2024年春の国東1日目:6つのため池連携システム | しゃっぴいおばさんのブログ

2024年春の国東1日目:6つのため池連携システム

国東半島は中央部にある両子(ふたご)山系から放射状に延びた尾根と深い谷から成り、降水量が少ない上に雨水が浸透しやすい火山性の土壌であるため、古くから「水」の確保が困難であった地域です。

綱井地区は、江戸時代は水不足で米の収穫量が少なく、「嫁に行くとも綱井には行くな」と言われるほど貧乏村だったそうな。

大きな河川がなく大規模な「ため池」を作れなかったため、小さなため池を複数連携させて必要な水を確保しています。

そんな技術が19世紀の江戸末期から明治にかけて築造されたというから驚きです。

これが綱井地区のため池連携システムの概要。

 

この地区で最大の高雄池は、江戸時代(1783年)、庄屋の萱嶋信任翁の村を思う思いと私財と英知で築造されたのだそうです。

水はかなり少ない状態ですが、ため池に関する操作や管理をゆだねられている「池守」という役目があって、水田に流す需給や取水管理を担っているのだそうな。

雨が少なく、河川の水量が少ないこの地域で水田農業の行うための昔の人の知恵は凄かった!

 

地図でなるほどと納得したのですが、翌日、国見町の修験の道の千燈寺に登ってみて納得しました。

姫島、現代アートが一望できる場所。右側のため池水路が見えますか?

 

六郷満山や千燈寺の話は、後日また。

ちょっとここで、ティーブレイク♪