諦めからの希望(脳幹出血患者様へ) | NOBのブログ

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一昨年前、9月29日に日付が変わったばかりの深夜。

突然うめきだした嫁は頭を抱えたまま意識不明となり緊急病院へ。

そこで医師に告げられたのは脳幹出血という、脳出血の中でも一番厄介な病気だった。

その病状説明を受けたのち「殆どの患者は数時間以内に死亡、仮に命があったとしても全身麻痺状態のまま一生を終えるでしょう」と告げられた時は苦悩と絶望と涙だった。

運よく命だけは助かったものの医師の予言通り全身麻痺状態だった。動くのは瞼だけで意志の疎通法もそれの開閉で。


入院して10日ほど過ぎた頃だっただろうか、当時のリハビリ担当者から今後の稼働余地(可能性)検査をしてお知らせしましょうか?と言われたのでお願いしたら、後日その結果を告げられた。その内容は「右腕もしくは左腕はかすかながら動く可能性は残ってます。しかしながら残念なことに腰下、つまり両足は絶望的でしょう…」と。

それでも出来るだけ面会に行き、問いかけ励まし続けた。ほんの僅かながらの奇跡を願って。


しかし何年、何ヵ月経っても状態は相変わらずにて内心諦めが強くなり奇跡の祈りすら遠のいてた。それでも励まし面会だけは続けてた。私の頭の中にあったのは「今日が最後に顔を見た日となりませんように」と、ただそれだけ。


あの惨事から約二年を過ぎ、介護施設にて今でも毎日天井を眺めながら過ごしてる嫁…

しかし私の全身全霊の励ましに反応したのか?今年の3月に左腕から手首や指先までがやっと動くようになった。

そして今週の面会後にリハビリ担当者から引き止められ、ほんの僅かですがやっと左脚が動くようになりました!と教えて頂いた。

全身麻痺状態が半身麻痺状態に軽減したと思えば感極まり目が潤んでしまった。なぜなら今までの苦労続きや絶望感から光ある希望へと心が変わったから。


決して医師を非難する訳ではないが医師の見解は100%ではない。

嫁のように良い意味での見解外れもあります。まだまだ動く余地はあるはずと信じてる。


もし脳幹出血の患者をお持ちのご家族、もしくは脳幹出血で身動きできずに苦悩されてる患者さんに是非とも知ってほしいです。こんな予想外の出来事が本当にあったという事を。決して諦めず、強い信念を持ってて下さい!