先週出かけた妻籠の散策。
今日は、その第2弾です。
妻籠宿の脇本陣だった奥谷は、明治になると問屋を営み、それまでご禁制だった檜材を用い、建物を建て替えたそうです。
この脇本陣には昨年10月にも訪れていました。
その時に、屋敷に入り込む光芒の美しさに圧倒されたのですが、コロナ禍での人出を招くのを避けるため、当時は室内での写真撮影が禁止されていました。
コロナによる行動制限も緩和されたので、写真も許されるようになったと見込んで、再訪したのでした、
昨年10月の様子は こちら です:
https://ameblo.jp/shanehashi/entry-12705801363.html
建物に入ると、期待していた光芒は見れませんでした。
どうやら、囲炉裏の火を焚き、その煙で陽の光が浮上って見えるのですが、この日最初の訪問者だったようで、係の人が囲炉裏に火をくべると、次第に差し込む陽の光が浮上って来ました。
囲炉裏の後ろの高い窓から差し込む光が、黒い壁に浮上り、とても綺麗です。
訪れたのは11時ごろですが、太陽の位置で、陽は左から右へと傾いて差し込んでいます。
コントラストがはっきり浮上る土間からの光芒もとても印象的でした。
建材の檜もしっとりとした落ち着いた色合いになっていますが、建造直後は白い色だったそうです。
囲炉裏の煙に燻られ、その板を磨くことによって、何とも言えない味わいの深い色になったそうです。
この脇本陣、光芒の光景も素晴らしいのですが、建物の裏にある土蔵などの様子も綺麗でした。
小一時間程、光が移り変わるのを眺め、一旦宿場に出ました。
お昼が近づき、お昼を食べようと思ったのですが、お食事処は軒並みお店を閉めていました。
この日は、火曜日で、観光客もほとんど見かけることもなく、普段の妻籠宿は、このようにひっそりと佇んでいる事でしょう。
結局、甘味処屋さんでお蕎麦も食べれるとわかり、事なきを得ました。
腹ごしらえして、再び、脇本陣に向かいました。
一度、入場料を払えば、その日であれば何度でも入館出来るとの事でした。
時刻は1時に近く、先ほどよりも陽がまっすぐに差し込んでいました。
囲炉裏の向こう、左側の段差の所で光が遮られていますが、冬至の頃は日が低いので、左側の段差を越えて、陽が差し込むそうです。
今年の冬に、また訪れてみたいと思いました。
脇本陣を再び辞し、妻籠の宿場を散策しました。
本陣の前を通り、南に向かいます。
南の方角は逆光になるので、振り返って撮った写真です。
この先に、桝形があります。
桝形は、敵の進入を防ぐ為に、各宿場の出入り口に設けられたものです。
妻籠宿では、この桝形の外側にもかつての宿場が続いていました。
上と下の写真は桝形の中の様子です。
桝形を抜けた「生駒屋」の佇まいが、妻籠宿を代表する眺めと思います。
妻籠は、日本で初めて重要伝統的建造物群保存地区に指定された集落の一つで、日本で最も早く古い町並みの保存運動が始まった集落です。その妻籠の中でも、この桝形とその南側に広がる寺下地区がその発祥だったそうです。
この日は、妻籠宿だけを訪れる予定でしたので、のんびりと散策し、集落の中にあるカフェに立ち寄ったりして過ごしました。
復元された本陣にも立ち寄りました。
こうして、15:26のバスで南木曽に戻りました。
南木曽からは名古屋行の特急「しなに」に丁度良く接続していました。
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