
金田一が中尾彬さんです。
ベルボトムにベストという、ちょっとヒッピーぽい七十年代風の衣装で、袴にチューリップハットの一般的なイメージとはちょっと違います。
今のちょっと強面な渋い感じも素敵ですが、この頃の中尾さんも可愛いです。やんちゃっぽい男前なのは昔から変わらないですね。
その金田一さんが事件以来、すずさんの葬儀の為に再び事件があった村を訪れ、回想していく所から話が始まります。
物語の中心となる、賢蔵さんが田村高廣さんなんですが、この方目当てで見たと言っても良い位、好きな俳優さんです。
「厳格」を体現したかの様なきりっとした佇まいが渋いです。
只、「わーい出て来たー格好良いー」と喜んだら、祝言の翌朝花嫁と共に惨殺体で発見!だったので、「退場はやっ!!」と思いました。
その後も犯人探しの回想で度々出てはくるので、存在感は充分なのですが、個人的には、もっと出演シーンが多くても良いんですが…となりました。
長男の賢蔵さんの惨殺後、次男が殺されたり、手の指が不自由な怪しい男性が出て来たりで、二転三転する事件。
で、結局、第三者による犯行ではなく、綿密に仕掛けられた、賢蔵さんによる無理心中だった、と。
その殺した理由が「処女じゃなかったから」って、中二病(ちょっと違う)拗らせたみたいなのが、衝撃です。
賢蔵さんの動機を「あまりにも幼い恋だったのです」と淡々と話す金田一さん。
それで納得する!?と、金田一さんに一抹の驚きを覚えますが、昭和初期の設定なのでそういうものなのかもしれません。
百年も経ってないのに、世の中変わりましたね…。
田舎の閉鎖的な空間や特有のどろどろした人間関係、全編を覆う薄気味悪さ等、金田一シリーズ特有のおどろおどろしい感じは充分醸し出されていると思います。
ちょっと従来のイメージとは違うかもしれませんが、中尾さんのスマートな金田一さんも素敵です。