おはようございます。シャオズです。
大学院2年生がはじまりました。
また忙しくなっています。
どの大学もそうでしょうが、私の学校も、授業のお試し期間があり、
一度授業を試したうえで、最終的にとる授業を決めるのことができるのです。
そこで、履修可能な授業数の上限以上に授業を試しているのですが、どの授業も面白くて、上限を越える分はもぐることにしました。
いや〜〜、今期は少しゆっくり、観光などの遊びも入れつつ勉強しようかと思っていたのですが、想定外のことになりました。
決めたのは自分なのですが、ね。
友達が「大学院もあと一年しかないし、いろんな授業が取りたい。がんばる。」と言っているのに触発されて、私もモチベーションがあがってしまいました。
どんな忙しさになるかわかりませんが、がんばりたいと思います。
さて、話は変わりますが、カズオ・イシグロ『私が孤児だったころ』を読みました。
ネタバレは控えようと思うのですが、してしまうかもしれませんのでご了承ください。
物語の前半部分は、「なにを言っているかわからない」という印象で、
主人公であるクリストファーの追憶というか、独白のような形で物語が進みます。
クリストファーは、上海の租界で生まれ育ったイギリス人なのですが、孤児となったタイミングでイギリスに帰国しています。
過去に起こった出来事について主人公の視点からのみ語られるので、それが事実かどうかわかりませんし、私にとってはわかりづらかったです。
後半部分で、やっと追憶以外の、現実が動き始めます。
正直にいうと、この部分も私は苦手です。
予想もつかない展開になり、しかもグロテスクな印象を受けました。
カズオ・イシグロの作家としてのパワーを感じ、心動かされるものではあったのですが、描写が生々しくて......。
『クララとおひさま』『遠い山なみの光』のような、うすぼんやりしたファンタジーな世界観が好きな私にとっては、重たかったです。
でも、読んでよかった。
単純に面白いと思いましたし、急展開ぶりにも、飽きずにがんばって読み続けて良かったと思いました。
具体的なことを何も書いていないので、きっと、この作品を読まれていない方は何のことか分かりませんよね。
普段ならネタバレをあらかじめ断って、作品の具体的な内容を書くのですが、
このお話は、先にモチーフを知ってしまうと面白さが半減してしまうと思うので、やめておきます。
個人的には、私がかつて住んでいたことのある上海も物語の舞台になっていて、新たな面を知れたたといいますか、
当然ですが、ずっと今の都市の形であったわけではないのだなあと思います。