続いては、仙石線の終着駅である石巻駅で撮影した、仙石東北ラインのハイブリッドDCであるHB-E210系のC-6編成と車内モニターです。

石巻駅では、仙石線のホームである1番線に到着していました。

石巻駅は、仙石線が南側の1,2番線、石巻線が3,4,5番線で、仙石線の乗り場が南側が2番線、北側が1番線と順序が逆となっています。

石巻線と仙石線は別の駅舎及び改札となっていたこともあったけど、1990(平成2)年7月21日には駅舎の統合により、共通駅舎となっています。

石巻市は、サイボーグ009や仮面ライダーシリーズなどで有名な漫画家(萬画家)であった、故・石ノ森章太郎氏の出身地として有名であり、石巻駅にサイボーグ009などの石森キャラクターの銅像があるほか、周辺に石ノ森萬画館があります。

こちらは震災により休館となっていたけど、翌年の2012(平成24)年11月17日に再開され、翌年の2013(平成25)年3月23日にリニューアルされた上で完全に復活していました。

1975(昭和50)年4月に登場した初代スーパー戦隊シリーズである秘密戦隊ゴレンジャーは、1977(昭和52)年のジャッカー電撃隊と同様に故・石ノ森章太郎氏によって生み出された作品であり、今年のスーパー戦隊シリーズ(41代目)である宇宙戦隊キュウレンジャーにもDNAが受け継がれています。

キュウレンジャーは、その名の通り、スーパー戦隊史上初の9人戦隊による出演となっているので、5人戦隊のゴレンジャーにあやかった名称であるし。

仙石線の石巻駅の発車メロディーは、平日がA Sea Bird、土休日がSea Greenで、後者はカモメの啼き声も入っています。

石巻駅前にある石巻市役所は、以前さくら野百貨店石巻店だった場所であり、1階部分にエスタというスーパーストアがあります。

石巻市にある日和山公園は、桜の名所であり、仙石東北ラインの桜色もそれに由来しているし。

周辺には、橋通りCOMMONもあり、石巻焼きそばなどの5つの店が並んでいます。

仙石線の路線

あおば通~仙台~榴ヶ岡~宮城野原~陸前原ノ町~苦竹~小鶴新田~福田町~陸前高砂~中野栄~多賀城~下馬~西塩釜~本塩釜~東塩釜~陸前浜田~松島海岸~高城町~手樽~陸前富山~陸前大塚~東名~野蒜~陸前小野~鹿妻~矢本~東矢本~陸前赤井~石巻あゆみ野~蛇田~陸前山下~石巻

仙石線は、仙台駅の仙石地下ホーム(9,10番線)からの発着となります。

仙石線は地下ホーム、仙石東北ラインは地上ホームからの発着となるので、小田急線の新宿駅での優等列車と各駅停車の関係に似ています。

仙石線は、1925(大正14)年6月5日に、宮城電気鉄道の路線として宮電仙台(現、仙台)~西塩釜間が開業したのが最初であり、当時の宮電仙台駅は、東京地下鉄道(現、東京メトロ銀座線)の浅草~上野間よりも半年早く開業した日本で最初の地下駅として話題になっていました。

こちらは宮城県庁への延長を見据えた単線の地下駅で、発車した後にすぐに地上に出ていたし。

宮城電気鉄道線(現在の仙石線)が石巻まで全通したのは、1928(昭和3)年11月22日のことであり、1944(昭和19)年5月1日の国有化によって仙石線となっていました。

1952(昭和27)年6月1日に仙台~仙台東口間の地下区間が休止され、同年9月26日に正式に廃止されたことにより、地上の仙台東口駅が仙台駅となっていました。

2000(平成12)年3月11日にあおば通への延長と共に、仙台~陸前原ノ町間が地下新線(仙台トンネル区間)に切り替えられたことにより、仙石線の仙台駅が再び地下駅となっていたけど、開業当時にあった旧仙台地下駅とは別物であります。

このことも歴史に詳しい人でないと分からない状態であるし。

仙台駅の初代地下ホーム跡は、地上にあった仙石線ホームへの地下連絡通路として使われていたけど、仙石線の仙台駅の再地下化によって遺構が失われていました。

仙石線の仙台トンネル区間(あおば通~陸前原ノ町間)には、専ら205系3100番台が通っているので、JR京葉線の東京~越中島間やりんかい線の地下トンネル区間を彷彿とさせる状態であります。

陸前原ノ町駅は、地上に駅舎のある浅い地下駅であり、そこを発車すれば地上に出ることになります。

1991(平成3)年までは、陸前原ノ町電車区(仙リハ)があったけど、地下化工事により福田町駅付近にある宮城野電車区(のちの仙台車両センター宮城野派出所、仙ミノ→仙セン)に移転されていました。

宮城野派出所への出入りの駅は、2004(平成16)年3月13日に開設された小鶴新田駅であり、それまでの間は、苦竹駅が出入庫駅となっていました。

当時の仙石線は、首都圏からのお下がりの103系が当たり前であり、トイレが付いていなかったです。

仙石線にトイレ付きの205系3100番台(山手線や埼京線で活躍していた車両からの改造車)が導入されたのは、2002(平成14)年のことであり、2004年7月に103系の運用が一旦終了し、205系に統一されていたけど、多賀城駅付近の高架化工事により予備車が必要となっていたことから、2007(平成19)年3月に郡山総合車両センターに疎開留置されていた103系RT-235編成がトイレ取り付けの上で復活し、2009(平成21)年10月には、M19編成(元南武線のナハ48編成、クハ205-1203Fからの再改造車)に置き換えられて廃車となっていました。

ナハ48編成→センM19編成は、元をただせば山手線で活躍していた車両であるし。

M19編成は、陸前小野駅での交換の時に見ることが出来たのであります。

東日本大震災によって、被災していた205系のM7編成とM9編成(元埼京線のサハ改造車が含まれていた)が廃車となっていたけど、石巻駅での津波により冠水していたM7編成については、総合車両製作所横浜事業所に運ばれたものの、再起することもなく、JRの車両としては珍しく、北館林荷扱所(渡瀬北留置線)まで陸送された上で解体されていました。

あおば通駅は、その名の通り青葉通りの地下にあり、仙台市営地下鉄の南北線と東西線の仙台駅と直結しているので、乗換に便利な駅となっています。

地下通路は、JR仙台駅の東口とも結ばれているので、あおば通駅と仙台駅の間は歩いたほうがよいということになるし。

仙台市営地下鉄東西線のほうは、一昨年(2015(平成27)年)12月6日に八木山動物公園~荒井間が開業していたけど、今回は友人と行動していたことやスケジュールの都合により乗りに行かれなかったのが残念でありました。こちらは当然運賃が別払いとなっているし。

自分(しゃもじ)が仙台に行ったのは、2014(平成26)年9月28日以来であり、その前日には週末パスを使って山形に前泊していました。

宮城野原駅は、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地であるkoboパーク宮城(宮城球場)の最寄り駅であり、発車メロディーに、球団歌である「羽ばたけ楽天イーグルス」が使われています。

東北楽天イーグルスは、2005(平成17)年のオリックス・ブルーウェーブと大阪近鉄バファローズの合併に伴い、オリックス・バファローズとなったことでの穴埋めにより設立されたプロ野球のパ・リーグ球団であり、2013(平成25)年に初のパ・リーグ優勝、日本一に輝いていました。

このことも、東北復興にも結び付いていたし。

仙石線の仙台~陸前原ノ町間は、地上時代は蛇行区間となっていたけど、地下化により直線化され、14ヶ所の踏切が立体化されていました。

仙石線の矢本~石巻間は、2011(平成23)年7月16日に、陸前小野~矢本間は、翌年の2012(平成24)年3月17日にそれぞれ復旧していたけど、電化設備が復旧していなかったことにより、小牛田運輸区(仙ココ)のキハ110系による運転となっていました。

一昨年5月30日に復旧した高城町~陸前小野間のうち、被害の大きかった陸前大塚~陸前小野間(東名、野蒜両駅を含む)が内陸(高台)に移設されていました。

野蒜駅の旧駅舎は、震災復興伝承館となっているし。

今回はルート変更により、仙石東北ラインで石巻まで行けて良かったです。

おまけの画像は、陸前小野駅で撮影した、元南武線のクハ205-3119号車です。