上海地鉄博物館を紹介します。
地鉄は地下鉄という意味の中国語で、上海の地下鉄の歴史や工事、発展に関する博物館です。
場所は、地下鉄10号線「紫藤路」下車、万象城というショッピングモールのわきにあります。
地下鉄出口から一旦地上に出てから入館します。
「上海地鉄博物館」という看板が目印です。
予約は不要なので、チケットを買えば入館できます。
入館時に、模擬運転シミュレーター(下記参照)の予約チケットをもらえます。
入館してまずはエレベーターで2階へ行きます。
エレベーター乗り場からチケット売り場天井にある地下鉄の模型がよく見えます。
2階に上がったら、地下鉄の歴史の展示の始まりです。
まずは、地下鉄の歴史と発展のシアターがあります。
大きい画面で見やすいです。
地下鉄ができる以前の交通手段や海外の地下鉄の発展に関する展示
1950年代に上海の地下鉄の計画立案がされたそうですが、開業に至るまでトンネルのお試し掘削やさまざまな調査がされたそうです。その様子が当時の写真や資料で説明されています。
1980年代、地下鉄が開業する前は、バスが大変混みあったそうです。地下鉄の開業は上海市民の悲願だったんですね。
1990年代初頭に、やっと地下鉄1号線の試運転、開通に至ります。その後、2号線~開通が相次ぎ、20年後(2010年代初頭)には世界最大規模の地下鉄網が完成しました。今や20路線、全長831kmに至るまでに発展しました。
上海の地下鉄って、結構最近できたんですね(中国最初の地下鉄は北京だそうです)。発展スピードに驚きです。
上海の地質に関する展示です。上海の地質は、河川や海洋由来の堆積物で占められ、地下水を含む地層が多く、工事には相当な技術を要したそうです。
地下鉄の運転席の模型です。残念ながら、運転席は覗けるだけで中には入れず・・・。
トンネルと線路の展示
床がスケルトンなので、小さい子は怖がるかも。
レバーを動かして線路の切り替えを体験できる模型
模擬運転シミュレーターもあります。入館時にもらうチケットを渡せば、1家族1回だけ(約3分間)できます。
(子どもが複数人いても1回しかできません)
シミュレーターとはいえ・・・発車とドア開閉のスイッチ以外は触らないように言われました。
レバーを動かして運転気分を味わうことはできず、スイッチを押す以外はただ座って景色の動画を観るだけです。
(うちの子がレバーを動かしてしまったら、係りの方にとても怒られました!)
係りの方曰く、本物と同じ仕組みだそうです。本物の地下鉄も自動運転に近いのでしょうか。
そのあとは、地下鉄車両の構成やジオラマ展示が続きます。
階段を上って(エレベーターやエスカレーターはありません)、上階へ行くと、
世界各所や北京の地下鉄の路線図、地下鉄に関する絵画の展示があります。
最後にお土産屋さんがあります。
キーホルダーや模型、文房具などオリジナルグッズが売られています。
<基本データ>
場所:上海市上海市呉中路1779号
地下鉄10号線「紫藤路」2番出口から地上へ出て、ビルに沿って数分歩くとあります。
定休日:月曜
パスポート:不要
予約:不要
料金:130cmより大きい子どもと大人は30元、130cm以下の児童は無料
毎週火曜は無料開放日なので、すべての人が無料
トイレ:あり(清潔)
エレベーター:入館時のエレベーターはあり。館内を進むと、エレベーターがない階段あり。
日本語表示:なし
英語表示:一部にあり
所要時間:1時間程度
<おすすめポイント>
所々に電車の模型や写真が展示されているので、電車好きの小さいお子さんは喜ぶと思います。
電車のおもちゃではもう遊ばないような小学生にとっても、トンネル工事の模型や昔の写真など興味をそそられる展示が多くあります。
大人にとっても、普段乗っている上海の地下鉄がどのように発展したか、いい勉強になります。
<注意点>
模擬運転シミュレーターがありますが、ボタンを押すだけでレバーを操作できないので、少し期待外れでした。
電車のなかに実際に入れる展示がない点も、少し物足りなさを感じました。
電車好きではない小さいお子さんは飽きてしまうかも知れません。
館内はそこまで広くないですが、エレベーターがない階段が館内にあります。
※2024年の情報です。