続いては、7月9日に、地下鉄日比谷線の中目黒駅で撮影した、東武鉄道70000系(3代目の地下鉄日比谷線乗り入れ用の新型車両)の71701Fによる折り返しの南栗橋行きです。

こちらは土休日29T運用のうちの中目黒 21時21分発の列車であり、この日最後の日比谷線(中目黒駅)からの南栗橋行きとなっています。

平日の場合は、中目黒 19時53分発の南栗橋行き(31T運用)が最後の日比谷線からの南栗橋行きとなるし。

東京メトロ13000系や東武70000系の行先表示には、銀座線の1000系と同様の駅ナンバリングの表示もあり、南栗橋行きの場合は、東武日光線の一部ということで、TN03と表示されています。

東武日光線では、4月21日から特急を除いて南栗橋で系統分割されていたので、東武動物公園~南栗橋間が東武スカイツリーラインの延長部分と言ってもよい状態となっているし。

この列車は、北千住より先の東武線区間で、100系スペーシアによるけごん255号(新栃木行き)と200系によるりょうもう53号(館林行き)に追い抜かれることになります。

東武70000系の丸みを帯びたデザインと、赤色と黒の帯との組み合わせが最高なので、見て楽しい列車でもあることが分かります。

中目黒駅は、1927(昭和2)年8月28日に東急電鉄の前身である東京横浜電鉄によって、渋谷~丸子多摩川(現、多摩川)間が開業した時に出来た駅であり、開業当初は2面2線の高架駅となっていました。


1964(昭和39)年7月22日には日比谷線の恵比寿~中目黒間の開業と共に現在の2面4線の駅に改良され、当初から折返線が3線設けられています。

日比谷線の霞ケ関~恵比寿間は、1964年3月25日に先行開業した区間であり、当時千住検車区と繋がっていなかった為に、広尾駅にある留置線(3編成留置可能)が暫定的な車両基地として使われていました。

現在も広尾行きの列車があるのはその為であるし。

1964年8月29日には、東銀座~霞ケ関間の開業と共に全線が繋がり、東急東横線との直通運転が行われるようになっていました。

東急東横線の急行の中目黒駅停車や東武の車両が中目黒駅にやってきたのは、日比谷線の全線開業の時のことであったし。

広尾駅ということで、民営化直前の1987(昭和62)年2月2日に廃止された国鉄広尾線(北海道の帯広駅と広尾駅を結んでいた路線)の終着駅だった広尾駅を思い出します。

北海道の広尾駅は、最長片道切符の起終点であったことでも有名であり、1978(昭和53)年に、時刻表2万キロ(国鉄全線完乗)で有名な鉄道紀行作家であった、故・宮脇俊三氏によって行われた最長片道切符の旅の始発駅となっていました。

故・宮脇俊三氏による最長片道切符の旅は、1978(昭和53)年10月から12月に掛けて、北海道の広尾駅から鹿児島県の枕崎駅(指宿枕崎線)へと向かっていた旅であり、翌年の1979(昭和54)年に新潮社から刊行されていました。

広尾線は、JR北海道に継承されずに廃止されてしまったけど、その途中にある幸福駅跡は現在でも観光地として生かされています。

2004(平成16)年5月6日から6月23日まで、鉄道の旅が趣味であるタレント・俳優の関口知宏氏によって行われ、NHK BShiで生中継されていた「列島縦断 鉄道12000キロの旅~最長片道切符でゆく42日~」は、北海道の稚内駅(日本最北端の駅)から九州(佐賀県)の肥前山口駅(長崎本線と佐世保線の分岐駅)までの間で、関口知宏氏が一筆書きで同じ駅を2度通らずに旅をしていたことで有名であり、最長片道切符の旅がより世間に広まっていました。


肥前山口駅前(北口)には、その記念碑があります。


こちらは鉄道に乗るだけでなく、現地の様子も紹介されていたし。

翌年の2005(平成17)年には、続編として、列島縦断 鉄道乗りつくしの旅~JR20000Km全線走破~が関口知宏氏によって行われ、春編は枕崎駅から福井県の九頭竜湖駅(越美北線(九頭竜線))へ、秋編は九頭竜湖駅から北海道の根室駅(根室本線(花咲線))へと向かっていたことで、関口知宏氏にとってのJR全線制覇が実現していました。

自分(しゃもじ)はこの日に日比谷線の広尾駅を通ったので、広尾駅繋がりでこのことを話題にしたのであります。

現在広尾駅はここだけであるし。

日比谷線が全線開業した後の1964年10月10日には、東京オリンピック1964が開幕していたので、オリンピック輸送を支えた地下鉄と言われていました。

当時日比谷線で活躍していた3000系は、一部が長野電鉄(長野県)に譲渡され、1998(平成10)年に行われていた長野オリンピック輸送で活躍していたので、2回オリンピック輸送を支えたことになったし。

長野電鉄を追われ、綾瀬検車区で保存されている3001Fも東京と長野のオリンピック輸送で活躍していたことが分かります。

2020年の東京オリンピックの時には、13000系または東武70000系に統一され、霞ケ関~神谷町間に出来る新駅を通じてオリンピック輸送が行われることになるし。

秋葉原駅の発車メロディーは、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」が使われているけど、日比谷線の銀座駅では、「銀座の恋の物語」が使われています。

銀座線では、「銀座カンカン娘」が、丸ノ内線では「明日の扉」と「小鳥の行進」が使われているので、銀座駅では全て発車メロディーが使われていることになります。

中目黒駅では、20050系(5ドア連結)の21851Fとの並びも撮影することが出来ました。

中目黒駅に乗り入れてくる東武の電車は、日比谷線直通列車だけだったけど、2013(平成25)年3月16日からは東上線の車両(9000系列または50070系)も加わっています。

西武の車両と日比谷線の車両が顔を合わせる駅は中目黒駅だけであるし。

今年の東武鉄道は、4月21日の500系リバティ、7月7日の70000系のデビュー、7月22日の東武ワールドスクウェア駅の開業、8月10日のSL大樹号の運転開始予定などで話題が続いているけど、今年11月1日には創業120周年を迎えることになります。

このように、話題の東武70000系を中目黒駅でも撮影することが出来て良かったです。