映画 Film195 『ハドソン川の奇跡』 | 隊長のブログ

隊長のブログ

中国上海に2003年12月から2008年1月まで、商社マンとして駐在していました。趣味はヒップホップダンス、旅行、映画、スポーツ観戦です。野球は阪神タイガースのファンです。

隊長が、これまでに観た「映画 映画 」を紹介するシリーズの第195作品目は、『ハドソン川の奇跡』をお送りします。




『ハドソン川の奇跡』(原題: Sully)は、2016年9月に公開されたアメリカ映画。製作会社は、ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザース、ほか。上映時間:96分。


この映画は、2009年1月15日、ニューヨーク・ラガーディア空港を飛び立った直後のUSエアウェイズ1549便
飛行機 が、突然の全エンジン停止という危機に見舞われながらも、ハドソン川に不時着して乗客全員が生還した航空機事故(通称:ハドソン川の奇跡)の真実を描いた作品です。


監督・製作は、クリント・イーストウッド。


尚、「隊長のブログ」では、クリント・イーストウッドの映画作品をこれまでに、

2009年公開 『チェンジリング』 監督・製作・音楽  
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0a2777a26874a82ab1319ffceda42e11

2012年『人生の特等席』 主演・製作  http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e95324fb1187cb8921dc91d010aa3493

2014年『ジャージー・ボーイズ』 監督  http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/56e402e2dfa2c6ae543d857a070bdeea

の三作品を、取り上げています。


原作は、当該機の機長だったチェズレイ・サレンバーガーの自叙伝、ほか。


脚本:トッド・コマーニキ。


主演:トム・ハンクス。

トム・ハンクスが主演する映画を、これで8作品を紹介したことになります。詳細はこちらの記事一覧をご参照下さい⇒
https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f459d58c614182bb36f71ae55bdc74ff


共演者は、アーロン・エッカート、ローラ・リニー、ホルト・マッキャラニー、ほか。


あらすじ:真冬のニューヨーク・ラガーディア空港で、安全第一がモットーのベテラン操縦士サレンバーガー機長(愛称・サリー)(トム・ハンクス)は、いつものように操縦席へ向かいます。副操縦士は、信頼できるジェフ・スカイルズ(アーロン・エッカート)。


飛行機は無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850メートルという低空地点で急に両エンジンが停止してしまいます。このまま墜落すれば、乗客はおろか、ニューヨーク市民にも甚大な被害が及ぶ状況で機長が下した決断は、ハドソン川への着水でした。


機体は、サリーの巧みな操縦によりバラバラになることもなく、見事に着水。その後、機体が沈む前に、乗客・乗員155人全員を無事救出することに成功しました。


一躍ヒーローとなったサリーでしたが、事故調査委員会の調査によりシミュレートを行った結果、1549便はラガーディアにも他の空港にも着陸が可能だったという報告を突き付けられます。。。


感想:離陸から無事救出されるまでのシーンは、映像には緊迫感があるものの、パニック航空映画と違って、結末がわかっているので、安心して観ていられます。


むしろ、事故調査委員会とのやり取りに、ひと言も聴き逃さぬよう、画面に注視してしまいました。サリーの判断の妥当性が証明された時には、思わず拍手をしたい気分になりました。


この展開、さすが映画の世界を知り尽くしたクリント・イーストウッドの手腕ですね。


冷静沈着なサリーの人間性を、トム・ハンクスが見事に演じています。


エンドロールと共に流れる、実際の事故と救出シーンの数々静止画と、トム・ハンクスではなくサリー機長本人が、保存されている実機の前で、救出された乗客やクルーと語り合っている動画を観て、改めて感動しました。


これまでに、「映画」の記事の中で、外国映画の邦題(日本語タイトル)の付け方の良い作品と、悪い作品を挙げていて、それを一覧にしています⇒  
https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5ea8aa4c56656e55bbdb8cfa491773aa が、本作は良い例だと思います。


原題の“Sully”は、機長のニックネームです。アメリカでの公開では、米国人の殆どが知っている“Sully”で問題はないでしょうが、それをそのまま日本で「サリー」として公開されても誰も分かりません。ここは、逆に日本人の殆どが知っている『ハドソン川の奇跡』とした邦題は、面白味はありませんが、妥当だと思います。


尚、この航空機事故を取り上げたテレビ番組 『アナザーストーリーズ~ハドソン川の奇跡~』に関しては、こちらをご覧ください⇒
https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1c70043be993300c84196657133fad93

 

 

 

 

 


==「映画」バックナンバー =
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f

Film1~180  省略

Film181 2020/7/1  『妻への家路』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/57e6b9505869083ba45669ab482392df

Film182 2020/7/5  『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6cabb876713f746740fd7161430c3414

番外編  2020/7/7  『良い邦題、悪い邦題』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5ea8aa4c56656e55bbdb8cfa491773aa

Film183 2020/7/10 『シチリア!シチリア!』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9dd270ca7755cc3711f4fd37ff9208c5

Film184 2020/7/15 『ブエノスアイレス』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a7fe63595b51d7a46fd690fe46ed88ad

Film185 2020/7/21 『伊豆の踊子(昭和49年)』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/48682c8dfebd961ff035ba785c89f622

Film186 2020/7/28 『タクシー運転手 約束は海を越えて』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d425033c8d4ac29f7ecb40cfe3ef0af3

Film187 2020/8/5  『時をかける少女(昭和58年)』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c074188e35199cabf2d6a81b9474c374

Film188 2020/8/11 『傷だらけの男たち』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c3acc86168322a4303d18048f874b076

Film189 2020/8/14 『隠し剣 鬼の爪』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/55130ae04fa1202f9d4772527db498de

Film190 2020/8/20 『サンザシの樹の下で』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/78d89e3dea945386a2dcf796f612f896

Film191 2020/8/25 『海街diary』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7b8dc81044ecbe3662e1bbfe2e6c44bb

Film192 2020/8/29 『TAXI NY』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/616b0ac53c47ef54b3f736b3bf58636d

Film193 2020/9/2  『コンフィデンスマンJP ロマンス編』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a8cc3cb1c692eb2e3b9e3723e5ceff09

Film194 2020/9/6  『丹下左膳 百万両の壺』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/818aa36c7c3ddd1a5a14ee202444b041