映画がとんでもなくはじけていてビックリした覚えがある。さすがルイ・マルは天才だ。ところが原作が先に天才でした。今さらながら読んでみて映画とおんなじ、そっくりの瓜ふたつ。シナリオを作るに及ばず。原作本を片手に俳優を集めればほぼ出来たも同然。
本編は見られないのでYoutubeで予告編を見たら、映画も小説に劣らずしっかり映画になっていた。小説と同じじゃ映画にする意味がないものね。やっぱりルイ・マルは天才だ。
パリはパリっ子以外のフランス人にとっても憧れの地らしい。ザジはパリの地下鉄に乗ってみたかった。地下鉄は大都市でないとない。鉄道があってバスが走ってて、さらに地下鉄を走らせるほどの需要があるってこと。したがってまあ100万都市規模でしょうね。
地下鉄ってなんか魅力ある。暗い穴の中を走る電車、移動してる実感がないまま、いつのまにか遠い場所に着く。魔法のような不思議さ。ザジもきっと魔法を見たかったのだろう。地下鉄なのに外を走ってるのを見て驚いてた。パリの地下鉄で外を走る場所があるそうだ。
パリの大人は、叔父さんのガブリエルを筆頭に一癖も二癖もある人ばかりだ。ザジは10歳だけど負けてない。日本語訳だけど台詞というか話しことばがすごい。1959年のパリの言葉が飛びまわってる。スラングなのか当人の口ぐせか、しかも日本語訳だからニュアンスを感じ取るしかない。一番良いのは原語で読むことだ。それは叶わないので日本語を読む。訳は翻訳家のセンス次第だ。元の言葉の知識はもとより、日本語で小説を書けるくらいでなくちゃ出来ないことだ。
フランス語はフランス語の、日本語は日本語の良さがある。日本語ならほぼ理解できるから、これからも日本語の小説を読んでいこう。フランス語は映画で聞くだけだけど、耳に心地よい。自分で発音するのは難しすぎる。