リンゴ・ラム 林嶺東監督「迷城」

この張孝全、たまらない!(≧▽≦)


殺し屋の役だってww




現在通勤で利用している駅の側に、映画館があります。普段の生活での最寄り駅とは違う駅なので、近所ではあるけれどこの映画館はほとんど利用していませんでした。
しかし、今は通り道だし、仕事が早く終われば帰りに寄れるなあと思い、この映画館の会員になってみました。キャンペーン中で、会費2000円。タダ券3枚つき。一年間1000円で観られ、同じ系列の映画館でも割引。絶対お得ですよね!?
しかもこの映画館、ぶっちゃけ客が少ないので、かなりくつろいで観る事ができるのが良い!(・∀・)

という訳で、さっそくタダ券使って観た一本目が「アメリカン・スナイパー」です。



「アメリカン・スナイパー」
(2014年 アメリカ)

クリント・イーストウッド監督。




この映画の主人公、クリス・カイル氏は実在の人物で、映画は彼の著書を原作にした伝記映画です。
クリス・カイル氏はイラク戦争において、イラク軍およびアルカーイダ系武装勢力の戦闘員を160人(公式戦果のみ)を射殺した凄腕のスナイパー。
アメリカでは「伝説」と呼ばれ、イラク武装勢力からは「悪魔」と称され懸賞金が懸けられた人物です。

この映画を巡っては、「160人も殺した人間をヒーローとして描いている」だの、「戦争賛美」だのという批判、論争が上がっているのも話題です。

が、実際に映画を観ていればそのような批判は全てお門違いだとわかります。
クリント・イーストウッド監督ですよ?当然じゃないですか。

クリス・カイル氏の物語ではあっても、映画の視点は一定の距離感を保っています。
カイル氏の著書も今読んでいるのですが、映画はそこに書かれている事実を忠実に描いていて、そこから逸脱した思想などは介入していません。
いくら壮絶な訓練を耐え抜いた屈強な兵士であろうと、長く前線にいる兵士たちは精神を病んでいきます。
それはカイル氏も同じこと。

この映画は企画段階で、原作にはない予期せぬ悲劇が起こります。
クリス・カイル氏が、戦争で心を病んだ元兵士に射殺されたのです。

映画のラストはカイル氏の葬儀の映像で終わり、ラストクレジットは無音です。
まるでカイル氏の告別式に参加したような気分になります。

戦地での過酷な戦闘の場面は迫力があり、また、そこで戦うアメリカ兵士、イラク側の戦闘員(一般人の女性や子供までが武器を手にしてアメリカ兵士を狙います)の描写、次第に心を病んでいく姿。

戦争が現実に行われている限り、こういう映画は作られるべきだと思います。(もちろん、アメリカ万歳的な作品には抵抗を感じますけど)。

戦争についてはもちろん、カイル氏の人生についても考えさせられ、深い余韻の残る作品でした。

クリス・カイル氏を演じたのはブラッドリー・クーパー。
この方は「ミッドナイト・ミートトレイン」でしか観たことなかったんですが(自分でもどうかと思う)、同一人物だとは思えませんでした!それ程に、見た目からクリス・カイル氏になりきっていた!この変貌は凄いです。
そんな点も含めて、観て損はない映画です。決して明るい気分になる映画ではないですが、戦争映画としても、人間ドラマとしても、素晴らしい出来になっていると思いました。



クリス・カイル氏と奥さん。



「ミッドナイト・ミートトレイン」のブラッドリー・クーパー。北村龍平監督です。グロ嫌いな私ですが、原作のクライブ・バーガーの「血の本」シリーズは読んでいた(・∀・)この映画、北村龍平監督らしいこだわりもあり、嫌悪感はさほど感じなかったです。



「フライング・ギロチン」
(2012年 香港/中国)
原題:血滴子












1976年制作のジミー・ウォング監督、主演映画「片腕カンフー対空とぶギロチン」の元となった、1975年制作「空とぶギロチン」。私はどちらも未見なのですが、「空とぶギロチン」をリメイクしたのが今回紹介する「フライング・ギロチン」のようです。
邦題の印象だと荒唐無稽なB級作品のようですが、「空とぶギロチン」とは清王朝の闇を担った暗殺部隊「血滴子」の事。彼らが操る「ギロチン」については、上記の70年代制作映画で突き詰めて描かれているようですが(未見なので断言はできません、すみません)、今回の「フライング・ギロチン」では、冒頭にVFXを駆使した血滴子と反朝廷テロリストとの戦いで派手に登場するものの、それ以降は殆ど活躍しません。
と言うのは、この「フライング・ギロチン」は清王朝時代に満州民族から迫害をうけた漢民族と、王朝の汚点として歴史の闇に葬り去られた血滴子たちの悲劇に重点が置かれているから。
相当シリアスで、重い内容です。

制作はピーター・チャン、監督はアンドリュー・ラウ。
出演はイーサン・ルアン阮經天、ホァン・シャオミン黄暁明、ショーン・ユー余文樂。
台湾、中国、香港のイケメン対決としても見応えあります!

暗殺部隊「血滴子」は、清王朝第5代皇帝・雍正帝が反政府組織を排除するために秘密裏に結成した組織です。メンバー全員が孤児で、わざと読み書きなどの知識を与えず忠誠心と暗殺の技術に特化させています。他に世界を知らない血滴子にとって、組織のメンバーは家族であり、その絆は揺るぎないものでした。

しかし、隊長のラン(イーサン・ルアン)には秘密がありました。彼は朝廷の親衛隊長・ハイドゥ(ショーン・ユー)と共に皇太子(乾隆帝)の兄弟分として選ばれた近侍だったのです。いわば、朝廷から送られた監視役です。
そして、彼は漢民族でした。

血滴子は、「反清復明」を掲げるテロリストの天狼(ホァン・シャオミン)の暗殺を命じられ、捕らえます。
天狼は、死刑前にランに向かい「どこかで会った事がある」と言います。「俺はいつも誰かに殺される夢を見る。俺を殺すのはお前だ、役人が手を下すのなら、俺はまだ死なないだろう」と。
その言葉通り、天狼は逃走。
血滴子は、親衛隊のハイドゥと共に天狼を追跡します。

この時点でハイドゥには別の使命もありました。天狼の組織と共に、ラン以外の血滴子メンバーを全員葬り去ること。清王朝の歴史に、決してその名を残さぬようにと皇帝から命令されていたのです。
時代は銃や大砲などの火器が武器の主流になり、血滴子はもはや時代遅れとなりつつあったのでした。

台湾、中国、香港のイケメン対決と書きましたが実質的主人公はイーサン演じるランでしょう。彼は幼い頃から叩き込まれた忠誠心を翻す気はない、しかし血滴子の仲間には本当に家族としての絆と愛情を持っている、そして天狼の主張に共感しないわけでもない。
心は揺れ動きまくりです。
この、ランのどっちつかずの迷いが血滴子の仲間たちを無残な死に方で失う結果になります。

そして鉄砲隊を率いて漢民族、そして血滴子を惨殺していくハイドゥ。
彼は、ランの心が自分よりも血滴子の仲間にあることに嫉妬しています(個人的解釈ですが)。愛が募りすぎて憎しみに変わるという感じに思えました。顔色ひとつ変えずに大虐殺を実行するのに、ランにだけは死んで欲しくないという。

結局、血滴子はランを残して全滅し、天狼が守ろうとした漢民族たちも大勢虐殺されます。
天狼は、そもそも反逆を試みた事が失敗だったとランに告白します。そして、漢民族であるランが自分の首を朝廷に持って行けば、この殺戮は終わるであろうと。

ランは天狼の首を討ち朝廷に戻ります。ハイドゥとランは 乾隆帝 に功績を認められ、新たな官位を賜りますが、ランは自らの命を賭けて皇帝に進言します。他民族を虐げるから反逆者が生まれる、彼らとて安住の地があれば穏やかな暮らしを望むであろう。太平の世を望むならば、満州民族も漢民族も区別するべきではないと・・・。

ここで物語は終わります。ハイドゥは必死にランの命乞いをしますが、 乾隆帝 がどのような処分を下したかはわかりません。
が、ランは「雍正帝に自分は死ぬまで血滴子と誓った、歴史に汚点を残してはいけない」と言っているので処分されたのではと思います。
ただ、歴史的には乾隆帝 は漢民族と満州民族の融和を図った皇帝だったということです。

私がこの作品でもともと一番好きな俳優は、台湾のイーサン・ルァンです。豆導ことニウ・チェンザーがドラマ「我在墾丁*天氣晴( 墾丁は今日も晴れ!)」や映画 「モンガに散る」で彼の魅力を開花させたと思っています。この「フライング・ギロチン」ではイーサンがキャスティングされた意味のある役どころで良かったなあ。

残虐な役だったショーン・ユーですが、狭い世界で育ったハイドゥは、忠誠心と仲間たちとどちらも選べなかったラン同様、それが正義だと信じている人物なのだと思います。これは、現在の一部の民族が持っている命に対する価値観に通じるのでは、と・・・。そういう感想を抱かせられた、深い演技だったと思います。でも台詞が北京語なので、吹き替えだったかな?

そして、もはや立ち姿、風貌だけでカリスマ性ビンビンのホァン・シャオミン。何も言うことありません。素敵でした。

あとこのブログを書くために調べていて知ったのですが、乾隆帝 を演じていたのは「天洋海堂」の男の子ウェン・チャン文章だったんですね!周星馳の映画にも出てるし、今や売れっ子俳優かあ。
あ、ちなみに雍正帝を演じていたのはアンドリュー・ラウ監督です(笑)

まあ、とにかくですね、この映画はタイトルで「フライング・ギロチン」に興味津々で見ると白けるだろうし、私のように歴史ものとして見ると冒頭のVFXが浮いているなあ、いらなかったなあ・・・と感じるのです。
ただ、これ3Dでも上映されたようで、あのVFXシーンがなければその意味もなかったんだろう(゜∀゜ゞ)ムズカシイネ!



DVDにて鑑賞。

「義兄弟」(2010年 韓国)





ハードなサスペンスかと思ったら、意外にほっこりとさせられた男同士の絆映画でした。ハードなシーンもありますけどね。
監督はチャン・フン。


国家情報局院のチーム長ハンギュ(ソン・ガンホ)は、北朝鮮の殺し屋、通称「影」を追っています。
北朝鮮の工作員ジウォン(カン・ドンウォン)は影と共に脱北者の暗殺に向かいますが、一緒に向かった工作員が警察の協力者であったために、ハンギュらに包囲されてしまいます。
激しい銃撃戦の末、影は逃走。
ジウォンは党から裏切り者と誤解され、追われる身に。
また、多数の死傷者を出した挙げ句、影を逃がしたハンギュは国家情報局をクビになります。

6年後、家出人捜索の仕事をしているハンギュと工場で働いているジウォンが再会します。2人は、6年前の事件現場で互いの姿を目撃していて、しっかり覚えていました。しかし、2人とも既に当時の立場ではなくなっている事を知りません。
ハンギュはジウォンの懸賞金目当てで家出人捜索の仕事に誘い、党への復帰を図るジウォンもスパイとしての情報提供のために、その話に乗ります。
ハンギュはジウォンに生活環境を提供し、2人は同居を始めます。
ジウォンは優秀な捜索員で、ハンギュの仕事はかなりはかどるようになります。同時に、お互い密かに相手を監視しているのですが、その過程でハンギュは6年前の一件で仕事も家族も失っていた事、ジウォンは北朝鮮に妊娠中の妻がいたのに、6年前に党を追われ戻れなくなっている事・・・を互いに知るのです。

ハンギュとジウォン、それぞれ真の目的は隠しながら、生活を共にするうちに次第に打ち解けていく過程が実に良かった!
ハンギュのダメ中年男っぷりと、ジウォンのしっかり者っぷり、それが上手く噛み合って微笑ましいのなんの。
ソン・ガンホがいい味だしてるんですよね!だらしないし、しゃがむと半ケツだし(笑)まだジウォンが工作員だと思っていた時に、影を連れて来るんじゃないかとビクビクしてるのも面白い。
一方ジウォンもハンギュが情報局院の人間だと思っていたから一切隙をみせなかったのに、ハンギュのダメっぷりのおかげで次第に人間らしいところが見えてきて。
カン・ドンウォンが凄まじいイケメンっていうのもあって、2人の見た目の対比もいいバランス。





互いの現在の立場がわかってから2人でお酒を飲むシーンがあるのですが、2人は酔ってそのまま床で寝てしまうのです。警戒心が溶けてきている事の現れですが、ここのジウォンは、それまで懐かなかったワンコが気がついたら腹を見せて寝てた!という感じで可愛い。

まあこの後、再び韓国入りした影がジウォンに接触してきた事から、物語は最初の緊迫を取り戻していくのですが・・・。

ラストは物凄いハッピーエンド!

北朝鮮のスパイを扱った映画なのに、こんなに暖かい目線で人間ドラマに焦点を当てているのが新鮮でした。
そして、2人の男の同棲生活(劇中ハンギュが同棲って言ってる)も素敵!
ハードなシーンとのメリハリも効いていて、とても良かったです。

まーとにかく、カン・ドンウォンは格好いいですな!
DVDにて鑑賞。

フッテージ
(2012年 アメリカ)
原題「SINISTER」






久々にホラー映画を観たくなって鑑賞。
決め手は、監督が「エミリーローズ」のスコット・デリクソンだったことです(・∀・)
そしてこれは・・・ちょっと怖かったのです。
どんなストーリーかというと・・・。

ノンフィクション作家のエリソン(イーサン・ホーク)は、10年前に執筆した本が大ベストセラーとなり一躍有名になりますが、それ以降の作品は全て失敗。
経済的に苦しくなり、起死回生を図ったエリソンは、ペンシルヴァニア郊外で起きた未解決の一家首吊り殺人・末娘失踪事件を解明し本にしようと、事件の現場となった家を買い(事件のせいで格安)、家族には事件のことは内緒で移り住みます。
事件の事が知られたら当然反対されますからね。

引っ越したその日、エリソンは屋根裏に残された8ミリフィルムと映写機を発見します。
夜中に独りでそのフィルムを観るエリソン。
なんとそのフィルムには、この家で起きた首吊り殺人の様子が映っていた!

ビビるエリソン!

そして他のフィルムにも、色々な手段で惨殺される家族の映像が・・・。
これは連続殺人事件だったのか!?
ビビりながらも、エリソンは事件の詳細を追い始めるのですが、同時に不可解な現象が起こり始めるのでした・・・。

さて、主人公のエリソンという男はですね、かなりエゴが強くプライドの高い奴。家のローンもあるし、まだまだお金のかかる年代の子供が2人いるのに、かつての名声が忘れられず、再びベストセラーを出すという他に収入を得る選択肢を持っていません。そしてこのいわく付きの家に越してきただけで、すでに売れる本が書ける気でいます。
だから、スナッフフィルムのような悪趣味な映像を深夜に1人で観るという行為も、お酒の力を借りてどうにかこなします。
すると屋根裏からですね、どうも誰かが歩きまわっているような音がするのですよ。
エリソンはバットを手に、様子を見に行くのですが、家族に知られたくないので電気を付けられないのです。たぶん。でも、電気付けて欲しいですね・・・。懐中電灯だけじゃ、見てる方も怖いよ。ホラー映画なんだから、それでいいんですけど(笑)

で、エリソンが頑張ってフィルムを調べていると、共通して奇妙なマークが描かれている事、そして不振な人物(?)が映り込んでいるのを発見。
現地の副保安官がエリソンの唯一のベストセラー本のファンで、自ら協力を志願してくれていて、その副保安官がツテを使ってこのマークを調べてくれる人物を紹介してくれます。
それによって、このマークが「ブグール」という子供の魂を食らう悪魔(?)にちなんでいるらしい事が解って。
犯人は、このブグールを信奉する猟奇殺人者なのか!?そしてその殺人者は、家の近くに潜んでいるのか!?
実際、そうだったら本当に怖かったんですけどね。
どうも、一連の殺人は「ブグール」そのものが起こしているようで・・・。
え、そういう話!?となると、ちょっと拍子抜けと言うか。
だって8ミリフィルムとか、こういう悪魔的な存在が使う手段として、あまりに人間的すぎて。
でも、呪いのビデオとかありますからね・・・そういう感じなのかな。うーん。

書斎にしっかり鍵をかけても、夜中に勝手にフィルムが再生されてたり、睡眠障害のある息子が奇妙な行動をとったり、屋根裏の天井が抜けたり・・・。
エリソンは奥さんに家の秘密を知られ、猛反発を食らいながらもしばらくは頑張ってたんだけど、相手が人間でなければたいした抵抗もできなくて、結局は耐えられなくなって8ミリフィルムと映写機を燃やして処分し、一家で家から逃げ出します。
うん、よくここまで頑張った!

しかし!
この、家から逃げ出すという行動が致命的だったのです。
これまで被害にあった家族の事件の調査をしてくれていた副保安官、そして見てる私にも、この一連の被害者の関係性は既に解っていたのですが、まさかエリソンが気がついてなかったなんて!

・・・という訳で、充分予想できたバッドエンディングになるのですが。

これは、もしやホラー映画の新たなキャラクターというか、ジャンルとして「ブグール」を登場させる序章的作品だったのかもしれません。
だって、続編が作られるみたいですし。
だから、ここではブグールに対して何の抵抗も出来ないで終わってしまいます。

まあ、それならブグールの造形はハッキリさせない方が良かったような・・・たいして、アレだったから・・・(゜∀゜ゞ)

ただこの作品で思ったのは、ホラー映画において被害者のリアクション演技の重要性というか、イーサン・ホークのビビり演技が良かったなー!って事。
おかげで、結構ビクビクしながら楽しめました。






先日、劇団6番シードの「ザ・ボイスアクター」を観劇しました。
アニメーション編とオンライン編がありまして、都合上オンライン編しか観られなかったのが残念。




オンラインゲームのアフレコ現場が舞台のシチュエーション・コメディ。
主演の宇田川美樹さんが素晴らしかった。


さすが6番シードさん、かなり見応えのある作品でした。

客演で、ポップンマッシュルームチキン野郎の加藤慎吾さん、1月の「シキサイ」で感激させられたRe:playのSUMIOさんなども。
SUMIOさんはモーションアクターの役で、動きがこれまた凄かった・・・!

6番シードさんのPV。
客入れの時に流れてました。
https://youtu.be/MJBGsd1qCkU

藤堂瞬さんはX-QUEST客演の常連で、SUMIOさんと共にクエストの次回公演に出ます。

これ。



「誘惑の罠」(2008年 台湾)




大Sことバービー・スー徐熙媛、エディ・ポン彭于晏、ジョセフ・チャン張孝全、イーストン・ドン東明相、レゴ・リー李國毅が共演している「愛的發聲練習」がこんな邦題で日本でDVD化されていたのですね。これは気がつきませんでした(・∀・)

5年くらい前にちょこっと感想書いてるのですが、今回日本語字幕で見られたので、改めてちゃんとした感想を書きますね!

この映画の主人公、大S演じる子猫(マオ)は、家族の温かみを知らず、普通に幸せな家庭を夢見ています。

マオは高校時代に知り合った、やはり家族に恵まれていない阿良(エディ・ポン)と暮らし始めますが、大学受験に失敗した阿良はすぐに兵役へ。

この二人は深く愛し合っているように見えたけと、実際は肉体関係もなかったんですよね。なぜだろう?個人的には、阿良に問題があったのかな、と思います。

独りぼっちになったマオは、出会い系サイトでひたすら「愛って何?」とうメッセージを発信し続け、このサイトで知り合った小古(張孝全)と深い関係に陥ります。





この物語はマオ、阿良が高校生の頃から始まるので、当然大Sとポンちゃんは同じ年齢という設定になります。そして、張孝全はマオが始めて身近に感じた大人の男。

これ、どうでしょう・・・。
観ている側としては大抵の人が、この中で一番年上なのは大Sで、張孝全が34歳という設定ながらも実際は大Sより全然年下だということをわかっているはず。

なぜ、このようなキャスティングに(・∀・)?
(別に大Sの女子高生に無理がある、というわけではないですが)

で、マオと阿良の関係が、決して男女の結びつきではなかったとわかるのが、マオの初めての男が小古とわかる場面があるからです。そして、阿良の問題というのも、憶測ではありますが、まあ、ゲイなのかな?という。

実際、阿良は兵役中に後輩の阿傑(レゴ・リー)と親密になり、マオの援交が発覚すると、なんと阿傑と関係を持ってしまうのです。




マオへの当てつけっぽくもあるけど、阿傑 は本気で阿良を愛しているし、そもそも当てつけで男に走れるものなのか、と。

マオと小古はメロメロな男女関係になっていきますが、実は小古は妻帯者。もともとマオとは遊びだったはずだけど、いつしか本気になってしまう。

マオは社会的にはかなり不適合者というか、自立の仕方もわからぬままに生きていかねばならない状態で、小古の妻が妊娠すると泣く泣く別れて、結局再び援交に走ろうとします。
それを小古は許さない。

精神的にボロボロになったマオは自殺未遂を起こし、ここで阿良は自分の無責任さに気がつくのですが。
それは、阿良は兵役中にお金を送ると言いつつ送ってなかったんだと思うし、なぜかというと、マオには縁を切ったとはいえ実の母親がいるから、いざという時には頼れる、という考えがあったんだろうと私は解釈してるのですが。

結局、マオと阿良はまた一緒に暮らし始めるのですが、阿良と阿傑の関係も続いていたので、皆で一緒に住むのです。
疑似家族、ですね。

マオと小古もなんだかんだ別れられずにいて・・・。

年を重ね、マオはちゃんとした職について家計を支えるようになります。

阿良やが阿傑が除隊後何をしているのかは不明。家事やってたのかなあ?料理とか、洗濯物畳んだりしてたな(・∀・)エエ!?

マオはまだ小古との関係を続けてはいたものの、積極的にアプローチをしてきたサンシャインという男性と付き合い始めます。サンシャインを演じているのはイーストン・ドン東明相。サンシャインは聴覚障害者です。

サンシャインは、マオが今まで付き合った男の中では一番まともで、多分一番幸せにしてくれるであろう男性。
そして、マオが憧れて止まなかった、暖かな家庭で育った真っ直ぐな青年でした。

しかし、マオはどうしても小古の子供が欲しいと願っていて、その願い通りに妊娠します。

そんなマオを子供共々、受け入れようとするサンシャイン。

あまりにサンシャインがいい男すぎて、マオは激しい罪悪感を感じます。

もう、これ以上サンシャインの側にいられない!

マオは、仕事も、小古も、家も捨てて、今いる場所から逃げる決意をします。

すでに「家族」となっている、阿良、阿傑と一緒に。

愛って何?
愛って何?

ずっとマオが問い続けた答えは、未だ明確な答えが出てはいません。

マオの発生練習は続いていくのでしょうか。
小古の子供が生まれれば、何かがわかるのでしょうか。


3ヶ月が経って、マオの元にサンシャインからの一通のメールが届きます(連絡とれたのか・・・(・∀・))。

「家族みんなが君を愛しているんだね。・・・・僕もだよ」


大Sの女子高生には無理がない、と書きましたけど、張孝全の“大人の男”にはちょっと無理がありましたねー(´-ω-`)
黙って立ってれば大人っぽい孝全くんですが、ちょっとしたしぐさや表情のガキっぽさが彼の魅力だと思っているので、その辺がどうも・・役に合ってなかったような。
_<)!

あと、訳わかんなかった阿良。いきなり阿傑とくっついたけど、好きなの?愛してるの?って問い詰めたくなったです。でも、マオが自殺未遂した時に2人で病院に駆けつけていたから、まあ、ずっと一緒にいたってことですよねー。仕舞いには一緒に暮らすわけですから、やっぱ、恋人同士、なんだよね?

てか、まともにカップル成立したの阿良と 阿傑だけかΣ(・ω・ノ)ノ


阿傑役のレゴくん良かったです。阿良を愛している気持ち、伝わってきました。
しかし、エディ・ポンとレゴくんと言えば「蜂蜜とクローバー」の森田先輩と竹本くん・・・(・∀・)
なんでこの2人にラブシーンやらせた!?

というわけで、ちょっと狙いがわからないキャスティングなのがちょっと(゜∀゜ゞ)
同じキャスティングで違うストーリーで観たいなあ、とも思う。

でも、嫌いな作品ではないです。

あとラストのサンシャインのメールの文章、字幕が「?」だったので私の訳です・・・(・∀・)





ジャッキー・チョン張學友



ニック・チョン張家輝



ショーン・ユー余文樂



チャン・チェン張震



チ・ジニ


日本に来るかなー?
来るよねー?

PTU(2003年 香港)





ストーリー

2000年9月14日深夜、尖沙咀(チムサァチョイ)。
夜の繁華街に、今朝起きた強盗事件のニュースが流れている。
犯人は武装した4名で、警官一名を射殺し、今も逃走中だ。
機動隊(通称:PTU)の第二小隊は、ホー隊長(サイモン・ヤム)の指揮のもと、夜の繁華街に降り立ってパトロールを開始したところだった。
隊長以下、隊員たち(マギー・シュウ、レイモンド・ウォン)のモットーは「制服を着ているのは仲間だ」そして「重要なのは無事に家に帰ること」だった。

方榮記レストラン。
黒社会組織幹部のマーが4名の手下と食事中のところへ、非番の組織犯罪課の刑事サァ(ラム・シュー)が来店し、店内には不穏な空気が流れる。
マーは手下に命令を出してとある場所へ向かわせた後、ひとり食事を続ける。
サァ刑事も急遽、上司の呼び出しを受けて店を出る。
その直後、マーは客を装っていた若い男に鋭利な刃物で背後から刺され、自力で病院に向かうも出血多量で死亡。
一方、サァ刑事は自分の車をマーの手下が傷つけているのを発見、逃げるその男を追跡する。
男を物陰へと追い詰めたサァ刑事は、バナナの皮で足を滑らせて失神、男を取り逃がす。
その付近をパトロール中だったPTUは現場へと急行。
サァ刑事の手当てをして状況を確認。
するとサァは、拳銃を紛失していた。
昇進を控えたサァ刑事のピンチを救うため、ホー隊長は勤務交代時間の朝まで拳銃探しを手伝うことを約束し、隊員たちはしぶしぶその決断に従う。
サァ刑事の証言によれば、拳銃を盗んだのはマーの手下らしい。
PTUはマーの従兄弟のマットがたむろしているゲームセンターで、彼らを執拗に尋問する。
必死にマーの携帯を鳴らすマット。
しかし、すでに息絶えたマーの横で携帯はむなしく鳴り続ける…。

その頃、サァ刑事はマーの死亡現場へと急行。
鑑識による現場検証の最中、遺留品を勝手に物色していると、マーの携帯電話が鳴り出す。
手下からの電話と思い込んだサァは、マーの携帯を持ち出す。
そこへ、別の事件を追っていた特捜課(通称:CID)のチョン警部(ルビー・ウォン)らが到着。挙動不審なサァ刑事に目を留め、彼を疑い追跡を開始する。サァ刑事、CID、そしてPTUの三者による真夜中の追跡は、やがて予想外に絡まり合い怒涛のクライマックスに向けて走り出す!
(映画comより)

ジョニー・トー監督。

PTUの隊長役、サイモン・ヤムがかっこいい!制服が似合ってて、背が高くて頭小さくて、スタイルの良さがよくわかる!




ところで、この映画はコメディです。
コメディだよね!?

上のあらすじにもあるけど、ラム・シュー演じるサァ刑事は、バナナの皮で転んで、銃を無くすのですよ。

バナナの皮だよ!?(笑)

おかげで、今じゃバナナの皮と言えばラム・シュー、ラム・シューと言えばバナナの皮、みたいなことになってますよね(笑)


その上サァ刑事は、死んだヤクザの遺留品の携帯電話を勝手に持ち出して、しれっと戻すんだけど、

間違えて自分の携帯電話を戻しちゃうという・・・!!∑(OωO; )

これに気がついた時の、ラム・シューの演技ったら。

いや、激しく動揺するというのではなく、静かにガビーン・・・(||゜Д゜)となり、とりあえず煙草を吸う・・・っていうね。
あの空気感!
それが、この瞬間のショックのでかさを物語っているー(笑)

いや、もう、PTUよりもドジっこサァ刑事の印象しかないよこの映画!




一番好きなのは、クライマックスの広東ロードの銃撃戦で・・・

突然、

「いやぁぁぁぁぁっ!」
ヽ(((;Д;))ノ
みたいな感じで取り乱すサァ刑事!




もう、ここ、本当に好き! 

後、PTUの面々がチンピラのアジトに乗り込むシーン・・・暗い階段を銃を手に、懐中電灯の光りだけを頼りに進んで行くんだけど・・・緊迫するシーンなのに、何であのBGMなんたろうって(・∀・)??

セリフがほとんどなくて、演出がクールだからこそ、ジワジワと面白いんですよね!

妙に好きな作品なのでありました。





ダンテ・ラム監督作品。
「激戦」とハシゴして観たよ(・∀・)
清々しい「激戦」と違って、こちらは本来のダンテな味わいでした!

ストーリー

2013年の香港で大ヒットを記録した「激戦 ハート・オブ・ファイト」のダンテ・ラム監督とニック・チョンが再タッグを組んだサスペンスアクション。
06年に香港の繁華街・尖沙咀(チムサーチョイ)で起こった、警察官が警察官を射殺するという実在の事件に着想を得た。

病院の警備勤務をしていた香港警察の警官デイブは、重傷を負って病院に駆け込んできた男ホンの輸血に協力し、そのおかげでホンは一命を取り留める。
しかし、ホンは特捜部が追っていた武装強盗団のひとりで、ホンを救ったデイブは特捜部から詰め寄られる。
正義感の強いデイブはホンのことが頭から離れなくなり、次第に心の中に闇が広がっていく。

デイブ役のダニエル・ウー、ホン役のニック・チョンが主演を務め、アンディ・オン、ダンテ・ラム作品常連のリウ・カイチーらが共演。
(映画comより)

ダニエル・ウーが、13 ㎏も減量して挑んだ作品。
もう、彼が演じるデイブが最初に登場するシーン・・・病院の派出所に独りで座っているだけなのに、病んでるオーラが凄いのだ!

もともと、デイブの父親が精神疾患を抱えていて、そんな父親に育てられたこと(あと遺伝的なもの)が、彼の人格形成の根底にあって。その上、火にまつわるトラウマを抱えていて。
そのトラウマが、デイブの病的な正義感に繋がってもいるのです。
警官としては、仕事ができないわけじゃないけど、人間的に難がありすぎて、あちこちたらい回しにされた挙げ句、病院の派出所に落ち着いていたわけなのですが。

新しく就任した上司が、仕事が出来るのに性格のせいで出世できないなんてナンセンス!と、デイブを現場に戻したことが、本格的に彼の狂気の鍵を開いてしまうのです。

デイブが輸血して命を救った凶悪犯罪者ホン(ニック・チョン)は、デイブのトラウマを呼び起こす人物の面影と一致して(あくまでデイブの脳内で)、そのことが、デイブがホンに執着する要因のひとつともなります。

ホンは強盗武装団の一味で、この武装団が有り得ないくらいに凶悪!
現場に戻ったデイブは、すぐにこの一味と対峙するのですが、目の前で同僚が炎に包まれ死亡。
この、炎もデイブのトラウマを呼び起こす一因でして。
そんなデイブに、ホンは輸血のお礼として、トドメを刺さずに逃亡します。

ここからデイブはどんどん狂気に陥っていくのですが。
いつしか、デイブの目の前にホンが現れるようになり、ホンを裏切った強盗武装団を内部分裂させて潰す算段を吹き込みます。

ホンの言うとおりに、強盗武装団の分裂、仲間同士の殺し合いに発展させるデイブ。

この頃になると、デイブを現場に戻した上司も、薄々彼の異常さに気がつき始め、精神科に診せようと、カウンセラーに協力を求めます。

デイブは、すべての行動をホンの画策と認識しているのですが、実はすでにホンは仲間の裏切りで死亡していた!

では、デイブの前に現れていたホンの正体は・・・!?


とにかく、見るからにデイブは異常です。
それが、不安定な映像、音楽でジワジワと表現されていて、マジで怖い!!
ダニエルの風貌も異常!

デイブが趣味として描くイラストの、筆を水に落とすシーンの、絵の時が水の中でもわーっと広がっていくところの演出も効いております。
とにかく、狂気の表現に隙がない!

そして、ああーもう駄目じゃない?!と最大の不安を提示させられるのが、デイブが面倒を見ていた老婆の死。
この老婆の面倒を見るというのは、デイブのトラウマの贖罪だったのですが・・・亡くなって、このシーンのカメラワークの巧妙さ!

ここから、物語はデイブの
救いようがない狂気の結末へとなだれ込んでいきます。

なんせ、デイブの狂気に加え、警察の裏切り者の存在もあり!←アンディ・オンな!

もう、狂気と、強盗武装団、警察の裏切りと、それらが入り混じって容赦なく人が死んでいくう!

しかも、そこで終わらず、ものっ凄いカーチェスからの、ガソリンスタンド炎上!爆発!!

はあ、物凄い映画でした!

香港映画らしい派手さに、
前面に打ち出された狂気!

ニック・チョンの存在感もなかなか不気味だったし、とにかくダニエルが、凄かった!!

この凄さと怖さ、かなり私のツボにハマる感じで、まあーめっちゃ疲れたけど、見応えありました!

でね、ラストのラストのシーン。

それは、狂気の扉が開く前、純粋に正義感だけで警察官になった・・・ハズだった、デイブの姿。
狂気の巣は誰の心の奥底にもあり、悪もまた、内包されている。

ダンテ・ラム作品に共通するこのテーマが、またバン!と打ち出されていましたなー!