テレビ Vol.599 『大河ドラマ 「独眼竜政宗」』 | 隊長のブログ

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中国上海に2003年12月から2008年1月まで、商社マンとして駐在していました。趣味はヒップホップダンス、旅行、映画、スポーツ観戦です。野球は阪神タイガースのファンです。

隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第599回は、『大河ドラマ 「独眼竜政宗』をお送りします。

 

 

 


「大河ドラマ」は、NHKで、昭和38年(1963)から始まった、日曜夜に一年間かけて放送されている、歴史ドラマシリーズです。


第1作の『花の生涯』から、2024年度『光る君へ』まで、63作品が放送されています。


1987年1月から12月まで放送された第25作が、『独眼竜政宗』(全50回)。今年の4月7日より、NHK-BSプレミアム4Kで「大河ドラマアンコール」として、毎週日曜の午前11時30分~午後0時15分に、デジタルリマスター版で、再放送されています。


尚、「隊長のブログ」では、大河ドラマを、これで15作品を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい 


このドラマの主人公は、知恵と才覚で仙台62万石の礎を一代で築いた男・伊達政宗。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という三人の天下人と同時代を生き、天下取りの夢こそかなわなかったものの、「独眼竜」と恐れられ、秀吉や家康からも一目置かれた奥州の覇者の生涯を、現代的なタッチでロマン豊かに描いた大河ドラマです。


原作は、1978年9月に71歳で亡くなられた、小説家・山岡荘八の長編歴史小説 『伊達政宗』。


脚本:ジェームス三木。


ジェームス三木さん脚本のドラマは、 2000年度大河『葵 徳川三代』  を、紹介しています。


音楽は、池辺晋一郎。


主人公の伊達政宗を演じたのは、渡辺謙。


渡辺謙さん出演作品は、2003年12月公開映画 『ラストサムライ』  などを、取り上げています。


共演者:伊達輝宗(北大路欣也)、義姫<お東の方>(岩下志麻)、片倉喜多(竹下景子)、片倉小十郎(西郷輝彦)、愛姫(桜田淳子)、鬼庭左月(いかりや長介)、伊達成実(三浦友和) 、虎哉宗乙(大滝秀治)、最上義光(原田芳雄)、松平忠輝(真田広之)、豊臣秀吉(勝新太郎)、徳川家康(津川雅彦)、ほか。

 

 

 


語りは、NHKアナウンサーの葛西聖司。

 

 

第一話のあらすじ:戦国時代の永禄八年(1565)、伊達家の当主・輝宗(北大路欣也)のもとに、伊達家とならぶ奥羽の名門であり、伊達の宿敵ともいえる義光(原田芳雄)が率いる山形の最上家から義光の妹・義姫(岩下志麻)が、政略結婚で嫁いできました。


永禄十年(1567)年、輝宗に嫡男が誕生し、「梵天丸(ぼんてんまる)」と命名されます。梵天丸は、五歳のとき、重い病にかかり、危篤状態におちいりますが、命だけはとりとめました。しかし、この病が原因で梵天丸は、右眼を失明してしまうことに。

 


7月7日放送・第13話までの感想:昔の大河ドラマは、第一作の『花の生涯』  の舟橋聖一、


第16作『黄金の日日』 の城山三郎、
 

第29作『太平記』  の吉川英治など、“文豪”と呼ばれる小説家の長編小説を原作として、制作されていました。


それが、近年は第58作『いだてん~東京オリムピック噺~』  の宮藤官九郎、


第62作『どうする家康』   の古沢良太、


最新作 『光る君へ』  の大石静と、原作がなく、“人気脚本家” によるオリジナル作品で、制作される傾向になっています。


隊長の持論は、単発ドラマ・連続ドラマは、原作のないオリジナル脚本の方が、面白くなる可能性が高いですが、「大河ドラマ」と「連続テレビ小説」 (通称:朝ドラ)だけは、オリジナル作品が失敗作となる割合が高いと思っています。


その理由は、大河ドラマは、一年間、朝ドラは半年間という長丁場なので、実在したモデルや原作があると、ブレずに脚本を書けるからです。一方のオリジナル脚本の大河と朝ドラは、視聴者の反応を気にして、ストーリーを途中で軌道修正することが多く、主人公の人物像が、中途半端に見えてしまうからです。


そう言う意味で、本作は、歴史小説の大家・山岡荘八の原作。当時の “人気脚本家” ジェームス三木の脚本ですから、王道の「大河ドラマ」として仕上がっています。


王道ながら、キャスティングでは、当時はまだ知名度・人気度としては十分ではなかった渡辺謙を主役に抜擢したり、政宗の正室・愛姫(めごひめ)の少女時代を、演技経験が少ないもののアイドル的人気のあった12歳の後藤久美子を起用するなど、攻めのキャスティングをしています。


そうかと思えば、北大路欣也、岩下志麻、大滝秀治、勝新太郎、津川雅彦などの大御所を配すなど、バランスも取っています。


さらに、最近の大河ドラマのセリフが、ほぼ現代語で軽い印象があるのに対して、本作の一つ一つの言い回しに、重厚さを感じます。

 

 

最後になりますが、『独眼竜政宗』初回放送から27年。多くの出演者・スタッフが、鬼籍に入られています; 


西郷輝彦、いかりや長介、大滝秀治、原田芳雄、勝新太郎、津川雅彦、ほか。(敬称略)


亡くなられた皆さんのご冥福を、お祈りいたします。

 

 

尚、『独眼竜政宗』 次回、第15話「めごとねこ」は、7月14日(日)午前11時半から、NHK-BSプレミアム4Kにて放送予定です。

 

 

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