上海世博会博物館へ行ってきました。

この博物館は以前紹介した「中国影絵の光影芸術展」の開催場所ですが、今回は常設展を見に行きました。

 

「世博会」というのは、万博のこと。

2010年に開催された上海万博を記念して作られた博物館で、19世紀半ば~現在の至るまで各国で開催された万博の歴史や特徴、上海万博の業績などが紹介されています。

とっても広い博物館で見どころ満載でした!ブログも長いのでご了承ください!
 

建物は大きくて立派です。向かって右側から北大庁に入り、右手に常設展の入り口があります。

向かって右側から北大庁に入り、右手に常設展の入り口があります。

 

 

中に入って最初に目に入るのが、これまでの万博開催場所が書かれた柱。年代順にずらりと並んでいます。万博の種類ごとに色別になっています。

私が行ったことがある1990年の大阪花博、2005年の愛知万博に加え、2025年大阪万博もちゃんと書かれてあります。

 

 

以降の展示は、年代順に各万博が紹介されています。

まずは、一番最初の万博、1851年ロンドン万博で作られた宮殿の模型と当時のイメージ画像

 

ロンドン万博以降、「機械宮」(英語名ではThe Hall of Machines)において当時最新の機械が披露されたそうで、その模型が展示されています。

ロンドン万博では蒸気エンジンが展示され、その後も機械宮は万博では中心的な存在になり、1893年シカゴ万博では電気モーター、1915年のサンフランシスコ万博では小型飛行機が披露されたとのこと。

 

当時の1855年~断続的に何度も万博会場になったパリの情景を再現したシアター

「パリ万博」ってよく聞く気がするのですが、この頃パリでは万博は何回も開催されているんですね。

 

19世紀後半~20世紀前半の万博会場の建物模型。建物ひとつひとつとても精巧に作られています。年を経るごとに、万博会場がますます広く、建物の数もどんどん増えていったことが分かります。

 

19世紀後半~20世紀前半の万博会場で披露された当時最先端の発明品の模型。カラフルで可愛らしい模型です。

電話や観覧車、ミシンなど今につながるものがたくさん!インターネットもテレビもない時代、万博会場は世界の最新情報を発信する大切な場所だったんだなとよく分かります。

 

1939年ニューヨーク万博。シンボルとなった白い球状と柱状の建物が印象的でスタイリッシュ!球場の建物は中にらせん階段があり、入ることができたそうで、当時の建築技術に驚きました!

当時の映像が記録されたビデオも放映されていました。なんとカラー・・・映っている人々の恰好も洗練されていて、1939年(太平洋戦争前)の映像とは思えませんでした。(こんなすごい国に戦争負けるのは当然ですね・・・)

 

 

1階から順に上階へ上りながら展示が続きます。エスカレーター・階段沿いには各年代の万博のポスターが展示されています。

 

1970年大阪万博。初めてアジアで開催された万博です。真ん中にあるのは「エキスポタワー」という当時展望台として使われたシンボルタワーの模型です。

 

2015年愛知万博。ロボットの模型があります。

 

続いては、2010年上海万博。開催地だけあって以降3階分すべて上海万博に関しての展示が続きます。

会場の建物の模型や当時の映像、建築過程の写真など

 

各国の民芸品や彫刻など上海万博での展示品

中国各地域の展示館があり、それぞれの文化が紹介されていたそうです。

 

最後の方に2025大阪万博の紹介もあります。

 

<基本データ>

場所:場所:上海市黄浦区蒙自路818 

   地下鉄13号線「世博会博物館」から徒歩5分程度

定休日:月曜

開館時間:9:00~17:00

料金:無料

予約:不要

パスポート:不要。入り口荷物検査すぎたらすぐに入館可能。

トイレ:あり

エレベータ:あり

英語表示:あり

日本語表示:なし

所要時間:約1時間半~

 

<おすすめポイント>

万博の歴史がよく分かる博物館。万博は当時の世界の姿を反映しているので、近代以降の技術や産業の発展について勉強になります。

日本語表示はないですが、写真や映像、模型の展示が多いので、見るだけでも楽しめます。

 

<注意点>

小さいお子さんには理解が少し難しい内容が多い。

館内広いので最後の方は飽きるかも知れません。じっくり見て回ると歩き疲れる可能性あり。

 

※2024年の情報です。