いよいよ、無間地獄に堕ちたラウの終着点が描かれる、完結編。
そこは「終極無限」。
究極の地獄・・・(◎-◎;)

この3作目では、潜入捜査官のヤン(トニー・レオン)が殉職する少し前の日々を織り交ぜながら、生き残ったラウ(アンディ・ラウ)のその後の姿が描かれます。

この3には、1の物語の背後で動いていた新たな人物が登場します。

まず、警察の保安部に所属するエリート、ヨン(レオン・ライ)。

サム(エリック・ツァン)が取引していた、大陸の武器商人シェン(チェン・ダオミン)。

ヨンもシェンも、何を考えているのか、何故そのような行動をとるのか、全く読めず、かなり不気味な存在です。

そして、ここにきて明かされる、新たな真実。

実は警察には、ヤンが潜入捜査官だと知っている人間が、ウォン警視の他にもいたのです。(・∀・)!

そして、すでにラウは、ヤクザのスパイとして目をつけられていたという。(-ω-;)ナント!!

ああ、でもさあ、それならばなんであんな惨事になる前にどうにかならなかったのかなあー(;´Д`)

これも、かなり作り込まれたストーリーで、とても複雑なので、分かり難い点は沢山あります。
その分、見る度に新しい発見があります。

そんな細かい部分は理解できるならできた方が良いのは当然なのですが、それを抜きにして、ラウがどのような結末を迎えるのかを知るだけでも見る価値はあると思いますけどね。


どのような結末なのか。

それは、ラストのラウの指先が示しているのです・・・。

なんとも中途半端な書き方ですみませんが、これ以上のネタバレはやめておきます。

この3は、一番人間の心理が深く描かれていると思うのですが、かなり好き嫌いが別れる内容だと思います。

個人的には、ヨンを演じているのがレオン・ライというのが効いていると思いました。
レオン・ライは、私の印象としては俳優としてのアクの強さが弱いので、悪人なのか善人なのかさっぱり読めないのです。
レオン・ライって、もともと表情から感情が読めないタイプだし、更に無表情な演技してるし。
だから、真実を知るまではヨンに人間らしさを感じなかった。
真実を知って、急にヨンの人間っぽさがグワーっと染みてくるんですけど・・・・結構、あっさり死んじゃうのでビックリでした。
ヨンは殺さなくても良かったんじゃないかなあ、監督・・・(T_T)

まあ、ある意味サイコサスペンスとも言える内容になってしまっているので、1のあの空気感が好きすぎる!と言う人にはお薦めできないかな。

そうそう、この作品は最初から3部作という構成だったのかわからないですが、3部作だったから深みのでた登場人物もいますね!
チャップマン・トーが演じていた、キョンとかね(・∀・)
「お帰りなさい、中村優一スペシャル」

芸能界に復帰したちゃんなかが、
bayFMにも復活!だそうです!

オンエアは4月21日!

公開収録がおこなわれます!

収録日、参加方法はbayFMのサイトでー!

久々に、ちゃんなかのトークが聴けるでえ
ヽ(;▽;)ノヽ(;▽;)ノヽ(;▽;)ノ





さて、「無間道」の次は「無間序曲」。
1の登場人物たちの、過去が描かれています。

まず、ヤン(若い頃はショーン・ユー)は善人になりたいと警察学校に入りますが、1で「暴力的傾向が強い」と分析されていたその傾向は、若い頃からあったことが解ります。
1では、潜入捜査のストレスからそうなったのかな、と思ったのですが・・・。
そして、凄い事実が明かされます。
ヤンの父親は、 尖沙咀を仕切るヤクザのボス・クワンだったのです!
しかし、いわゆる庶子であり、一族とは認められていなかった様子。
ヤンは父親に対してよほど屈折した思いがあったのか、「善人になりたい」から、「警察官になる」という強い思いがあったのですね。

警察学校での成績もダントツだったヤン。

しかし、彼の父親がヤクザだということがバレて、彼は警察学校を辞めなければならなくなります。
身内に犯罪者がいる者は、警察官になれないのです。

そんな彼に目を付けたのが、ウォン(アンソニー・ウォン)。
この当時は警部。
ウォン警部はヤンが優秀な人材であることと、警察官になりたいという意志の強さを見抜き、警察官として留まりたいならと、潜入捜査官の任務を与えるのです。

そんなヤンの父親クワンは、当時はサム(エリック・ツァン)のボスでした。
その勢力は絶大で、ウォンはなんとしてもその組織を壊滅したかった。
それで、当時まだ一介のチンピラだったサムにクーデターの話を持ちかけます。
しかし、クワンに恩義があるサムは、その話をまともに聞きもしません。

ところが、サムの妻、マリー(カリーナ・ラウ)は、サムが出世するチャンスだと思い、サムに内緒でクワンの暗殺を手下に命じます。
その命を受けたのがラウ(若い頃はエディソン・チャン)だった!

1でラウが警察学校に送り込まれた時、サムはまだ犯罪歴のない若者たちを選んだつもりだったので、この一件は本当にマリーが単独で考えた事だったようです。
そして、いきなり殺人という大役を遂行したラウですが、彼はこのマリーに男として憧れを抱いて、いや、愛してしまっていたのです。
ラウがこの時点で忠誠を誓っていたのは、サムではなく、マリーだったのですね・・・!

ところで、クワンには優秀な子供たちが何人もいました。
あ、正妻の子供たちが、です。
皆、堅気の職で成功していて、唯一ヤクザの道に残ったのがハウ(フランシス・ン)。
この一族の結束は堅く、堅気といえども、きょうだいたちはハウの地盤固めに協力します。
ちょっと「ゴッドファーザー」的な世界観です。

このハウという男は相当クレバーな奴で、クワンが死んで揺るいだ勢力図を、あっという間に鎮圧し、再び一族へ服従させる事に成功します。
この時点で、ウォンが企んだクーデターなど起こる余地もなくなったのでした・・・。

そんなハウは、ヤクザの世界にも血縁者が欲しかったのか、ヤンを弟と認めて側に置くようになります。
多分、一族の中でヤンを血縁者と認めたのはこのハウだけだったと思われます。

ウォンはヤンに、そんなハウを撃つ事ができるか?と問います。

ヤンの正義感は揺るぎのないものでしたが、実際どうだったのでしょう。
ハウは警察にとってはかなり厄介な存在ではありましたが、側にいる者から見れば、相当カリスマのオーラがあったんじゃないかと思うのですが。
あ、これ個人的な想像ですが。

そしてここから、更に非常に複雑な人間関係が描かれていきます。
もう、誰が本心を語っているのか、その行動に裏があるのか無いのか、さっぱりわからなくなっていくのです。

サムはハウに偽りのない忠誠を誓っていたと思われます。
だから、ウォンが教唆した通りにクワンが死んでも、ボスの座をあっさりハウに任せた。

しかし、それも、クワンを殺害したのがマリーの計画だとは知らなかったからで・・・。
勿論、警察官となり順調に出世していたラウの、マリーに対する想いにも気がつきません。
あ、これは誰も気がついてはいなかったんですがね。
まさか女の為だった、なんてね・・・。

ハウの部下には、冷酷な殺し屋(ロイ・チョン)がいて、この男がどうもヤンの事を気にしている様子があったり。
もしや、潜入捜査官と疑われているのでは?というハラハラ感があったのですが、まさかのこいつも潜入捜査官だったという!(ロイ・チョンだったから、わからなかった!)。

物語は、クワンの殺害を命じたのがマリーだった事をハウとサムが知り、それを示唆したのがウォンだったことが明るみに出てからグンと加速していきます。

ハウは、父親殺しに関わった人物を皆殺しにするつもりでした。

復讐の手は勿論マリーにも及び、ラウはマリーを何としてでも守ろうと、匿います。

ところがそのマリーは、サムがハウに殺されるのを恐れていて、ラウが止めるのも聞かずにサムの元に向かおうとします。

ラウは、自分がまったく男として見られていない事に絶望し、その絶望は結局、マリーをみすみす復讐者の手にかけて殺させてしまうのでした。
(え!そ、そんなあ・・・・)

その復讐の手は、当然サムにも及ぶのですが・・・。

クワンの復讐が片付くと、ハウは一族を挙げて、政界に打ってでます。
今度は、表の世界での勢力拡大を計ったのです。

このまま、この一族に香港を牛耳らせる事はできないと考えた警察は、切り札として、ハウが死んだと思っていたサムを探し出し、裁判で証言させようとします。

サムが生きていた事は、ハウの最大の誤算でした。

ここにきて、このサムの本来の狡猾さが存分に発揮されていきます。
サムはその狡猾さで生き延び、警察を味方につけ、ハウが自滅するように仕組んでいたのでした・・・!

結局、サムは尖沙咀一帯を仕切るボスとして君臨するようになるのですが、かつてウォンが「扱いやすい」と考えていたサムではなくなっています。

ヤンはサムの傘下に下るのですが、実はそれほどサムに信用されていなかったのだなというのが3
で解ります。
そして、それは彼がハウの弟だということも原因のひとつだったのだろうと思われますね。

ラウは、マリーの死後は振り切ったかのようにサムの手先となりますが、そもそも彼がヤクザの世界に留まったのはマリーがいたからであって、彼女がいなければその立場は忌まわしいだけのものだったのかも知れません・・・。

そして、後にラウの妻となるマリー(サミー・チェン)もチラッと出てきます。まさか、名前がマリーだったから、と言う・・・!?
このマリーは、1でラウの正体を知り離れていくのですが、もしかしてラウに消されたのでは!なんて思ってました。
消されてませんでしたが。
3でわかります。


ああ、訳わからなかったらすみません。
勘違いもいっぱいあると思いますが。
それくらいに、もの凄い人間関係が展開されているのです。
先の展開もまったく読めず・・・!
よくもまあ、こんな複雑な物語をまとめあげたなあーと、感心してしまいます。
じっくり観たらどこかに綻びもあるのかもしれませんが、普通に観た限りでは、まるでパズルのように、細かいエピソードが上手く絡みあっているなあ!と思いました。

この作品で素晴らしいと思ったのが、ハウを演じるフランシス・ンです。
もお、本当に、良いです。
ため息でちゃいます。
魅力的すぎます。
賞賛しか出てきません・・・!

あと、マリーを演じたカリーナ・ラウ!
カリーナは、私生活ではトニー・レオンのパートナーですが、後のトニー、ヤンとの絡みは無かったですね。
相変わらず、美しいです。
そして、セクシーです。

それから、ウォンの相棒で後に上司となる、ルクという刑事が出てきます。
ルクは、ヤンがヤクザの身内である事を危惧し、潜入捜査官にする事に反対するのです。
ちょっと裏がありそうで、全然無かった良い人。
ウォンとのバディぶりがなかなかクールでした。
しかし、ルクはハウの復讐に巻き込まれ、ウォンの代わりに死んでしまうのです。
演じているのは、中国の名優、フー・ジュン。
フー・ジュンと言えば今では「レッドクリフ」の・・・と言われるのでしょうが、彼には「 藍宇 ~情熱の嵐~」という名作がありましてですね・・・!
まあ、それはいつかの機会に。

若い頃のヤンを演じたショーン・ユー、ラウを演じたエディソン・チャン。

ジャパンプレミアの時の、エディソンの印象があまりに悪すぎて、どうしても若いころのラウを好きになれなかったのは個人的事情・・・。
ショーンも、ハッキリ言ってこの頃はちっともカッコいいとは思えなかったのですが、演技は好感持てました。

とにかく、複雑な物語でしたが、この作品で「インファナル・アフェア」の世界がぐっと深くなり、人物それぞれのバックボーンも明らかになったところで、次の3
では、いよいよ無間地獄に堕ちたラウの行く末が描かれます。

怖いですねー!

これが、本当に怖いのです。

想像も出来なかった結末が待っています。

ああ、どうやってまとめよう!

3に続く。
なんとなく、三部作を一気に見てみましたよ。この作品についてはブログには何も書いてないので、今更すぎるけど改めて見た感想などを。

私、この映画はジャパンプレミア上映で観ているのです。
アンディ・ラウ、トニー・レオン、エディソン・チャンが来日したのですよね。
エディソンの最悪の印象を含めて、良い思い出です。





***
この「インファナル・アフェア」の原題は「無間道」。

生き地獄・・・。

オープニングから地獄臭がぷんぷんで、ちょっとホラーっぽいな・・・と今回観て思ってしまいました。

まあ、ある意味ホラーです。

“さては地獄を何処ぞと問えば、娑婆というのが此処いら辺りじゃ・・・”

なあーんてね!


まずは1。

ヤクザに潜入捜査をしている警察官のヤン(トニー・レオン)。

ヤクザながら、警察官になり出世を続けるラウ(アンディ・ラウ)。

このスパイふたりが、それぞれの立場でハラハラドキドキの暗躍をしていくのですが、この映画はそのスリルをメインに描きつつ、もはや誰を信じて良いのかわからないという、恐ろしい人間関係の地獄絵図が展開されていきます。

香港映画の場合、大体役者で怪しい人物がわかってしまったりするのだけど、この映画はその辺りも上手く利用して観客を混乱させてるのかなあと感じる節も・・・?
(特に2がそうなんですけどね!ただ、3に関しては裏技的キャスティング?でさっぱり読めず。特にレオン・ライが!)

ふたりのスパイのうち、警察官なのにヤクザに潜入しているヤンは、確かに精神を病んでしまってもしょうがない葛藤の連続だと思います。
でも、正体がバレた時のリスクが大きいのは、圧倒的にラウ。
ヤンは、実は警察官と言えば悪事も捜査という逃げ道があるし、自分に言い訳もできるけれど、ラウの場合はもはや国民を騙すレベルでヤバいですし、味方からは口封じされるだろうし、逃げ道が全くないのです。

情報合戦が続く中、ヤクザ内部、警察内部にそれぞれスパイがいる事が発覚し、ヤンとラウの立場が危うくなるのですが、ふたりはそれぞれ、スパイの正体を暴く任務を負わされます。

そんな中、ヤンの正体を知るウォン警視(アンソニー・ウォン)が殺されてしまいます。ウォン警視は、ラウの上司でもある。これにはさすがのラウもショックを隠せないのですが、同時にスパイの正体を探るためにウォン警視を監視していた事が公になってしまいます。

こうなると、ラウは自分の正体がバレる前に、ヤクザのボス、サム(エリック・ツァン)の近くにいると思われる警察の潜入捜査官を特定しなくてはならない。
その潜入捜査官はラウとニアミスしていたという情報もあり・・・。

一方、ウォン警視が殺され、追い詰められたヤンも、自分の身分回復の道を探らなければなりません。

次にサムの麻薬密売取引が行われるその時が、その最後のチャンスとなるかもしれない。
ヤンは、情報を警察に漏らすと、そのままヤクザの世界から足を洗う決心をします。

そしてラウは、その取引を利用して手柄をたて、サムを裏切り、警察官として生きていく道を選択するのですが。

事は思い通りに進み、サムを殺害するラウ。出頭してきた潜入捜査官の正体が、顔見知りだったヤンであることに驚きつつも、ヤンはまだラウの正体を知らない。そのせいで、ラウはちょっとしたポカをやらかします。机の上に、潜入捜査官でしか気がつかない、サムから渡された資料をそのままにしておいたのです。

それを見て、ヤンはラウの正体に気がつきます。

ラウは、これからまっとうな人間になることを条件にヤンと取引しようとします。これが、どこまでラウの本心なのかはわかりませんが・・・。

ところが!最後に、ラウの警察での部下が、実は同じヤクザのスパイだったというオチ(?)(でも、香港映画ファンはキャストで薄々気がついていたことでしょう・・・)!

その「お仲間」が、ヤンを殺し、ラウを新しいボスだと言ってきたから大変。すぐそばにラウの正体を知る者がいたら、思惑が外れてしまう・・・。

結局、ラウはそのお仲間を殺し、ヤンとのスパイ同士の、殺し合いに見せかけます。

「私は警察だ」

そう言い放つラウ。

しかし、このラストで、ラウの周囲には、まだまだお仲間がいるに違いない事が暗示されるのです。いくら策を練っても、もはや逃れられない不信。

これが、生き残ったラウが陥った、無間道・・・生き地獄なのです。

一番最初に観た時は、トニー・レオンがかつて潜入捜査官の悲哀を演じたジョン・ウー監督の「ハードボイルド」(しかも、ここでのヤクザのボスは、ウォン警視役のアンソニー・ウォンだった!)を思い出し、ついついヤンに感情移入しながら観ていたのですが、このラストを知った上で見返すと、もう圧倒的にラウ目線でストーリーを追ってしまいます。

演技を評価されやすい作品に多数出演しているトニーさんと違い、アンディはどうしても俗物的な印象が強いのか、演技に関してはそれほど賞賛される事が少なかったように思います。

しかしながら、アンディの演技は素晴らしいです。100本以上の映画に出演しながらも全く飽きられる事がない要因も、彼の演技力にあると思っています。

という訳で、この映画は生きている限り逃れられない地獄に陥った男の悲劇の物語で、アンディ・ラウが見事な演技を見せているという事を一番に主張したい作品なのであります!!

2に続く!

ちなみに、ハリウッドでリメイクされた「ディパーテッド」は観ていません。
宗教観が違うお国で、この無間地獄をどのように描いているのか気になるところではあるのですが、どうも食指が動かず・・・未熟者ですいません。

日本でリメイクされた「ダブルフェイス」も、一瞬しか見てません。
その一瞬とは、ヤクザから足を洗った潜入捜査官(西島秀俊)が、警察に潜入しているスパイの正体(香川照之)に気がつくシーンです。
机の上にあった資料を見て気がつくというところも全く同じでしたが。
これはそのうち、ちゃんと見てみようと思っています。
無間地獄はちゃんと描かれていたのでしょうか・・・?



この映画、大好きだ!なので、2回観に行った!もお、好きっ!

監督は、好き好き大好きなダンテ・ラム。
主演はおなじみニック・チョンと、ポンちゃんことエディ・ポン!この2人の熱い演技に燃え、更に、萌える!

感想、めっちゃ長くなりますよ。

***

この映画は、総合格闘技が題材となっているので、格闘技映画?と思う人もいるでしょう。
しかし総合格闘技は、男たちが未来への希望を掴むために自分を変える、変わるという事のメタファーであって、根底にあるのはどん底の生活から這い上がろうともがく男たちの人間ドラマなのです。

とにかくこの作品、冒頭から不幸のオンパレード。

スーチー(エディ・ポン)は、中国の大富豪の一人息子でありながら家の金には手をつけず、まったく欲のない素直で純粋な好青年(しかもイケメン)。

しかし、やりたいことが何でもできる環境にあり高学歴(たぶん)であるにも関わらず、親の会社の経営を助ける訳でもなく、自分で事業を起こすわけでもなく。人生をかけてやりたい事がみつからぬままに独り悠々とバックパッカーなんぞをやっているのです。

が、親の会社が倒産してしまい、父親は失踪。その父親はマカオで発見したのですが酒とギャンブルに溺れていて、スーチーは肉体労働をしながら父親の面倒を見ることになります。

ある日、スーチーは父親に「俺は20歳で世に出て、30歳で名を成した。ところがお前は、未だに目標すら持たずに生きている!」と罵られてしまう。何も言い返せないスーチー。

そう、スーチーはとてもいい子(しかもイケメン)なのにイマイチ精彩に欠けているように見えたのは、彼には人生の目標がないから。

でも、今の環境で人生の目標と言われても!

そんな時、スーチーは、これだ!というものに出会います。それが、テレビ中継されていた総合格闘技の試合。優勝すれば大金も手に入る。スーチーは、すぐにジムの門を叩き、総合格闘技に全てを賭ける決心をするのです。

ファイ(ニック・チョン)は、元ボクサー。しかも、世界チャンピオンにまでなった実力者。

しかし、若気の至りで驕ったファイは、八百長試合に乗ってしまい逮捕され、前科者になってしまいます。

今ではタクシー運転手をしながらギャンブルに溺れ、借金取りに追われる日々。どうにも首がまわらなくなった彼は、友人を頼って香港からマカオに逃亡します。その友人の世話で、ジムの下働きを始めるファイ。

そこで、ファイとスーチーは出会います。

総合格闘技をやりたいと言っても、初心者のスーチーはなかなか思うようなトレーニングができません。

もう、試合まで時間がないのに・・・と焦っている時に、スーチーはジムの下働きのおっさんファイが、サウンドバックを叩いているのを目撃します。見た目からは想像もつかない(失礼)キレがあって重いパンチ。

テコンドーしか経験のないスーチーはそのパンチを見て、ファイに指導して欲しいと願い出ます。しかし、勝負の世界から身を引いて20年のファイはスーチーの頼みを断ります。

ある夜、ファイはスーチーが父親に困らされている実情を知ります。その父親に怪我まで負わされたスーチーを見て、ファイは彼の頼みを聞き入れて指導する事を決めます。

このファイという男は、人が良い上に、他人の苦しみがちゃんとわかる奴なのです。

多分スーチーは、ファイに「お前も大変だな」と言って貰えたのが嬉しかったんじゃないかな、と思うのです。
声高に「僕は苦労してるんです!大変なんてす!」なんて主張する子じゃないけど、それ故に、やっぱりそれなりに頑張っているところを認めて貰えたのは、スーチーにとって救いだったんじゃないでしょうか。

だから、ファイに指導されるようになったスーチーは、死に物狂いに努力します。時間がないのでファイもかなり無謀なしごきをするのですが、スーチーはファイと過ごす時間が本当に嬉しく楽しいのか、犬コロのようにファイに懐き、じゃれつきます。

表情も明るくなり、黒目がちな瞳はキラキラしています。そんな可愛いスーチーに、ファイは希望に満ち溢れていた若き頃の自分を重ねあわせます。

スーチーを指導することでファイもまた、これまでの虚無と後悔に満ちた日々を取り戻しているのです。

ところで、ファイはマカオに来てアパートを間借りするのですが、そこにはクヮン(メイ・チェン)とシウタン(クリスタル・リー)という母娘が住んでいます。
不幸のオンパレードには、この母娘も含まれています。

クヮンは、余所に女を作った夫に捨てられ、残された子供二人を懸命に育てていました。そのストレスから、キッチンドリンカーになってしまったクヮン。
酔って眠りこけている間に、なんと下の子供が浴槽に落ちて亡くなってしまった。そのショックで心の病が本格化し、自殺未遂まで起こしたクヮンはとうとう入院措置させられ、娘のシウタンは施設に送られてしまいます。

シウタンは、その忌まわしい記憶のせいで、退院したクヮンを懸命に支えています。
まだ10歳なのに・・・。

出会った当初は、歳に似合わず家の事をテキパキと仕切るシウタンと、まるで何かに取り憑かれたように精気のないクヮンに戸惑っていたファイですが、事情を知ると、この母と娘を何かと気遣うようになります。

初めはファイを警戒していたシウタンも、次第にファイに心を開くようになり、三人はまるで疑似家族のような微笑ましい関係で結ばれていきます。

スーチーとの濃密なトレーニング、クヮンとシウタンと過ごす時間は、ファイの日常をとても充実したものと変えました。

ファイとスーチー、クヮンとシウタンの、つかの間の幸せな日々。

スーチーは総合格闘技のデビュー戦、続く第二戦と、なんとか勝利します。若さと鍛えられた肉体を駆使し、経験不足をメンタルの強さで乗り切る懸命なスーチーの戦いぶりは、観客からの熱い支持を得て試合はかなりの盛り上がりを見せます。

しかしその反面、テレビ中継されたその試合を見た借金取りに、ファイの居所がバレてしまうのです。

ああ、幸せな日々は長くは続かないのかー!

借金取りは、いきり立ってマカオのファイのアパートを襲撃。

ファイの家族と勘違いされたクヮンとシウタンも巻き込まれ、シウタンは階段から転落。
それを見たクヮンの心の病が再発してしまいます・・・。

このままだと、クヮンは再び入院させられ、シウタンが施設に送られてしまう。責任を感じて悩むファイ。せめてシウタンを引き取りたいと願っても、前科者のために許可が下りません。 

この騒動の最中にスーチーの第三戦が開催されますが、ファイは試合に駆けつける事ができず、事前に作戦を錬ることもできませんでした。
第三戦ともなると、スーチーの粘りだけでは太刀打ちできない強敵(アンディ・オン)が立ちはだかりますが、ファイの不在はスーチーに不安感を植え付け、試合は苦戦します。

スーチーは試合前のインタビューで、他の選手ならとうにギブアップしている場面で、なぜそこまで耐えることが出来るのかと訪ねられ、今自分が懸命に努力している姿をある人に見せたいからだ、と言います。それは、スーチーの父親です。

自分の姿を見て、立ち直って欲しいというスーチーの願い。

それはすでに父親には伝わってはいて、会場には命がけの息子を見守る父親の姿が・・・。

試合中、苦境に晒される中でスーチーはそんな父親の姿を視界に捉えます。しかし、その直後、スーチーは頭からマットに叩きつけられてしまい・・・。

スーチーの大怪我、クヮンの入院、施設に送られたシウタン。

ファイは、ひたすら考えます。今、自分に出来ることは何なのか。何をするべきなのか。

もう、運命から逃げるのはごめんだ。かつての虚しい日々が、このような不幸を招いた。

それならば、ここで立ち上がり、命をかけて懸命に努力する姿を見せ、再び未来に希望を抱くきっかけを作るべきではないのか。

ファイは、スーチーに代わり総合格闘技の試合に挑戦する決意をします。

そんなファイを、友人は必死になって止めようとします。
格闘家にとって、歳を重ねる事はマイナスでしかない、総合格闘技は命を失う事もあるし、スーチーの二の舞になるかもしれないと。

「スーチーは目的を成し遂げた。決して負けてはいない!」

戦う意味。

それこそが重要なのだと、ファイは友人を説き伏せ、死に物狂いのトレーニングを開始します。 

そこに、クヮンとシウタンを捨てた父親が姿を見せます。

自分が犯した罪は拭えないが、せめてクヮンが回復するまでシウタンを引き取りたいから説得して欲しいと。
あんたの力にはなれないと突っぱねるファイに、父親は言います。
シウタンは、ファイの試合が終わったら自分のところに来ると言っている、成し遂げた姿を見たら決心すると・・・。

ファイの第一戦は、スーチーをマットに沈めたチャンピオンが相手に決まります。

どん底の人生を巻き返すため、なんとしても勝つ。

その姿を、スーチーに、シウタンに示す事が贖罪なのだと、ファイはリングに身を投じるのでした。

***

私は香港映画が、とりわけノワール物が大好きなので、ダンテ・ラムはかなり好きな監督なのです。
香港ノワールの、あの濃密な人間関係にはとても心惹かれるものがあります。
それも、アジア人特有の感性と言うか、ハリウッドでは得られない味わいに。 

しかしこの作品は、濃密な人間関係に加えて、未来への希望を得るため、それも自分の為ではなく、愛しい人たちのために成し遂げる男の生き様を描いていて、何というか、己を貫いた先にあるものを想定しているのが、散り際の美しさを描くノワール物とは違う感動を生み出していると思いました。

個人的には、大好きなポンちゃんがまさかのアクション俳優として映画界で大頭してきた事への驚き、更にここ近年すっかり香港映画の顔とも言えるようになったニック・チョンが、アラフィフで総合格闘技の選手たる肉体改造を成し遂げた姿が、この作品で演じる役と重なり、更なる感動を覚えました。

また、ダンテ・ラムの演出の手腕として、登場人物に厚みと深さを与える街の風景、音楽、それらが決して過剰ではなく、しかし的確に物語を彩っている。

この作品では、サイモン&ガーファンクルの「サウンド オブ サイレンス」の女性ボーカルによるカバー曲が、本当に、ここぞ!という場面で使われていて、このセンス素晴らしすぎる!と唸らせられます。 

特筆すべきはまだあって、シウタンを演じるクリスタル・リー!この子が、本当に上手い!

ダンテ・ラム作品では、「証人 ビーストストーカー」の誘拐される女の子もとても素晴らしい演技をしていましたが、子役にも妥協しない心意気と、それに応える才能もこの映画の評価を上げていると思います。

この作品の演技でニック・チョンはアンソニー・ウォンやルイス・クー、ラウ・チンワンを抑えて影帝に輝きました。

更に、台湾のアイドル俳優から飛躍したポンちゃんの姿にも感慨深いものがあり、個人的にかなり思い入れの深い作品となりました。

やっぱり、香港映画は良い!その事を再認識させられた、実に素晴らしい作品でした。

まあ、文句も多少はあります。

あれだけの怪我を追ったポンちゃんが、ラストですっかり回復してしまっていたのはどうかな、とか。

せめて、さらに濃密なリハビリ生活を描いてくれても萌え要素に拍車がかかって良かったのになー!なんて。

そう、スーチーとファイの二人には、かなり萌えます。

ポンちゃんが従来持っている人懐っぽさ、犬コロ感が、この作品では存分に発揮されているのです。

スーチーは、家が富豪であった時でも、財産目当ての友人や女性たちには決して心を開かず、わりと孤独な奴でした。

それなのに、ファイへの凄まじい懐きっぷりは、実はスーチーはゲイなのではないかという憶測まで感じてしまったのですが、そう思わされるようなサービスシーン(?)もちゃんと用意されているので、そういうのが好物な人への需要もある映画であることはここに記しておかねばならないと思います。

はー、長くなってすいませんでしたー!
ジョニー・トーの、超クールな名作!を久々見返した(●´∀`●)

アンソニー・ウォン、スランシス・ン、ロイ・チョン、ラム・シュー、ニック・チョン、そしてサイモン・ヤム・・・・濃い ですな!!




この映画は、殆ど台詞が無くて、役者たちの表情や動作だけで表現されてるんだけど、恐ろしいのは、台本が無く(これはまあ、香港映画にはありがち)で、演技も即興という・・・。
まあ、この顔ぶれならね、即興でも世界観を理解していれば、出来ちゃうんでしょうね!

*****

冒頭、マカオのあるアパートを、4人の男たちが訪れる。2人(アンソニー・ウォン、ラム・シュー)はここの住人ニック・チョンを殺しに。もう2人(フランシス・ン、ロイ・チョン)は守りに来た。

しかし、ニック・チョンは不在。
近くの公園で帰りを待つ4人・・・どうやら、この4人は知り合いらしい。

ニック・チョンが帰って来る。
4人が自分を待っていた事に気がつくニック・・・しかし、そのまま、アパートに入る。ニックの後に続く4人・・・そしていきなり始まる銃撃戦!

ここで痺れるのが、ニック・チョンの拳銃が6発しか弾を装着できないのに合わせて、アンソニー・ウォンが自分の銃から弾を抜いていく!そして、それを見たフランシス・ンも、ニヤリとして弾を抜く!全員、6発の弾で勝負!

と、ニックの子供(まだ乳飲み子)が泣き出す。その途端、銃撃戦は終了。

5人は、銃撃戦で壊れた家具を修理し、料理を作り、皆で食卓を囲む。
記念写真を撮ったりも。
彼らは、同じ時期に裏社会に足を踏み入れた幼なじみだったのだ。
しかし、ニックがボス(サイモン・ヤム)を暗殺しようとして失敗。それによって、アンソニーはニックの殺害を命令されたのだった。

ニックを殺す事前提で、アンソニーが問う。最期にしたいことはないかと。
ニックは、妻と子供にまとまった金を残したいと願う。
5人はニックの願いを叶えるため、マカオのマフィアのボスの暗殺を引き受けるのだが・・・。

銃撃戦直後に始まる、和やかな食事シーンに唖然としますが(笑)、ここで、彼らの結びつきがいかに深いかよくわかります。家具の修理や料理の際の役割分担に言葉は全く必要なく、スープの中から銃弾が出てきて皆で笑い転げたり。

結局、マカオのボス暗殺は失敗、しかもサイモン・ヤムと敵対する流れになり、ニックは死亡。

残った4人のロードムービーな展開、金塊強奪作戦、リッチー・レンとの出会い。
ハードボイルドによくある、同じ匂いの男たちは一瞬で親友になる展開が良いですね!

そして、ラストはサイモン・ヤムとの最終決戦なのですが、ここの演出も痺れる!
レッドブルの缶でサッカーが始まり、パスをつないで蹴り上げ、その缶が落ちてくる前に決着がついているという!西部劇だ!

とにかく、最後までくうーとさせられる男たちの美学!

最高です!

あ、役名でなく役者名で書いててすみません(-ω-;)

ニック・チョンは一番悲劇的な役ですね。そういうのが、似合ってしまいます(;´Д`)悲劇顔!?
あと、この顔ぶれだと、ロイ・チョンがやたら可愛くみえるマジック(ΦωΦ)!
この映画の詳細は、検索すればいくらでも出てくるので割愛します。

http://a.excite.co.jp/News/review/20150126/E1422209663103.html

三時間という長さなので少し覚悟して観たのですが、なんてことはない、あっという間でした。

この映画、まず歴史に埋もれた史実をこれだけの規模で映画化した功績が大きい。
そして、きちんと野球映画として成立しているのも素晴らしい。
演技経験より野球の実力でキャスティングしたのが良かったですね。だって、演技経験無くてもどっちみち台詞は殆ど日本語だから、台湾では上手いのかどうかわからないもんね!←

でも、野球のシーンは、体に野球の動きが染み付いているかどうか、見る人には見えちゃいますからね。概ね、野球ファンからの評価が高いのが素晴らしい。なんせ、日本では野球映画の公開が重なりましたから・・・でも、頭ひとつ飛び出しました。

個人的ポイントは、やっぱり、アキラの可愛いさかなー!



これは演技というより演じる曹祐寧くんの素なのだと思うけど、ぽやーんとしていて大人しくて、ちょっと挙動不審な(?)アキラが、失恋などを乗り越えて、チームが強くなる事に徐々に感情を表に出していく過程が私は好きです。
永瀬正敏演じる近藤監督に焦点を当てているので、選手一人一人がさほど目立たない印象ですが、細かーく観るといろんな発見がありそう。

あと、史実とは時期が合わないんてすが、八田與一のダム建設を嘉義農林野球チームの躍進に重ねたのは、物語を盛り上げる一端を担っていて良かったと思います。


↑アキラが可愛いって書いたけど、 テニス部からスカウトされた蘇正生も好き。彼がバッターボックスに入る場面は全部ドキドキしてました。演じる 陳勁宏は、曹祐寧と同じく現役の大学野球の選手です。
しかも 陳勁宏に至っては嘉義大学の選手なので、まさにKANOの血脈なのですね!
道案内

この動画、知らなかった・・・。
客演の福地教光さんと沖野晃司さんが、劇場までの道案内を。

沖野さんはポップンの直後にボクラ団義の公演がありまして、織田信長役なので、ロン毛でヒゲなのでした。

辰己くんは、「独りぼっちのブルース・レッドフィールド」では、馬役でした・・・。

馬、凄く良かったのよー!ホントに!たっつみー、頑張ったよおー!


それにしても・・・福地さんって、マメだわ!
PMC野郎「独りぼっちのブルース・レッドフィールド」OPアニメ

ポップンマッシュルームチキン野郎は「ウチの犬はサイコロを振るのをやめた」から、ブルドッキング・ヘッドロックの西山宏幸さんが音楽を担当しているのてすが、今回のオープニングテーマ曲も恰好いいのです!そして、西山さんは、凄いイケメンなのです!いつか役者としても出演して欲しいです。

あと、音楽といえば、今回バンドthe SALOVERSの古舘さんがこの作品で舞台デビュー。吹原さんが脚本書いた映画「日々ロック」に出演した縁です。


でもって、ポップンマッシュルームチキン野郎に連続出演の、ハギーこと、萩野崇さん!ポップンは、本編が始まる前の客入れ中にも舞台上で何かしらやっているのが定番でして、今回その客入れパフォーマンスでも萩野さん大活躍!あれは凄かった!
本編中でも、本役のイービル・アーニーの他に何役か・・・ww

で、凄かったのが、銃撃戦!
舞台で銃撃戦っても、誰が撃って誰が撃たれたのかよくわからないだろうから、銃の代わりにカメラで戦闘するというシーンが!←わかる?(笑)
カメラを向けられると、無条件にピースをしてしまい、撮られるとやられるという(๑¯ㅁ¯๑)
ここで、さすがX-QUEST!の高田淳さんと、ボクラ団義だけどX-QUESTにもよく出ている沖野晃司さんが、無駄に恰好いいアクションを繰り広げていて、萌えた!(笑)クエスト好きにはたまらん演出!

以前、ポップンは、じゃんけんで表現する戦闘シーンってのもあったな・・・!









ポップンマッシュルームチキン野郎
「独りぼっちのブルース・レッドフィールド」を観劇しました。

25年前に、ギャングに家族全員を殺され、自身も頭に重症を負い記憶障害を抱えるガンマン、ブルース・レッドフィールド。
ブルース同様、同じギャングに家族を殺されたインディアンのヌータウの協力で、ギャングたちに復讐をする旅をしている。
ブルースの記憶障害は、至近距離で銃声を聞くと記憶が25年前に戻ってしまうというもので、1人1人に復讐する度に記憶が過去に戻ってしまうので、日記を読んでは現実を思い出している。
旅の中で、ブルースには、ヌータウとその妹のアナの他、楽しい仲間ができる。
ガンマンに憧れるサボテン(!)、サソリ(!?)、ナップサック(???)。男装の麗人のフランス人。自称ブルースのライバル、ジャンゴ三兄弟。
20年に渡る復讐の旅で、とうとうターゲットはあと1人、というところまできた。しかし、その人物はギャングから足を洗い、いまやホワイトハウスでワシントン大統領の片腕となっていた。
ブルースたちは、なんとかホワイトハウスに潜入し、ターゲットを仕留める事に成功。
しかし、そこでブルースは違和感を感じる。
復讐の相手が、やけに若かったのだ。計算が合わない・・・何か、変だ。
同時に、ヌータウとアナが姿を消した。

ブルースの前に、片目の賞金稼ぎが現れる。ずっとブルースを追いかけていた男。それは、賞金稼ぎではなく、なんとブルースのかつての親友ガンマン、スタンレイだった。
語られる真実。
ブルースは、ギャングに家族を殺されてなどいなかった。ガンマンとしてインディアンを制圧していたブルースが、かつて殺した母子、それがヌータウの家族だった。インディアンに頭を撃たれ、ブルースが記憶障害になったのを利用して、ヌータウは偽の日記をブルースに信じこませ、復讐と称して、ブルースに、ブルースの家族を殺させたのだ。
銃声で記憶を無くすブルースは、一発で相手を仕留めなければならず、いつも背後から敵を狙った。だから、気がつかなかったのだ。
最後に殺した政治家は、ブルースの息子だった・・・!
20年以上も共に旅をしてきたヌータウは、家族の様な存在だった。しかし、真実は、ブルースの復讐劇に見せかけた、ヌータウの壮大な復讐劇だったのだ・・・。
ブルースは、ヌータウに復讐するために、また長い旅をする。その旅の中で、仲間たちは次々と命を落としていく。
そして、とうとう、ブルースはヌータウを探し出す・・・!

ポップンマッシュルームチキン野郎お得意の、不条理な世界観、登場人物たちに度胆を抜かれ、笑い倒し、突きつけられる物語に衝撃を受け、泣かされた!
とにかく物語がうまくまとまっていて散漫にならず、役者たちも、ガンマンからギャングから、人外まで、達者!
まさか、ナップサックをかっこいいと思う日がくるなんて!
演じたNPO法人(のりひと)さんも、まさかナップサックを演じる日が来るとは思わなかっただろうけど・・・。

今回は客演が豪華で、しかも、しっかりとその力量を発揮されていましたねー!
個人的には、若い頃のブルースを演じたボクラ団義の沖野晃司さんが、とても素敵だったなあ!
とても見ごたえのある、素晴らしい作品でした。

『独りぼっちのブルース・レッドフィールド』

作、演出----吹原幸太

ブルース・レッドフィールド----渡辺徹(文芸座)

ヌータウ----加藤慎吾(ポップンマッシュルームチキン野郎)

アナ----増田赤カブト(ポップンマッシュルームチキン野郎)

ジャンボ・ジャンゴ(ジャンゴ三兄弟の長男)----CR岡本物語(ポップンマッシュルームチキン野郎)

ジャイロ・ジャンゴ(次男)----高田淳(X-QUEST)

ジャック・ジャンゴ(三男)----古舘佑太郎(the SALOVERS)

フランソワ・モールス・ドゥ・ジョルジュ----小岩崎小恵(ポップンマッシュルームチキン野郎)

サボテンのジョー----サイショモンドダスト☆(ポップンマッシュルームチキン野郎)

サソリのマック----野口オリジナル(ポップンマッシュルームチキン野郎)

ナップサック----NPO法人(ポップンマッシュルームチキン野郎)

スタンレイ・ボガード----横尾下下(ポップンマッシュルームチキン野郎)

若い頃のブルース・レッドフィールド----沖野晃司(ボクラ団義)


イービル・アーニー----萩野崇
実はブルースの弟

ビル・バセット----福地教光(バンタム・クラスステージ)
実はブルースの息子


他にも凄い顔ぶれが出演されてますが、長くなるので割愛します、すみません。