少し書き直していますので、再投稿します。
かなり端折って紹介しているつもりですが主要人物が多くて長くなっちゃいました。
監督が秦榛、脚本が桐华と王晶で全39話。原作は桐华の同名小説です。
背景と登場人物
人と神と妖が交わって生活していた時代、神族が治める
①皓翎:何においても豊かで国力が最も強い
②辰荣:豊穣な土地で人口が最も多い
③西炎:厳格な法を持ち、軍事力が最も高い
の三国で成り立っていたが
②の赤宸大将軍と③の西炎王姫が戦って2人とも共倒れしたものの西炎国がかろうじて辰荣を制して
西炎国と皓翎国の2大国が均衡を保っています。(辰荣氏は絶滅したわけではありません)
・三大王族 : 轩辕 ,皓翎 ,辰荣
・中原六大世族 : 神农,防风 ,离戎など
と覚えておくと分かりやすいかもしれません。
皓翎王姬で西炎王の外孫という高貴な出自だが、幼い頃に両親が離婚し母親に引き取られ、その母親が戦に出るため安全な場所に預けられる。
厳格で自由のない生活から逃れ母の元へ行こうと出奔したものの、道に迷い命の危険に晒されてしまうが
それから300年間、なんとか生き延びて姿を変えられる能力を使い男性になり、清水镇で町医者をしながら日々慎ましやかに過ごしていた。(結局会えないまま母親は戦死)
女性への戻り方も忘れちゃってたんだけど、いろいろあってお姫様の身分と本来の姿を取り戻す。
母に捨てられたと思っているので、恋人または夫に求める絶対的な条件は、何があっても自分の側にいて味方になってくれる人。
『相依』関係の玱玹(张晚意)
西炎王の嫡長孫で小夭の義兄妹寄りの幼なじみ(この辺りの関係性の詳しいくだりはコメント欄読んでくださーい!すっごい分かりやすい‼︎)
両親の死後皓翎に人質に出され、その後小夭が失踪したことを知り探し続ける。
再会後は祖母の言いつけ通り、今度こそ見失わずに側にいて小夭を守り抜くため、天下を取り安寧の世にするぞ!と野心と大愛第一に生きている。
『相守』関係の涂山璟(邓为)
お家の事情で兄から虐待され、大怪我をしてボロ雑巾のようになっていたところを小夭に救われ、叶十七として生活し始めるが
実は青丘に住む涂山氏の次期族長である九尾狐の涂山璟だと分かる。
小夭のためなら命すら捨てられるほど愛しているので、許嫁がいてもあきらめられない涂山璟はなんとかして婚約解消をしようともがくが上手くいかない。
退婚は上手くいかないが、それ以外の場面では頭脳明晰で判断力に優れた超有能な男なので、玱玹の次期王座を目指す道への布石を打っている影の司令官はこの人。
『相忆』関係の相柳(檀健次)
本尊は海底で生まれた九頭蛇で辰荣義軍の軍師。辰荣国将軍だった義父洪江への義理から、もはや残党状態の軍を率いて西炎国に抵抗を続けている。
隠れ住んでいた山中に小夭が薬草を取りに来た時に2人は知り合う。どう接していいのか分からず迷いながらも、孤独な境遇という共通点があったことで徐々に惹かれあっていく。
義理や立場からどうにもならないことはお互い理解しているが、情人蛊(蛊:虫を使って呪いをかける)で気持ちも身体もリンクしてしまい、切っても切れない関係に。
涂山璟の婚約者防风意映の兄、防风邶になりすましてもいるので、時々自ら髪の毛を染めては山から降りてみんなの前に現れる。
『相亲』関係の赤水丰隆(王宏毅)
赤水氏の次期族長候補。玱玹が西炎の王にのし上がることに賭けて、協力関係を築いている←この関係を唆したのは涂山璟だけど、玱玹はそのことを知らない
小夭と結婚したいと望んでいるが、その気持ちは打算混じり。
そのことをあっけらかんと小夭本人に打ち明け隠すこともしないため、いっそ爽やかですらある。
ということで、以上5人をメインに愛と権謀の物語が展開します。
感想
ワタクシの《长相思》の一言評価は「面白い」です。「この人いらないじゃない⁈」ってなるキャラがいないのもスゴイ。おかげで中弛みしないからストレスなく続けて見ていられます。
ただし、恋愛ドラマなのに途中で終わっており、ラスト(第2季)までに間が空くため、気持ちの維持が難しいですね。
第一季ってめちゃくちゃ強調されてましたが、第ニ季は今の状況だと1年後なんでしょうかね?ものすごく見やすいドラマでしたし、俳優陣がイケメン揃いの恋愛ドラマなので、このまま冷却期間が空くのはもったいないなー。
S2放送までこの気持ちを保つのは無理そうだし、頑張って0から気持ち上げても、やはり続けてみるよりはテンション下がりそう。可能ならS2放送までこちらの視聴を待っても良いような気もします。
原作の注釈にあった参考文献は《山海经》と《列子》
相柳は山海経にそのまま相柳として出ております。九尾狐や青丘もですよね。神話、伝説の世界なのです。
↑コレ書いておかないと誤解を生みそうなので一応書いておくと、山海经自体は伝説などを記した地理書
で百度百科で見られる相柳の姿がこちら。小夭が「9つの頭はどんな風に並んでいるの?」と聞いていましたが、私は9本の長い首をイメージしてたので、この並びはちょっと想定外。
あ、そうそう背景ついでに。小夭の体内に封印されている神器の驻颜花について。
王母によって元の顔に戻った瞬間に姿を変えるという働きはなくなるんだけど、灵力がなくて他の神族より老けるのが早い小夭の見た目を保つ働きはしてくれるらしい。
あー、そんな神器がワタクシにもあればいいのに。
ところで皆さま杨紫どうでした?
昨夏の《沉香如屑》で今まで苦手だったけど、意外と良かったと書きました。
それでも疑心暗鬼だったんですが、《长相思》が大型ドラマってことは知っていたし、张晚意がこの手のドラマで男1っていうのにも惹かれて視聴を開始したら
全然イケる。男性時代は杨紫お得意の女を捨てる演技で、なんならおっさん風味のおばさん感あったし(残念ながら男性には見えない)
流浪の苦労人だったから、お姫様に戻っても男に期待しすぎない聡明なキャラであった上、演技もお上手で杨紫(と檀健次)の存在が主演男優陣の若さや軽さをカバーしてるっていうか。
そんな男優陣の中で、実績のある檀健次以外で私が最も楽しみにしていたのが玱玹哥哥役の张晚意。
念の為書いておくとこのドラマの男主は张晚意ですので、どうぞよろしく。
このブログでも何度か書いているし写真も載せてますが、実はこの方が《我的真朋友》の撮影をしているのを見たんですよね。
で、その時にスタッフに有名なのか聞いたら、当時は「有名じゃない」って言われたんです。でも友人と「凄いかっこいいよね」って話してて。
で、そのドラマではそこまで目立つ役でもなかったんだけど、それ以来ずっと気にかけていたところ
で、すごく印象に残る演技で、今後も期待して見ていこうと思ってまぁまぁ大っぴらに応援していたんです。
《长相思》の男1に決まった時にはまだまだ有名とは言えなかったから、世間的には「誰?」って感じだったと記憶してます。
神仙ファンタジーとかどうなんだろうと思ったけど、この玱玹哥哥はすごく複雑で物語の肝になる大切なキャラだし
ここが弱いとキャラと演技で相柳の一人勝ちみたいになりそうなところをちゃんと抑えていて、存在感と演技に魅入っちゃう。
きっと今スタッフに聞いたら「有名だよ」って言われるんだろうな。「张晚意くん、良かったね!」と母心発動中です。継続して注目していきたい俳優さんです。
ただし、殺陣に関してはやっぱり檀健次が頭ひとつ抜けてました。めちゃくちゃカッコよかった。张晚意には今後の殺陣に期待いたします。
長くなっちゃったのでこの辺りで締めくくって終わろうと思います。
誰がyouをlostしちゃうのかを知るのは2季を待つか原作を読むかしかないわけですが
こちらの原作、ものすごく読みやすいと思いました。
ドラマも原作にかなり忠実だと思うので、ドラマを見てから読んだらさらに読みやすいかと思います。一度中国語で原作を読んでみたいと思われる方にもオススメです。(ちょっと長いかな…とは思うけど)
付け足すと《长相思》は桐华の「山经海纪シリーズ」の1作で、主人公小夭の母のお話も出ています。それが《曾许诺》です。
ということで(?)なるべく早く2季の放送があるよう祈っておきまーす。