広富林文化遺跡

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上海中心部から約30km、上海市松江区の広富林文化遺跡へ行きました。

かなり時差投稿になってしまいましたが、春節の天気がよい日、余山のあとに行きました。

(余山の記事は、こちら⇒上海天文博物館(余山国家森林公園) | 子どもと行く、上海の博物館!)

 

広富林文化遺跡は、1958年に発見された遺跡で、約5000年前の新石器時代後期から明の時代前後までの遺跡(墓地や建物跡、土器など)が発掘されてきました。

発掘場所周辺が今は公園として整備されて一般開放されています。

公園内には、「文化展示館」、「考古展覧館」、「古陶展示館」、「木芸展示館」の4つの展示館のほか、寺院、レストランやカフェもあります。

公園敷地内への入場は無料。展示館各館に入るときは入場料が必要です。

 

「広富林文化遺跡」といえば、この景色。

文化展示館などは、建物の半分が水中にあるのが特徴です。

文化展示館の入り口。

入り口までは行ったのですが・・・

今回は、余山の帰りに寄ったということで歩き疲れていたので、文化展示館には行きませんでした。

この展示館は、蝋人形で上海の歴史が紹介されている施設で、東方明珠塔(上海パールタワー)にある「上海城市歴史発展陳列館」と似たような施設だそうです。

(「上海城市歴史発展陳列館」の記事はこちら⇒上海城市歴史発展陳列館(東方明珠塔内) | 子どもと行く、上海の博物館!)

 

今回は、「考古展覧館」のみ行ってみました。

「考古展覧館」は、入り口(朱雀門)から離れた場所にあり、15分(800m位)歩いたところにあります。

写真の赤矢印が建物です。行くまでのあいだに田んぼや畑のあぜ道を歩きました。

農村風景に癒されました。子どもたちも、「久しぶりに土の上歩いた~」と喜んでいました。

建物入り口。

中に入ると、まず中央に、実際の発掘現場がガラス越しで見られるエリアが広がっています。

 

ほかにも、エジプト文明、メソポタミア文明、インダス文明などを説明するタッチパネルがあります。

中国語が分からなくても、写真がパラパラ出てくるので楽しめました。

 

 

展示は3つのホールに分かれています。

展示自体は、上海博物館東館ほど膨大ではなく、ほどよい広さで、子どもも飽きることなくいい具合に楽しめました。

 

まずひとつ目のホールは、新石器時代後期の土器が展示されています。

考古学的には5300~4000年前の「良渚文化」に属するものです。

少し残念だったのは、「〇年前」という表記がなかったので、作られた時代を子どもに伝えにくかったです。

 

二つ目のホールでは、青銅器が展示されています。

 

三つ目のホールでは、周や宋、明の時代の土器や陶器が展示されています。

ひとつ目のホールで展示されていた新石器時代後期の土器より、形や模様が精巧で、文化が発展したことがよく分かりました。

 

 

ほかにも、公園内には寺院や参道があり、春節の飾りつけがされていて、散歩も楽しめました。

 

中国風の獅子舞も見られました。

 

<基本データ>

場所:上海市松江区広富林3260

   地下鉄9号線「松江大学城」駅からバスで10分位

   古北・虹橋エリアからは2時間程度かかります。

定休日:なし

開館時間:9:00~17:00

料金:公園敷地内への入場は無料。展示館入館は大人1名30元。130cm以下の子は無料。

   大衆アプリで購入可能。展示館複数行く場合の割引共通券もあり。

予約:不要。

パスポート:提示不要。大衆アプリでチケット購入時にパスポート番号必要。

トイレ:あり

英語表示:なし

日本語表示:なし

所要時間:公園広いので、公園敷地をすべて見て回ると半日程度かかると思います。

     今回紹介した「考古展覧館」自体の所要時間は30分程度です。

 

<おすすめポイント>

珍しい!遺跡がテーマの公園と展示館。

公園内にはレストランや寺院もあり、歩くだけでも楽しめます。歴史好きの方もそうでない方にもおすすめ!

今回紹介した「考古展覧館」は、5000年前にまで遡る土器や青銅器が展示されています。展覧館自体は上海博物館東館ほど広くないので、子どもも飽きずに楽しめると思います。

 

<注意点>

公園敷地内は縦横約1km四方あり、広いので、運動靴で行きましょう。

 

※2025年1月の情報です。