北外灘エリアにある上海郵政博物館を紹介します。
名前の通り、郵便に関する博物館なのですが、
約100年前、租界時代に建てられた歴史的な建物のなかにあり、建物を見る価値ありです!
北外灘エリア、地下鉄10号線天潼路駅から徒歩5分程度のところにあります。
蘇州川沿いにあり、川沿いの散策も楽しめます(後述参照)。
建物はとても立派で見ごたえありです!
博物館の入り口は、天潼路側ではなく、蘇州川側にあります。
中に入ると、吹き抜けの入り口、洋館風の階段が続きます。
階段を上って2階に上がると、博物館に続いています。
まず、今も営業している郵便局の窓口、記念切手や郵便グッズの売店があります。
参観須知によれば、ビデオ撮影は禁止だそうです。
郵便の歴史の展示から始まります。「郵便」といっても近代以降の歴史から始まるのではなく、
人類の連絡方法の歴史の説明から始まります。
石に掘られた甲骨文字、古代の筆記用具、のろしの模型などが展示されています。
租界時代の郵便局に発展に関する展示です。上海から欧米に送られた貴重な手紙が展示されています。
当時使われたポストやはかりなどもあります。
昔の事務所を再現したセット。郵便物を乗せた船が来るかどうか、望遠鏡で確認していたそうです。
戦後使われた郵便の仕分けマシーン、各国のポストがあります。
日本のポストを見て、子どもたちが懐かしい!と言っていました。
貴重な切手が多く展示されています。
箱に入っているのは、中国最初の切手と世界最初のイギリスの切手です。
そのほかにも、世界中の記念切手や面白い形の切手などが飾られています。
写真には撮っていませんが、貴重な切手が多く展示されている特別な暗室もあります。
奥まで進むと、建物真ん中吹き抜けの1階に下りられ、昔の電車や馬車、配達車が見られます。
しかし・・・とっても運悪いことに私たちが訪れた日は1階奥でイベントが行われており、下りることができませんでした(残念!!)
最初にも述べましたが、博物館来訪ついでに蘇州川沿いを散策することをおすすめします!
川沿いの遊歩道は舗装されていて、小さい子どもでも歩きやすいです。有名な黄浦沿いの外灘は、地下鉄の駅から離れており、子どもと訪れるのは少し億劫になるのですが、このエリアは地下鉄駅から近いので気軽に行けると思います。
また、黄浦沿いの外灘と異なり、遊歩道~建物の距離も近いので、建物を近くで鑑賞できます。
郵便局以外にもレンガ作りの建物残されています。河口の方に、浦東のビル群(東方明珠塔や上海タワー)が見えます。
郵便局も川沿いから全体を見ると、素敵な建物であるのがよく分かります。
<基本データ>
場所:上海市虹口区北蘇州路250号
地下鉄9号線「天潼路」3番出口から徒歩約5分
天潼路と蘇州川のあいだにあります。
開館日時:水曜、木曜、土曜、日曜の9:00~17:00
定休日:月曜、火曜、金曜
パスポート:不要
予約:不要
料金:無料
トイレ:あり
エレベーター:なし
日本語表示:なし
英語表示:一部あり
所要時間:30分~1時間
<おすすめポイント>
約100年前に建てられた歴史的な建物のなかに入れる。北外灘エリア、蘇州川沿いの散策もおすすめ。
古代の甲骨文字~貴重な切手、電車や馬車まで郵便に関するさまざまなものを観ることができる。
実物や模型の展示が多いので、中国語分からなくても子どもも何となく理解できる。
<注意点>
入り口の階段が急なので、ベビーカーを運ぶのがしんどいかも知れません。
雨の日は周辺散策がしにくいので、天気のよい日に来訪するのをおすすめします。
※2024年の情報です。