最近雨が多いですね。気になって中国人スタッフにきいたところ、中国には日本式のテルテル坊主はないそうです。
しかし、掃晴娘、掃天婆、晴天娃娃、などと呼ばれる晴天を祈るシンボルがあるそうです。日本のテルテル坊主はこれをモデルにしているらしいです。中国では晴れを祈って下記のような切り絵を飾るらしいです。掃天婆の方が雨への効き目がありそうですね。
掃天婆の切り絵。こちらのサイトから引用。辻田さんありがとうございます。
スタッフにきくと、日本のテルテル坊主は中国でもわりと良く知られているそうで、アニメ「一休さん」のおかげだそうです。
アニメ「一休さん」のエンディング。一休さんの持っているテルテル坊主は母(伊予の局)の小袖で作られたそうで、普段は修行をしている安国寺の渡り廊下の前にある木にぶら下げられているらしい。普段から晴ればかりを祈っていては農作上よくないのでないかという気もするが、アニメだから気にしない。画像はyouTubeから。
ついでながら、テルテル坊主の童謡の歌詞がこわい。「首をチョンと切る」っていう表現は今の時代にはマッチしませんね。
上記は日本気象協会のHPから引用。そのページにはこの歌詞に関する説明もあります。
ただし残酷なのは日本だけではないようです。
中国の「掃晴娘」は、北京の大雨を止めるために犠牲になった(神様のもとに旅立った)、切り絵が得意で美しい晴娘という女の子の民話から生まれたとか。この民話の内容についてはこちら★をみてください。
人間の力で天候がどうにもならないのは、今も昔も同じですね。