テレビ Vol.585 『ドラマ 「君が心をくれたから」』 | 隊長のブログ

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中国上海に2003年12月から2008年1月まで、商社マンとして駐在していました。趣味はヒップホップダンス、旅行、映画、スポーツ観戦です。野球は阪神タイガースのファンです。

隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第585回は、『ドラマ 「君が心をくれたから」』をお送りします。

 

 

 


民放各局の1月から始まった冬の連続TVドラマ(連ドラ)、多くの作品が放送されています。その中で隊長が観始めたのは、六作品です。前期が四本でしたので、今期は隊長が注目するドラマが多かったということになりますね。


その冬の “連ドラ” を批評するコーナーの一作品目は、フジテレビ系列「月9」枠で、1月8日から放送開始された『君が心をくれたから』です。放送時間は、毎週月曜日の 21:00 ~ 21:54。


本作は、自分の “心” を差し出す宿命を背負うことから始まる、過酷な「奇跡」が引き起こすファンタジーラブストーリーです。


脚本は、宇山佳佑(けいすけ)のオリジナル作品。


“心を奪われる” という過酷な奇跡を背負う主人公・逢原雨を演じるのは、永野芽郁。


尚、「隊長のブログ」では、永野芽郁さんが出演する作品・番組を、これで九本を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい  。


共演者:山田裕貴、斎藤工、松本若菜、遠藤憲一、余貴美子、白洲迅(じん)、出口夏希、ほか。

 

 

 


主題歌は、宇多田ヒカルの「何色でもない花」。

 

 

あらすじ:雨は、母親から虐待を受けた悲しい過去がトラウマとなり、自分に自信が持てず、人に心を開けないでいました。しかし、東京でパティシエになるという夢に破れ、故郷・長崎に戻ったある日、かつてただ一人心を通わせ、今もなお忘れられない高校時代の先輩、朝野太陽(山田裕貴)と再会します。


しかし、再会を喜んだのもつかの間、彼は交通事故に遭ってしまい瀕死の状態に。悲しみに暮れる雨の前に、あの世からの “案内人” と名乗る男(斎藤工)が現れてこう告げます。「君が “心を差し出す” ならば、今から奇跡を起こしてあげよう」。しかし、案内人が提示した “心を差し出す” という条件は、雨にとって、五感を順番に失っていくという、あまりにも過酷なものでした。。。

 

 

第4話までの感想:隊長の持論は、「連続ドラマは、原作のないオリジナル脚本の方が、面白くなる可能性が高い」ですが、本作品はまさにそれを体現しています。それも、純愛小説の名手として若い世代から絶大な支持を得る、宇山佳佑さんの脚本です。


ドラマの設定が秀逸です。お互いを好きでたまらない、二人の名前が “雨” と “太陽” 。その雨が、太陽を生かすために、自己犠牲の精神で、五感(味覚、嗅覚、触覚、視覚、聴覚)を失っていく悲恋物語。


ロケ地も、異国情緒に溢れ、ノスタルジックで幻想的な雰囲気に満ちた街・長崎。第1話では、「眼鏡橋」や路面電車が登場し、第4話ではハウステンボスの夜景をバックに、二人が観覧車に乗るシーン、など、など。


シネマカメラで撮影撮影された映像も、映画のような雰囲気を醸し出してくれています。


ラストに流れる、宇多田ヒカルさんの「何色でもない花」を聴くと、毎回、切ない気持ちにさせられます。


雨を演じる永野芽郁さん。さすがと思わせる名演技で、観ているこちらも、涙がこぼれそうになります。ストーリーの中で、10年前の高校生時代と現在が、交互に展開されますが、透明感ある佇まいで、高校生役に違和感がありません。


山田裕貴さんの、これまでの印象と真逆の抑えた演技も良いです。


ただ、あの世からの案内人役の斎藤工さんは、“生気” を感じてしまい、あの世から来たように見えません。もっと、年齢が高い、表現が悪いですが、“枯れた” 感じがする俳優さんの方が、良かったのでは、ないでしょうか。


原作がないだけに、ドラマの結末が、どのようになるか気になります。

 

 

尚、『君が心をくれたから』次回・第5話「すべて魔法のせいにして」は、2月5日(月)よる9時からの放送予定です。

 

 

 

 

 

 

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