上海大学同窓会
朝、目を覚ますと、時計は9時を回っていた。
随分と寝てしまった。
同年齢の友人達は、朝早く目を覚ますと、それからは
眠れなくなると言うが、私はまだそんなことは無い。
新聞を取りに庭へ出ると、何カ月か前に駅前で開催されて
いた新潟からの獲れたて野菜の販売会で買ったカサブ
ランカの百合の小さな苗が1つだけ花を咲かせていた。
もともと小さな球根の苗だったのだろう。一苗100円だった。
球根を大きくして、来年はもっと大きな沢山の花を咲かせよう。
(100円で買ったカサブランカ、1輪だけ花を咲かせた)
夕方、上海大学で1年ほど一緒に学んだ同年輩の友人2人
と3人だけの同窓会を新宿の「再来宴」という上海出身の
中国人が経営する中華料理屋で開く。
同窓会と言ってもクラスは違っていて、2人は私が留学した
1年後にやって来た。
でも、寮生活では毎晩のように「七里香」で酒を飲みながら
食事をした仲だ。
黒ホッピーで乾杯。
料理はお任せで時々運ばれて来る。
最初の料理は豆苗炒め。日本では余り出て来ない。
次の料理はトマトと卵の炒め。「七里香」では良く食べた。
確か8元、日本円で100円位だった。
(トマトと卵の炒め)
その次が麻婆豆腐。この店のは山椒が効いていて痺れる。
(麻婆豆腐)
次に、豚肉の千切りを濃いめの味付けで炒めた物を、
北京ダックを食べるように皮に包んで食べる料理が出て来た。
話は専ら彼らのクラスのロシヤ人やアメリカ人や韓国人の
女の子の話題。
私も同じクラスだったアイルランドの女性達とカラオケに
行ったり、お酒を飲んだりしたが、我々年配にとって、
外国の若い女性と交遊するという機会はこれまで
無かったので、鮮烈な印象が残っているのかも知れない。
また、毎日のように一緒に食事をした日本人の仲間達の
その後の消息についても話題になる。
料理は焼餃子と最後に刀削麺が出る。
刀削麺は上海で食べたのと同じ麺の食感だ。
武漢出身のウエートレスとはすっかり馴染みとなった。
56度の白酒を1杯ずつサービスで貰う。
会計はいいちこの720mlのボトルを1本とって
一人4,000円。
「石庫門」が如何にリーズナブルな店かが良く解る。
味は「石庫門」が垢抜けた味とすれば、「再来宴」は上海の
下町の食堂の味と言ったところか。
明日が勤務なので、9時にはお開きにした。