荒川区の中央図書館になる「ゆいの森あらかわ」を見学してきた | しゃっぴいおばさんのブログ

荒川区の中央図書館になる「ゆいの森あらかわ」を見学してきた

やっつけ仕事を片付けてやっと紹介できるようになりましたが、如何せん時間が経ってしまいました。

記憶が定かでないところは先にお詫びします。

 

「ゆいの森あらかわ」は、図書館と吉村昭記念文学館、ゆいの森子ども広場が一体となった複合施設です。

2016年の11月に開催されたフォーラムでそのコンセプトなどが紹介され、Webコラム32回で少し紹介しています。

(残念ながら国会図書館のマークの導入はまだ実現していないようですが、今回未確認要素です)

荒川区の全ての図書館は首長部局にありますが、この中央図書館はゆいの森課で、地域館は地域図書館課になります。

課は違っても、他の館と連携を取り、選書も一緒にしています。

 

入ってすぐに、「図書館はいつ行っても同じ本が並んでいる」の声に対応してか、

その時々のテーマに沿った本の展示が目を引きました。

募集をかけて、本の持ち込み可能なカフェがあります。

カフェの中の返却口で、呼んだ本も返却できます。

カウンターでグッズが売られていました。教育委員会下では難しいのかしら?

 

ゆいの森ホールは、イベントがないときは、絵本に囲まれた開放的な閲覧席になります。

中にある本は、保育園などで除籍された本が飾っているそうです。

絵本館。

「人は人生に3度絵本を手に取る」と語る柳田邦男のコーナー。

遊びラウンジ。ひきふね図書館の「ふねの本だな」は、何故だか姿を消していました。

1階にこんな遊びがあると、「危ない!」という人もいるんだろうなあ。でも、敢えて!!

椅子や机はあちこちにあり、用途によって色合いも風合いも違っていました。

飲食の可否は、こんなキュービックで教えてくれます。

2階には吉村昭記念文学館。

 

3階にもあって、館全体の吹き抜けは階ごとに微妙にずれていて、多分光熱費の削減につながっていると思われます。

最近の吹き抜けは、このタイプが多いです。

 

子どもたちが遊びながら学べる体験キットやコーナーもありました。

ティーンズの棚の配置も工夫がありました。

 

3階は、地域資料や雑誌のコーナー。カーペットや家具の色彩も上の階に行くほどシックになっていきます。

俳句の同人誌がずらり

地域資料

もちろんビジネス支援も。

雑誌の置き方にも工夫が。

吹き抜けを利用した閲覧席。これも最近よく見かけます。

雨が降っていたので出ませんでしたが、テラスもあります。

学習室、会議室、レファレンスカウンターなど紹介しきれないものがたくさん。

気になる方は、ホームページをご覧ください。

建物は免振構造で、館内はとてもゆったりとした滞在型図書館です。

一方、スタッフの休憩室はありますが、実際の作業室はかなり狭く感じました。

 

紹介してくださったのは、ゆいの森あらかわの設立準備から関わってきたHさん。

ここで働く図書館職員をはじめ専門員は、全員非常勤職員と聞きました。

当時の苦労話や、今の課題など、暗い話題になりがちな話を、持ち前のパワーと明るさで、吹き飛ばすように話してくれたのが印象的でした。

でも、やっぱり、ちゃんと評価できるシステムが欲しいと痛切に感じた見学でした。

 

Hさんが、後日こんなメールをくれました。

「ゆいの森はあまりに図体がでかく、利用も多いため、まだまだサービスに隙間があります。

地域づくりの拠点となるよう、住民の図書館運営の参加を促し、双方向で図書館を運営していきたい」

大きな目標に向かってまだまだ頑張っている皆さんを応援します。

 

Hさん、Tさん、案内いただき、ありがとうございました。