思ったことを、つらつらと。【自分好き】 | 銀のスズメバチ

銀のスズメバチ

失敗作 欠陥品 不良品 劣化レプリカ
ってなじられてきましたが
ひとりみつけられたらもうそれでいいのです

To be alone is to be different.
To be different is to be alone.

Suzanne Gordon

2011年11月05日開始

いくつか質問をしようか。

あなたは心から嫌いなやつのために
憎くて許せないやつのために
なにかしてやるだろうか。

おいしい食べ物を用意してやって
好みの服を買ってやって
寒ければあたたかく、暑ければ涼しくしてやって

・・・そんな風に望みを叶えてやるだろうか。



私は、自分のことが大好き。

この言葉を発したら、たぶんとても私の印象は悪くなるのだろうと思う。
というより、こういう発言はたいてい嫌われるのではないかと思っている。

だが、本当のことだ。

私は自分が好き。

私は、自分のいいところなどよく判らない。
何度卑下するなと止められても無能だと口走ってしまうくらいだ。
そして、自分の欠点は浮き上がるように目につく。

私は自分がどんな人間か知っている。

それでも私は、自分が好きだ。

でもたぶん、自分を可愛がっているというより
ただ認めただけだと思っている。



本当は自分が、自分を大好きだということを。



簡単な話だ。

私は、自分を苦しめたがらないからだ。


なにが楽しくて、嫌いな自分のために
おいしいピザトーストを焼いてやらなきゃならないのか?

なにが嬉しくて、嫌いな自分のために
可愛いスカートを買ってやらなきゃいけないのか?

寒がりだからと、冬には暖房つけっぱなしにして
暑いの苦手だと言って薄着をして、冷たいスポーツドリンクを飲んで…


私は嫌いな人間は潰しちゃう。
そういう人間だ。

私が自分のことを嫌いなら、もう潰してるはずなのだ。

…そんな優遇したりせずに。



私は、自分のよくないところをよく知っている。

汚さもずるさも。今までにした酷いことも。
抱え込んだ裏切りも。


それを嫌っているし、許してもいない。


目をそらしさえしなければ、自分の汚いところなどいくらでも見える。
全ては自分の中にあるのだから。

そうやって見つめて、私は自分のことを
悪魔だという印象を持った。

他の誰よりも酷いと思った。



だが私は、その自分でも好きだ。

というより、それも含めた自分が好きだ。

…ある日それに気づいた。



嫌っているのは自分のことじゃなく、
うまくやれない自分だ。

私の言うことを聞いてくれない
自分のわがままなところだ。


自分の全てじゃない。

目をそらさなければ、もっと早く気づいたはずのことだ。

自分の肌を切ってまで、命を繋いでいようとした。
苦しみを軽くしてやるために、病院へ行った。




自分のことを好きじゃなくて、

どうしてそんな自分のために血を吐くほど悩んでやるだろうか。



よく知った自分のことすら許せなくて、

よく知らない他の誰のどんなところを許せると言うのだろうか。






汚れを含めた自分のことを愛してなくて、

他のどんな誰のことを本当に愛していると言えるだろうか。





自分が好き。

大切なことだよ。