オランダで開催されているフィギュアスケートチャレンジカップに出場した青木祐奈選手がP.B(58.28)を大きく更新して72.01S.P2位発進。

25F.P終えて、F.Sも自己ベストの137.36と合計209.372位に入った。一皮も二皮も剥けた成長を見せた。

青木裕奈選手と言えば、職人集団「滑走屋」にD1SKの目に叶い一員に名を連ねた選手。

彼女の脅威的な進化は滑走屋での経験が大きな要因ではないでしようか?(^^)

そんな、アイスショー「滑走屋」の舞台裏までも詳しくリポートしてくれている田中亜紀子氏の記事をお借りしました。



男子も女子も公演ごとに、めきめき「魅せる」演技が上達し、公演後半は、高橋さんの独特のニュアンスがアンサンブル全体に波及しくいくかのようだった。その成長も、レジェンド的存在である高橋大輔さんが近い距離で丁寧に指導し、近くで彼の演技を見られたことも大きかったのではないだろうか。


このメンバーに選ばれるということは、実は単にショーにでるだけでなく、高橋大輔強化合宿に参加したことになり、本番の舞台という、さらに成長できる絶好の機会までついてくる。世界で活躍してきた彼の厳しい練習、本番までの気力の持って行きかたなど、高橋さんの背中から得るものはたくさんあっただろう。

特に、自分たち若手も最高潮に疲れている楽公演で、気力を振り絞り圧倒的なオーラで滑っていた高橋大輔さんの姿を近くで見て、共に滑ったことは忘れられない経験と刺激になったに違いない。


大千秋楽公演の前に、象徴的なシーンがあった。円陣を組んで気合をいれる時に高橋さんが、「大千秋楽は冷静がまず一番」といい、「冷静に」と呼びかける。「若い時はテンションがあがりすぎてコントロールできず、けがをしたり、失敗することがある。僕も若い時それでさんざん失敗したので」という、若手の最高潮に高ぶる気持ちを抑え、けがなくパフォーマンスを発揮できるよう、自身の経験からの高橋さんの思いやりがこめられていたのだ。


こぶしをつきあげ、誇らしげに踊っている。フィナーレの後、リンクを周回するスケーターたちの顔には、はじける笑みと大粒の涙がうかんでいた。千秋楽は高橋大輔さんはもちろん、みんな涙でぐちゃぐちゃになった顔で笑みを浮かべていた。こんなにもみなが泣くアイスショーは珍しいのではないだろうか。


そんな風に、スケート界の未来を作る若手選手たちの目を見張る強化、そして観客にも、新たなエンタメを届ける多くの試みに挑んだ高橋大輔さんのフルプロデュースの「滑走屋」。完走までは、さまざまな困難に見舞われたことは想像に難くないが、それを乗り越え花開いた公演であり、次回にさまざまな課題も出現したであろう。進化した次の「滑走屋」が待ち遠しくてたまらない。

氷上を駆け抜け、命のエネルギーを燃やしたスケーターたち、もとい、氷上エンタテインメント集団が、楽公演のあいさつを終えて消えた幕の向こうから、「俺たち滑走屋!」と力強く誇らしげな雄叫びが響き渡っていた。


このアイスショーがどんなモノだったのか、この先を託すフィギュアスケート現役選手達へ間違い無くその「魂」は伝承されていくだろうと私は確信しました。


もっと広く、身近にアイスショーが受け入れられる様、各地で「滑走屋」が開催されます様に〜〜〜(^^)