こんなニュースを見て書かずにはいられなかった!!

 

この突っ込みどころしかない動画のコメント欄には、矛盾を指摘したまともなコメントも結構あり、一部の極端な思想を持った人が騒いでるだけなんだろうな~という感じもします。

 

今回の事を機に私の「日本人学校」に対する考えを中国語と日本語でまとめてみました。

 

最近我听到了这样的新闻报道:中国国内的互联网上流行日本人学校的流言,还赞同这流言的人针对日本人学校做出骚扰行为。(比如:打无言电话,从外面偷偷拍摄视频等)他们说:“日本人学校只招日本国籍的学生,不讲中文只讲日文,老师全都是日本人,好奇怪。难道是”培养间谍的学校“吗?“我看了这些意见后傻眼。我小时候上过香港、北京、上海的日本人学校。虽然每所日本人学校都有各地区的特色,但我肯定确定这些学校都完全不是在互联网上所介绍的奇怪的间谍设施。我想这次作为一个毕业于日本人学校的日本人,写一下我对日本人学校的看法。

 

最近こんなニュースを聞いた。「中国国内のSNSで日本人学校に関するデマが流れている。また、それに賛同する人が日本人学校に迷惑行為を働いている。(例えば無言電話をかけたり、外から動画で盗撮したり)彼ら曰く、「日本人学校は日本国籍の子供しか入学させない。中国語を話さないで日本語しか使わない。先生はみんな日本人。とっても怪しい。まさか、「スパイ養成学校」なんじゃないか?」 このコメントを聞いて私はぶったまげた。私は子供の頃、香港、北京、上海の日本人学校に通っていた。それぞれの日本人学校にそれぞれの特色があったが、確実に言えるのはこれらの学校は全てSNSで言われているような怪しいスパイ施設ではない。一人の日本人学校を卒業した日本人として日本人学校に対する私の考えを記そうと思う。

 

1.“日本人学校“是什么?

北京的日本人学校属于日本大使馆的附属学校。所以,虽然是学校,但其设施属于大使馆。其他的日本人学校最初开始也是领事馆的附属设施。它的设立目的是让日本国籍的子女接受与母国同样的教育。所以校内学习的内容基本上和日本国内一样。所以使用的课本也是日本国内一样。(一周之内一堂课是学习汉语的汉语课。)日本的义务教育是小学6年,初中3年的一共9年。(所以除了上海日本人学校,其他地区都没有日本人高中)上日本人学校的学生基本都是驻华日本企业职员的子女和大使馆、领事馆职员的子女。为什么教师们都只讲日文不讲中文呢?理由很简单。他们学会中文之前就要回国。老师们受日本政府的派遣来中国从事教学工作。这期间一般是3年。校长也不例外。如果天天和中国人一起生活,周围的朋友都是中国人的话,3年过后那个人的中文水平肯定有一定的进步。但,很可惜被派到中国的他们居住的空间是坚固的栅栏围绕周围的外国人专住的公寓。可以看日本的卫星电视,接触的同事都是日本人。几乎没有和一般中国老百姓交流的机会。这样的环境下怎么可能学到中文呢?归根结底使用“日本人学校”这设施的人,根本没有长期留在中国的念头。子女几乎都以考上日本的名牌高中和大学为目标而学习。(日本名牌高中基本上有“归国子女名额“。优先录取居住外国的子女)虽然居住在中国,但他们只盯着看日本。(也可以说只能盯着看日本)日常生活和日本毫无差别。因此很难了解中国是怎么样的地方。(过了这样的生活,我总是感到很不对劲、不自在、很郁闷。看到公寓周围的栅栏,感到自己好像是个动物园的动物一样。)说到“校门”,当我上北京日本人学校的时候,学校的校门门禁没有像现在那么森严。我毕业后的几十年之间发生了各种问题。比如:北朝鲜的难民逃到校内(北京日本人学校是大使馆附属的设施。所以逃到校内简直就逃到大使馆一样),发生了大规模的抗日活动等。学校有确保学生安全的责任。所以周围的门禁变得森严是必然的事情。(现在日本国内学校的校门也管得比以前严了很多。因为过去发生了针对学生的恐怖袭击案件。不会随便让人进入)

 

1.日本人学校とはなにか?

北京日本人学校は日本大使館付属の学校である。なので、学校ではあるが、その施設自体は大使館に属する。その他の日本人学校も最初は領事館の付属施設として始まった。設立の目的は日本人の子供に日本と同等の教育を受けさせる為。なので、学校で学ぶ内容は基本的に日本国内と一緒だ。使用する教科書も同じである。(1週間のうち1時間は中国語の授業がある)日本の義務教育は小学校6年、中学校3年の合わせて9年。(なので、上海日本人学校を除いてその他の地区に日本人高校は無い)日本人学校の学生は基本的には日系企業の駐在員の子供、大使館、領事館職員の子供だ。何故教師が日本語しか話さず中国語を話さないのか?理由はとっても簡単だ。中国語を話せるようになる前に帰国してしまうからだ。教師は日本政府によって中国に派遣され教職に従事する。この期間は一般的に3年だ。校長先生も例外ではない。もしも毎日中国人と一緒に生活して、周囲の友達も全員中国人であったら、3年経ったころにはその人の中国語は一定レベルまで上がっているはずだ。しかし、悔しいことに中国に派遣された彼らが住む空間は、がっしりとした柵に周囲を囲われた外国人専用のマンションなのである。日本の衛星放送をテレビで見ることができ、接する同僚は全て日本人。一般の現地の中国人と交流する機会などほぼないと言っていいだろう。このような環境下でどうやって中国語をマスターすることができようか。結局のところ、「日本人学校」という施設を使用する人間は長く中国に滞在しようなどという考えは全く念頭にない。子供達だって、ほぼほぼ日本国内の有名高校・大学に入ることを目標に勉強しているのだ。(日本の有名高校には基本的に「帰国子女枠」という優先的に帰国子女を受け入れる枠がある)中国に暮らしているとは言えど、彼らは只々日本を見つめているのだ。(「日本を見つめる事しかできない」といってもいいかもしれない)日常の生活は日本となんら変わりはない。よって、中国がどのような場所なのかを理解することが難しいのである。(このような生活をしていた時、私は常に違和感を感じ、不自由さを感じ、鬱々とした気分を抱えていた。マンションの周りの柵を見て、自分が動物園の動物みたいだと感じていた。)「校門」に関して言えば、私が北京日本人学校にいたころは学校の校門警備はそこまで物々しくなかった。私が卒業してから何十年の間に様々な問題が発生した。例えば、北朝鮮の難民が逃げ込んだり、(北京日本人学校は大使館の付属施設なので、校内に逃げ込むことは大使館に逃げ込むことと同じ)大規模な抗日デモが発生したり…等。学校には生徒の安全を確保する責任があるので、周囲の警備が厳重になるのは必然の事だろう。(現在は、日本国内でも学校の門は以前と比べて厳重に管理されている。なぜなら過去に学生を狙ったテロ事件があったからだ。適当に人を校内に入れない。)

 

2.关于历史教育

校内教的历史内容是依照日本国内使用的课本。和日本国内不一样的一点是每所日本人学校都比较重视“让学生体验过去日本人留下的爪痕“。修学旅游去了南京,参观了南京大屠杀纪念馆。另一天还参观了北京的卢沟桥抗日战争纪念馆。在香港日本人学校的时侯有的老师上课时向我们讲述了过去日本军队所做的虐杀方法。(可能这位老师比较特殊)我觉得关于历史教育和思想信念,学校的教育对孩子的影响没有那么大。影响更大的是每个家庭的教育。(父母的思想和看法。)我上香港日本人学校时,钓鱼台领土问题的抗议活动正达到高潮。当时有个香港的活动家坐船到钓鱼台,作为抗议意义用绳子绑着自己的身体,跟着船一起游泳。结果他被船舶拖着过分不能正常呼吸而淹死了。当时一打开电视就出现他淹死的画面。这事给我的打击很大。我把这时的心情写下来,作为日记交给了老师。里面写了“为什么大家互相批评?大人不能和平解决这个问题吗?土地资源一起分享不可以吗?”等小学生所想到的感想。(小时候当然不理解大人的,国家之间的各种念头,复杂的利益,权力关系。解决这些问题不是很简单。)老师看了我的日记后赞扬我,让我在大家面前发表文章。发表结束后一个男同学向我说:“爸爸说钓鱼台是日本的!你说得错!“。这时我很吃惊!因为我根本没有预料到有人把这个问题看成这样。接受了同样的学校教育,但每个人的思想想法差距这么大。这明显表示家庭思想教育的影响比学校大得很多。

 

2.歴史教育について

校内で教える歴史の内容は、日本国内で使用されている教科書に沿っている。日本国内と違う点は、各日本人学校とも比較的学生に「過去に日本人が残した爪痕を体験させる」事を重視している点だ。修学旅行では南京に行き、南京大虐殺記念館を見学に行ったり、別の日には北京の盧溝橋(日中戦争の発端となった場所)にある抗日戦争記念館に行ったりする。香港日本人学校にいた頃は、とある先生が日本軍が行った虐殺の方法を授業で話したりもした。(この先生は少し特殊だったと思う)私は、歴史に関する教育とそれに伴う思想や信念は学校教育が子供に与える影響はさほど大きくないと思う。むしろ影響が大きいのは各家庭の教育(両親の思想と考え方)だ。私が香港にいた頃、香港では「尖閣諸島の領土問題」に対する抗議活動が活発化している最中だった。当時ある香港の活動家が船に乗って尖閣諸島に行き、抗議の意味を含め紐で自分の体を縛り、船と一緒に泳ぐという事をした。結果、彼は強い力で船に引っ張られ、呼吸が出来なくなり溺れ死んだ。当時はテレビをつければ彼の溺れ死ぬ場面が流れた。この事は、私にとってショックが大きく、私はその心境を書き出し日記として先生に提出した。中に書いたのは「なんで皆して批判しあっているのか?」「大人はこの問題を平和的に解決できないのか?」「土地資源はみんなで分かち合って使えないのか?」など、小学生が考えそうな感想だ。(小さいときは当然、大人の考える国家間の思惑、複雑な利益、権力関係等に思いは及ばなかった。これらの問題を解決するのは簡単ではないのだ)先生は私の日記を見て賞賛し、私に皆の前で発表するように言った。発表が終わった時、一人の男子生徒が私に言った。「俺の父さんが言ってたが、尖閣諸島は日本のものだ!お前は間違っている!」この時私は驚愕した。この問題をこんな風に見ているクラスメイトがいるなんて思いもしなかったからだ。学校で同じような教育を受けてはいるが、個人の思想や考えはこんなにも違う。この事が明らかに示しているのは、家庭の思想教育の影響は学校のそれより大きいということだ。

 

3.日本人学校的问题

“培养国际人才“这一点来说,我觉得上日本人学校有好有坏。清晰思考,整理逻辑时需要的是一定的母语水平。小学到初中这时期是打起母语(日语)基础上来说很重要的。不管居住在国外也同样可以学习母语是很幸运的一点。作为一个国际人才,重要的是“自我身份”。确定自己到底属于哪个国家、文化的人。如果你出国,外国人将会充满期待得问你:你属于哪里人?“”你们国家的人对这问题怎么看?”“解释一下你们的文化、历史、艺术“等等。这时连最基本的自国文化都说不出来的话,你肯定让他们失望。(说实话、我有过让大家大大失望的经验。)所以在学校学习最起码的自国社会文化知识是为了成为一个国际人才很重要的。上述的是”去日本人学校的好处“。那,坏处到底是什么?最大的坏处应该是”断绝与当地人交流的机会“吧。我已经上述了“去日本人学校的学生只能盯着看日本国内”。很可惜虽然居住在中国,大部分的学生理解中国之前就要回国。在中国流行的歌曲、最红的偶像都不懂。连一个中国同龄朋友都找不到。当然不会说中文。但回国后作为“归国子女”周围的人都以为他会说一口流利的中文,关于中国什么都知道的中国通。(简直是黑色幽默吧!)因此有的人受不了自己身上的矛盾,甚至感到自卑。对一个学生来讲,接触中国文化的机会越多越好。促进文化交流,让学生产生对中国的兴趣的话,不少人将来会成为两国的桥梁。

 

3.日本人学校の問題

「国際的な人材を育成する」この一点からみたら、私は日本人学校には良い点も悪い点もあると思う。思考をハッキリさせ、ロジックを整理するには一定の母国語のレベルが必要だ。小学から中学この時期は、母国語(日本語)の基礎を固める上でとても重要である。国外に住んでいようとも同じように母国語を学べるのはとても幸運なことである。そして、「国際人」になる上で重要なのは自身の「アイデンティティ」である。自分がどの国、どの文化に属する人間なのかを確立すること。もしあなたが海外に行けば、外国人は期待に胸を膨らませ問いかけてくるだろう。「あなたはどこの国の人ですか?」「あなたの国の人はこの件についてどう考えていますか?」「あなた達の文化、歴史、芸術を教えてください。」…。この時、基本的な自国の文化すら説明できなければ、あなたは確実に彼らを失望させるだろう。(実は、私は皆さんを大きく失望させた経験がある)なので、学校で必要最低限の自国の社会、文化知識をつけておくことは、「国際的な人材」になるうえでとても重要な事なのだ。ここまで記したのは日本人学校の良い点である。では、悪い点はいったいどこか?最大の悪い点は「現地の人との交流を断絶している」という点に尽きるだろう。以前すでに記したが、「日本人学校の学生は只々日本国内を見詰める事しかできない」。とても勿体ない話なのだが、中国に住んでいながらも大部分の人は中国を理解する前に帰国してしまう。中国で流行っている音楽、人気のあるアイドル…全てわからない。同年代の中国人の友達1人すら見つけることができない。当然、中国語も話せない。しかし、帰国後には「帰国子女」として周囲の人から「中国語がペラペラな中国の事なら何でも知ってる中国通」と思われる。(これはまさにブラックジョークではないか)人によっては自身の身の上のこのような矛盾に耐えられず、コンプレックスを抱くこともある。学生からすると、中国の文化に触れる機会が多ければ多いほど好ましい。文化の交流を促し、中国に対する興味を学生に抱いてもらえば、多くの人が将来両国の懸け橋となるだろう。

 

我毕业了日本人学校已经20多年了。这期间每所学校一定有了大大小小的变化。但我相信设立当初的基本理念和目的肯定没改。所以我断言它一定不是专门培养间谍的设施。门禁森严,语言不通,难以亲近的日本人学校,对当地人来说很奇怪,难以置信。这心情我能理解。但请你冷静地想一想,在里面学习的都是孩子。孩子具有很大的可能性。他们决定两国将来的趋向。我希望他们居住在中国期间接触很多中国文化和中国人。开阔自己的视界,创造两国和平友好的未来。

 

私が日本人学校を卒業してからすでに20数年が経過している。この期間それぞれの学校では様々な変化があったはずだ。しかし、設立当初の基本理念と目的はきっと変わっていないはずだ。なので、日本人学校はスパイ養成所などでは決してないと断言できる。警備が物々しく、言語が通じず、親近感の沸かない日本人学校は現地の人にとって奇妙に映り、信頼できないのかもしれない。その心境は理解できる。しかし、冷静になって考えてみて欲しい、中で勉強しているのは子供達だ。子供は大きな可能性を秘めている。両国の未来の方向性を決めるのは彼らなのだ。私は彼らが中国に住む間にたくさんの中国文化と中国人と出会い、自分の視野を広げ、両国の平和で友好的な未来を気築き上げて欲しいと思っている。

 

久しぶりに中国語で文章書いたので時間かかった~。

長らく中国のネットに接してなかったので、中国のSNSの状況が全くよくわからない。

せっかく書いたので、こちらにUPします。

 

明日からはまたコンペやイラスト製作に励みます!

では!