2016横浜図書館総合展フォーラム備忘録
週末の持ち寄りランチで食べ過ぎたのか、暖房で乾燥したのか、風邪が復活。
なんとも!
心臓には毛が生えてるのにと言われるのに、私の胃は、たったあれだけの甘いものにも対応できないようです。
出歩くときは、足とお腹用のカイロと、甘いものを半分残せるようジッパー付きの入れ物を持ち歩くように言われました。
とはいえ、そろそろ整理をしておかないと、また忘れるので、参加したフォーラムの紹介だけしておきますね。
11月8日
・人と文化と施設を結ぶ公共施設
平成29年3月に開館を目指して整備中の「ゆいの森あらかわ」の紹介を西川太一郎荒川区長がされ、パネリストに、直接関わっている複合施設準備室長の堀裕美子氏と、元塩尻市立図書館館長の井東直登氏を迎えてのフォーラムでした。
コーディネーターは、太田剛氏で、ゆいの森あらかわアドバイザーをされています。
今年のフォーラムは、太田氏を追っかけるつもりで申し込みました。
区長のお部屋には300冊の本棚があり、本は自由に借りられるとのこと。
開館予定の図書館の中に、吉村昭記念文学館も併設されます。ちょうど台東区の池波正太郎記念文庫のイメージでしょうか?
特筆すべきは、国立国会書誌データが活用されることです。いわゆる「幕別モデル」が大規模図書館で使われるのは初めてのこと。
(参考:http://www.nec-nexs.com/supple/autonomy/column/takano/column028.html)
この辺りは、コラムでまとめてみる予定です。
・ライブラリー・ファシリテーター体験講座
墨田区ひきふね図書館のボランティア団体が蓄積したノウハウをもとに、「図書館パートナーズ」という団体を立ち上げ、図書館職員が一番弱いビジネススキルを磨く講座を開いています。
今回は無料体験講座ということで、私も参加させていただきました。
技術スキルに重点が置かれているので、心理学のファシリテータ養成講座とは、また違った視点がありました。
11月9日
・公共図書館の総合目録の将来像を考える
本にたどり着くには、利用者からすると、どんな検索をしてもどこにあるのか判ればいいだけの話ですが、それが容易ではないのです。
各図書館が所蔵す書誌データには色々な持ち方があって、同じものでも同じものと識別できないこともたくさんあります。
県立図書館では、県下の所蔵本を網羅する検索システムを実現していますが、その検索するシステムにも違いがあります。
このフォーラムでは、京都府立図書館と三重県立図書館の横断検索の違いについて紹介されました。
京都モデルは、Googleの検索に似ています。早いけど、検索されないものはヒットしないというばらつきがあります。それでも、9割の方は、これで満足できるのです。
一方、三重モデルは、共通のインターフェースを提供して市町村図書館とつなぐ方式です。確実ですが、費用の負担がかかります。
どちらも特徴があり、一長一短。
2つの県立図書館が、何故その方式を選んだのか、特徴なども、コラムでまとめる予定です。
・出版文化を支える
元塩尻図書館長の内野安彦氏と日本書籍出版協会理事の成瀬雅人氏の対談で、昨年に続く2回目の対談です。
書店や出版社を擁護しなければ、日本の出版文化は本当になくなってしまうのではと、昨年にも増して危惧を強調されていました。
本に良い悪いはありませんが、編集がしっかりした本は本当に売れなくなっているようです。
地域でできること、図書館ができることを考えていかなければと強調されました。
11月10日
・専門図書館の書棚から覗く、所蔵資料の面白さ
以下の3つの専門図書館が紹介されました。
1)公益財団法人野球殿堂博物館
後楽園の中にある図書館ですが、巨人だけでなく、そしてプロもアマも野球にかかわる資料があります。多いのは、「おじいちゃん、昔はプロ野球にいたっていうけど、本当?」という質問だとか。野球ファンは必見です。
2)国立研究開発法人研究開発機構横浜研究所図書館(JAMSTEC)
海と地球の学術拠点ですが、一般の方にも公開されているフロアーがあり、私も伺ったことがあります。一般書だけでなく、科学絵本もとても充実しています。
ちょっと交通の便が悪いのが難ですが、一度行ってみることお薦めです。
3)公益財団法人日本交通公社「旅の図書館」
今年10月に、「テーマのある旅を応援する図書館」から「観光の研究と実務に役立つ図書館」へと、南青山へ移転とともに、リニューアルしました。
もっと研究者に使ってほしいとともに、閉館後に「たびカフェ」と称する人をつなぐイベントも開催しています。
これらの図書館は、dlib(ディープライブラリープロジェクト)でも公開されています。
あとでまとめてみる予定です。
・図書館で変わる!地域が変わる!
太田剛氏の編集力の話でした。
一番聴きたかったけど、まだ整理がつきません。
あとで、整理できたらお知らせします。
とりあえず書きましたが、URLの参照もできずにすみません。
気になった方は、直接検索してみてください。
今回も中日9日に大交流会がありました。
若い方々の交流会の最初のきっかけには関与しましたが、今年は「おばさんが今更!」と、実は参加を躊躇していました。
でも、京都府立図書館のOさんが、「忘れているかもしれませんが」と声をかけてくれ、「僕、明日発表します」と報告してくださいました。
若い方々が羽ばたいていく現場に居合わせられる幸せを感じた瞬間でした。
お祭りが終わって、早く風邪を治して、コラムに取り掛かりたいと思います。