心の洗浄と、新たな希望 | NOBのブログ

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うちの猫ちゃんやらバンド活動やら載せていきまーす!

嫁が全身麻痺から半身麻痺まで回復してから楽しみが増えた。

今日はどんな良い兆候が現れているだろうか?そんな思いを胸に秘めつつ施設へと向かった。

施設の事務所へ面会の旨を伝えたら「北海道のご友人さんからお洒落なお手紙が届いてますよ」と伝えられたので興味津々で部屋へ向かった。


嫁は私の顔を見ていつものごとく泣き出したのちテレビの上に飾ってある置物を指差した。



そこには紙で組み立てたタワーが置いてある。そして裏にはメモ欄があって励ましの言葉が幾つか書いてあった。ありがたい事です🙂


良かったね✨と讃えてあげたらまた号泣しだした。これには深い訳があるのを知っていた。


私は成年後見人の立場ゆえ本人のスマホ管理もやっているがLINE内には常時交流してると思われる70名を超えるほどの相手がいた。

その方々からメール着信があるたび本人が脳出血に伴う全身麻痺になった経緯を丁重に伝えていたが殆どの方は再返信なし、もしくはフレンド解除などされて驚いてしまった。


よく考えたらそれもそのはず。この方々は俗にいう「推し仲間」

とあるグループのチケット取りやコンサート会場のみで会うのが目的であり、そのグループ以外の話題は興味なしみたいな集まり。

当時の嫁は「本当の友達なんて必要ない。だって面倒くさいし役に立たないし。推しのネットフレで充分」と冷めた言葉を吐いてた。


しかしいざ不治の病になって今後の交流ができないと知った「推し仲間」は皆、背を向けてさっさと去って行った。所詮ネットのみのフレンドなんてそんなものだと高をくくってしまった。

残ったのは学生時代の友人だった僅か2名のみ。この方々は数ヶ月おきにメールにて状態経緯を訊ねにきてくださる。

その内の1名から素敵な励ましの手紙が来たので嬉しさ100倍だっただろう。


私はその洒落た紙工作の手紙を手に取りつつ、嫁が過去に言ってた言葉を復唱してみた。

すると「あれは間違ってた。やはり友達は大切だった。誰からも面会や手紙が来なくてずっと寂しかった」と初めて心情を打ち明けた。その部分を理解できただけでも充分だろうし手紙をくれた友人にも感謝した。


その話が終わったのち、早く治してまた行きたい場所が沢山あると言いだした嫁。もちろん約束したが去年末に免許更新できなかったのと、もう2度と運転できない事が悔しいとまた泣き出した。

運転は全て私がするから心配するなと慰めて部屋を出た。


しかし大病で免許更新できなかったなど不憫すぎる。今や全身麻痺から半身麻痺まで回復できたのに…

私は家に帰って免許更新について調べてたら「やむを得ない理由」という文字が目についた。


「やむを得ない理由(海外旅行、入院、在監、公安委員会がやむを得ないと認める事情等)がある方で、運転免許証の有効期間が過ぎてから6か月を超えて3年以内で、やむを得ない理由がやんだ日(帰国、退院等)から1か月以内」


私は急いで確認しようと思いたち公安委員会に電話して事情を話したら「失効後、半年から1年以内と失効後、半年から3年以内の2パターンありますが奥様はどちらにも該当しますよ」ですと❗

しかも試験や運転講習は無しの通常更新だと…やったー⤴️

もし今から3年以内に通常体に戻れれば免許が更新できる✨


次の面会日にはこの大ニュースを持っていって希望を持たせよう😊