彼の生き様を表すかの様な言葉

掛けた情けは水に流し、受けた恩は石に刻む。

そんな男だから人が集い、共に動いてくれる。困難も共に乗り切る助けとなってくれたと思います。

5年振りの第3回「氷艶」が無事に終わり大喝采を浴びた!


その舞台裏や模様を以下に。

AERA dot. よりお借りしました。



高橋大輔が「氷艶 hyoen 2024-十字星のキセキ-」(横浜アリーナ、6811日)でみせたのは、最高の舞台を創るために全力を尽くす、エンターテイナーとしてのゆるぎない姿勢だった。


昨年5月に2度目の競技引退を発表後、プロスケーターとして精力的に活動する高橋は、何があっても動じることなく自らの役割をまっとうする胆力を身につけたように見える。今回の「氷艶」については、制作過程で演出担当や出演者の変更があった。しかし初日公演の高橋からは、今公演を背負って立つ責任感と共に、静かな自信が感じられた。


 今年2月に開催された自身のプロデュースによるアイスショー「滑走屋」では、高橋はアイスショー初出演の若手も含む出演者を引っ張り、公演を成功させている。困難も多かったという「滑走屋」での経験が、さらに高橋を大きくしたのかもしれない。

 そして今公演で特筆すべきことは、友野一希や島田高志郎といった高橋の後輩達も、エンターテイナーとして新境地を開いたことではないだろうか。友野や島田は元より表現力に優れたスケーターだが、他分野のプロと共演する「氷艶」という特別な舞台で、その魅力が進化した印象だ。


友野は、高橋が演じるカケルの少年時代と、自らを犠牲にして家族を助けた青年を好演。多様性を体現する役を演じた島田は、競技プログラムでみせる端正な滑りとは異なる鮮烈な印象を残した。体を使う表現に長けたフィギュアスケーターは、声も使ってストーリーを演じる時には別の魅力を発揮することを、彼らが証明したといえる。

 友野と島田は、高橋がスケーターの進路の選択肢を増やしたいという思いを込めてプロデュースした「滑走屋」を共に創り上げた同志でもある(島田は体調不良により出演をキャンセル)。そのスケーター達が、高橋という特別な存在によって成り立つ「氷艶」で、エンターテイナーとして新たな武器を身につけつつある。その先には、高橋の夢であるという、アイスショーのカンパニーの姿があるようにも思える。

 高橋が扮するカケルは、公演まで1カ月を切った時点で代役を引き受けた大野拓朗が演じるトキオと共に、銀河鉄道の旅を最後まで全速力で駆け抜けた。フォークデュオ「ゆず」の曲に乗って展開した今公演は、終盤に登場したゆずの圧倒的な生歌唱で大団円を迎えた。


「氷艶 hyoen 2024 -十字架のキセキ-」では、プロスケーターとして新たな道を切り開く高橋と、共に走る同志の全力滑走を観ることができる。(文・沢田聡子)


今回の舞台で、D1SKのライフワーク「氷艶」は一つの形を確立させたと思う。

"プロスケーター高橋大輔"の氷艶が産声をあげた‼️