由緒ある割烹料理店でおにぎりを食べて帰る
毎週土曜日に飲む高校時代からの親友と2週間振りに
夕方5時東京駅八重洲北口で待ち合わせる。
先週は上海留学時代のクラスメートのA子さんが上京したのでそちらを優先した。
「いづみや」の方向に歩いていたが、久し振りに嘉永3年
(1850年)創業の割烹料理の店「嶋村」に入ってみよう
と言うことになった。
(嶋村、店を出てから撮りました)
「嶋村」は伊藤博文や井上馨らに愛された店で時の
重大事を話し合う料亭でもあったそうだ。
この店に足を運ぶのは今日で4回目位になるだろうか。
我々の事を覚えた和服を着た女性から丁寧な挨拶を
受けてテーブル席に座る。
先ずは瓶ビールをとって乾杯。
エシャーレット、たたみイワシ、キノコの天婦羅、それに
鯛のぶつ切りに小口切りしたネギが山のようにかかった
料理をとる。
(エシャーレット、突き出しはずいきの煮物)
(たたみイワシ)
(キノコの天婦羅)
(鯛のぶつ切りの上に小口に刻んだネギがかかった料理、初めて食べた)
話題は友人の銀行時代の仲間がいろんな病気を患い
始めたと言う話から、彼の勤務する会社の社長さんの
病状に移る。
友人はその社長から自分が会長になって療養に専念するから、社長を引き受けてくれないかと言われたらしい。
友人はもう71歳だし、顧問として大所高所から意見を
言うのは出来ても、先頭に立って知らない業界の実務を取り仕切るのは荷が重いと言う。
第一、今も週3回しか出社していないのに、体力に自信が無いというから、私が番頭さんがいることだし、社長になっても週3回の出社で構わないじゃないかと言う。
ビールの後は黒霧島のボトルを取り、焼酎に切り替える。
話題は私が埼玉県寄居町の父が遺した山林を見に行った話や友人の奥さんや娘さんの話しなど続く。
そして、最後に鮭のおにぎりを1つずつ食べる。
海苔が付いていない真っ白なおにぎりなのに、これが
実に旨い。
単純な料理にこそ老舗の実力が表れるのかも知れない。
結局3時間半も飲んでしまった。