先程の続きで、3月20日は、柳津(やないづ)から、気仙沼まで、日野ブルーリボンシティ(ブルシチ)ハイブリッドのY537-13508(宮城200か22-88号車、LNG-HU8JMGP型)による気仙沼線のBRT(バス高速輸送システム)🚌に乗りました。

こちらのBRTの車両🚌は、JR東日本所有であり、運行は、JRバス東北ではなく、宮城交通の子会社であるミヤコーバス(気仙沼エリアのバス会社)に委託されています。

車体は赤色で、BRT沿線復興キャラクター(リスのキャラクター)である「おっぽくん」が描かれているので、おっぽくん号とも呼ばれています。

JR東日本では、1987(昭和62)年4月1日に国鉄分割民営化により発足された当時は、国鉄から継承されたバス事業(JR東日本バス)があったけど、翌年の1988(昭和63)年4月1日にJRバス関東とJRバス東北に移管された為に1年間で姿を消していました。

2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災によって被災した路線のうち、被害が大きく、鉄道による復旧が困難な気仙沼線の柳津~気仙沼間と、大船渡線の気仙沼~盛間がBRTによって復活していたので、事実上のJR東日本バスの復活となっていたし。

大船渡線BRT🚌は、岩手県交通(国際興業系の岩手県のバス会社)に運行が委託されています。

気仙沼線と大船渡線のBRTでは、昨年にグッドデザイン賞の金賞を受賞していたし。

気仙沼線BRT🚌の路線

前谷地…(ノンストップ)…柳津~陸前横山~陸前戸倉~志津川~ベイサイドアリーナ~清水浜(しずはま)~歌津~陸前港~蔵内~陸前小泉~本吉~小金沢~大谷海岸~陸前階上(はしかみ)~最知~松岩~南気仙沼(市立病院入口)~不動の沢~気仙沼

専用道区間は、陸前戸倉~志津川間、歌津~陸前小泉間、本吉~小金沢間、大谷海岸~松岩間、不動の沢~気仙沼間

大船渡線BRT🚌の路線

気仙沼~鹿折唐桑(ししおりからくわ)~(※八幡大橋(東陵高校))~長部~奇跡の一本松~陸前高田~(※まちなか陸前高田)~高田高校前~高田病院~脇ノ沢~小友~碁石海岸口~細浦~下船渡~大船渡魚市場前~大船渡~盛

陸前矢作~竹駒~陸前高田→(一部のみ盛へ直通運転)

※八幡大橋(東陵高校)駅は4月1日、まちなか陸前高田駅は、4月27日に開業予定となっています。

専用道区間は、気仙沼~鹿折唐桑間、陸前矢作~陸前高田間、脇ノ沢~盛間

その他、ミヤコーバスによる気仙沼~鹿折唐桑~上鹿折間(鹿折金山線)🚌もあり、気仙沼~鹿折唐桑間で、BRTによる専用道区間を通ることになります。

BRTでは、切符や現金のほか、odeca(BRT専用ICカード)、Suicaなどの交通系ICカードも使えます。

こちらは当然18きっぷでも乗ることが出来たので、18きっぷでも乗れるバス旅となりました。

柳津駅前を出た後、一般道を通り、陸前横山、陸前戸倉方面へ。

BRTのうち一般道を通る区間は、通常の路線バスと変わらないけど、道路渋滞による影響もあります。

BRTの車両には、鉄道時代や高速バスの車両とは異なり、車内トイレが付いていないので、乗車前にトイレ🚻に行っておく必要があります。

乗車中にトイレに行きたくなった場合は、運転手さんに報告し、最寄りのトイレ設置駅(志津川、本吉駅など)で停車して貰うことになります。

降りる駅(バス停)が近づいたら、押しボタンで降車を知らせることも、通常の路線バスと同様であります。

陸前戸倉からは、鉄道区間から転用された専用道区間を通ったけど、鉄道用として使われていたトンネルをバスが通るという不思議な感じがしました。

専用道では行き違いが出来ないので、出来るようなスペースで行き違いが行われています。

南三陸町の中心である志津川駅は、周辺に魚市場、南三陸温泉♨️などがあり、3月3日には、南三陸さんさん商店街が開設されていました。

南三陸町防災対策庁舎は、震災が発生した当時に高台に避難して下さい!というアナウンスがあったことで有名であり、このアナウンスによって高台に避難していた人たちの命が救われたというエピソードがありました。

こちらは現在でも解体されずに残されているのは、震災遺構として残す為であります。

女川駅などが高台に移設されたのも、津波から守る為でもあります。

モアイ像は、東京渋谷にあるものが有名であるけど、南三陸町にもあることを知りました。

こちらは震災によって被害を受けていたけど、2013(平成25)年に南米チリのイースター島から復興のシンボルとして再び贈呈されていました。

こちらは、渋谷駅のハチ公口と秋田県の大館駅前の忠犬ハチ公の銅像の関係と同様であります。

南三陸町の名物であるキラキラ丼は、A級グルメの海鮮丼であり、3月と4月は春づけ丼、5月~8月はうに丼、9月~10月は秋旨丼、11月~2月はいくら丼となります。

ベイサイドアリーナ駅は、BRT化と共に新設された駅であり、その名の通り、スポーツ交流村(南三陸町総合体育館ベイサイドアリーナ)、南三陸町役場の仮庁舎や南三陸病院もあります。

南三陸町には、田束山、平成の森、神割崎などの見所もあります。

歌津を出た後、再び専用道を通り、陸前港、蔵内へ。

BRTでは、車窓からの海の眺めも良いので晴れて良かったと思っています。

本吉駅は、鉄道時代に折り返し列車があった駅であり、BRT化された後も折り返し便があります。

日中は本吉~気仙沼間30分間隔、前谷地、柳津~本吉間1時間間隔となっているので、鉄道時代よりも本数が増えたことを実感しました。

本吉駅などには、旧ホーム跡が残されているので、今でも列車が走り出しそうな感じがしたのであります。

大谷海岸駅付近には、道の駅大谷海岸(はまなすステーション)があります。

ここを出た後に専用道区間を通り、陸前階上へ。

周辺には、気仙沼向洋高校があり、震災に耐えていた南校舎跡が震災遺構として残されています。

震災の時には生徒たちが全員避難して無事でありました。

岩手県陸前高田市の奇跡の一本松(BRT大船渡線沿線)は、震災前にあった高田松原の一部であり、津波によって流された中唯一残った一本松として親しまれていました。

こちらは震災遺構によるモニュメントとして残されています。

南気仙沼駅(市立病院入口)は、市立病院近くの県道上にある駅(バス停)であり、震災前は、市場等に近い場所でありました。

一緒に行動していた友人からは南気仙沼で降りようと言われていたけど、自分(しゃもじ)は終点の気仙沼まで乗っていたいことや、大船渡線のポケモンウィズユートレインを撮影したかったこと、乗る予定の大船渡線の列車まで時間があったことから気仙沼駅まで行ったのであります。

不動の沢を出た後、ラストスパートとなる専用道を通り、気仙沼駅に到着しました。

こちらは大船渡線BRTと同様に鉄道と同じホームに乗り入れています。

盛駅でも三陸鉄道南リアス線(盛~釜石間)と同じホームに乗り入れています。

気仙沼駅には案内所があるので、南気仙沼とは違い迷う心配はないです。

気仙沼駅からは目的の場所まで歩いて行った時に、気仙沼市役所を目指しました。

気仙沼には、気仙沼市魚市場、気仙沼温泉などの見所があるけど、この日に最終日を迎えていた復興屋台村気仙沼横丁にも立ち寄りました。

この日の昼食には、復興屋台村で済まそうと思っていたけど、早く閉まったところばかりだったので、すぐ近くにあるかもめ食堂に行きました。

かもめ食堂は、気仙沼ラーメンで有名であり、気仙沼らしく、魚介類によるスープやサンマの香油が使われているので、海の恵みを感じます。

気仙沼はサンマやサメの水揚げが豊富であり、フカヒレ料理やシャークナゲットも名物であります。

お目当ての場所は、亀乃湯という銭湯であり、残念なことに4月末をもって閉鎖されてしまいます。

気仙沼復興商店街南町紫市場も、4月中をもって閉鎖され、5月から内湾商店街隣接地に本設オープンされる予定となっています。

このように、BRTに乗り、気仙沼を満喫することが出来て良かったです。

BRTの画像は柳津駅前で撮影したものです。


この記事は、JRバスのカテゴリーとさせていただきました。