「ルーム」☆☆☆☆を観て。 | また上海勤務の上海十月日記

また上海勤務の上海十月日記

7年ぶりに上海にまた勤務となる上海十月です。映画中心のブログになります。

話は、かなり深刻だが、子役がまるで女の子みたいで、しかも賢い。あの状況の中であんな子が育つのかとも思うが、これがないとかなりと救いのない映画になってしまう。一歩間違えるとロマンポルノかVシネの監禁ものになり主演女優の濡れ場がメインになるが、子役を観ているとこの不謹慎な考えを吹っ飛ばす。部屋にいる間は、確執はあるが親子関係が安定しているように見える。しかし、このままではまずいと考えたジョイは、脱出計画をジャックに授ける。このジャックが世界に出ていく表現は、狭い所から世界に放り出され、空を見上げて驚くシーンが見事。この映画は、そこで終わらずその後を描いたことに価値がありますね。むしろママのほうが周りの奇異な目で見られ精神のバランスを崩していく。しかしジャックによって救われるという救いの映画でしたね。ただ、アカデミー主演女優賞かなぁと思うと厳しい。実際の元ネタ事件(フリッツル事件)は、実の父による監禁事件で子供も6人おり映画にするのはかなり痛ましい事件です。

 

 

 

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