上海鉄路博物館を紹介します。
「鉄路」は鉄道の意味。
これまで訪れた「上海地鉄博物館」、「磁浮交通科技館」(過去ブログ参照)に引き続き、
上海にある鉄道に関する博物館としてはここが最後の3つ目になります。
博物館は、地下鉄3,4号線「宝山路駅」から徒歩10分(約800m)のところにあります。
今回は、博物館に行くまでの電車旅も楽しめたので、道のりも紹介します。
3,4号線は「地下鉄」といっても、高架上、地上を走っています。
中山公園付近や徐家汇付近で見かける、高架上を走っている電車がそれです。
見かけるたびに、いつか乗ってみたいと思っていました。
私たちが乗った「延安西路」駅。高架の線路があるだけで、日本かな?と思えてしまうのがとても不思議です。
地上を走る電車!いつも地下鉄ばかりなので見ると嬉しくなります。
走行する音、止まる音が日本の電車と同じように聞こえ、子どもたちも「懐かしい音だ!」と言っていました。
地上電車のいいところは何よりも車窓を楽しめること!
地下鉄だと「あと〇駅もあるのか・・・」と飽きてしまう子どもたちも、「あそこに面白いビルあるよ!」とか言いながら、飽きずに乗ってくれました。
最寄りの宝山路駅に近付くと、上海駅につながる車両基地が見られます(宝山路駅は上海駅の隣)。
こんなに電車が並んでいる光景、上海ではなかなか見られません。
車両基地は、宝山路駅からも眺めることができます。ストップレールも見られますよ。
宝山路駅を2番出口を出て、宝山路沿いを歩き、天目東路を右に曲がり、
「上海鉄道局」の敷地の塀沿いをずっと歩いていくと、博物館にたどり着きます。
駅から少し遠い(800m位)ですが、歩道がほとんど整備されており、子連れでも歩きやすいです。
博物館は、「上海北駅」の駅舎跡地にあります。駅舎の1階部分が博物館になっています。
駅舎の外の広場には過去に使用された鉄道などが展示されています。
1920年代にアメリカで製造されたSN26機関車
1940年代アメリカで製造されたKD641機関車
踏切の模型。中国の踏切の棒は白黒なのでしょうか?そういえば、中国で一度も踏切を見たことがないです。
信号機
博物館の建物のなかに入ると、当時の駅舎ホールの雰囲気が感じられます。
展示は、1階部分の右と左それぞれにあります。
中国の鉄道模型や機関車動力部の模型
駅員室の再現セット
過去に使われた鉄道グッズがずらり展示されています。
信号類
線路のメンテナンスに使う道具
タブレットを使っている写真(右上)があります。中国でもタブレットが使わていたんですね。
※タブレットというのは、単線区間での電車の衝突を避けるために使われた通行手形のようなもの
切符類
手書きのダイヤグラム
切符を「切る」道具、中国の駅員さんは赤帽をかぶっていたらしいです。
過去の工事の様子やその記録
子どもが画面を操作して遊べるところもあります。
線路の切り替えをして遊ぶゲームのようなもの
中国には、電車がそのまま船に乗って移動する場所があると聞いたことがあるのですが、
電車の船積みをマウスを使って画面上でシミュレーションできました。
みんなが大好き運転シミュレーターもあるのですが・・・
子どもが操作できる訳ではなく、スタッフの方が決められた時間(10、11、14、15、16時)に操作するのを観覧する形でした。
子どもたちはがっかりしていました・・・。
<基本データ>
場所:上海市静安区天目東路200号
地下鉄3,4号線「宝山路駅」2番出口から徒歩約10分、約800m
定休日:月曜
開館時間:9:00~11:00(11:00停止入場)、13:30~16:30(16:00停止入場)
↑大衆アプリの情報です。私たちは、10:50位に入館し、11時をすぎても追い出されることなく館内に居られました。
パスポート:不要
予約:不要
料金:大人10元
トイレ:あり
日本語表示:なし
英語表示:一部あり
所要時間:1時間~1時間半程度
<おすすめポイント>
鉄道好きのお子さんにおすすめ!
これまでに行った鉄道系の博物館(地下鉄とリニア←過去ブログ参照)に比べて、鉄道車両・模型の展示が一番充実しています。
3、4号線の電車旅、宝山路駅から見える車両基地も合わせて楽しめます!
鉄道は子どもにとって身近な存在ということもあり、そこまで鉄道好きではなくなった我が家の小学生の子も、昔の切符や道具、写真を興味深そうに眺めてくれました。
<注意点>
シミュレーションは子どもが操作できる訳ではないので、子どもを期待させすぎなよう注意してください。
上海で一番充実している鉄道博物館とはいえ、日本のJR各社の鉄道博物館と比べてしまうと、規模・施設ともやはり劣ってしまうので、この点も期待しすぎないようご注意を。
鉄道の中には入れないのも少し残念でした。
屋外展示あるので、天気よい日に来訪するとよいでしょう。
※2024年の情報です。