東北遠征の2日目である一昨日(3月20日)は、仙台から石巻まで、仙石東北ラインのハイブリッドDCであるHB-E210系による快速石巻行きに乗りました。

今回乗った編成は、石巻(小牛田、女川)寄りがC-6編成、仙台寄りがC-4編成による2+2の4両編成(どちらも小牛田運輸区(仙ココ)所属)で、自分(しゃもじ)と友人は、連絡線の通過シーンを見る為に、先頭車両のHB-E212-6号車に乗っていたのであります。

仙石東北ラインのHB-E210系の車体は、同じ仙台エリアで活躍しているE721系電車がベースであり、電車ベースの気動車が増えていることが分かります。

座席はセミクロスシートで、仙台寄りのHB-E211形に車椅子対応の誰でもトイレと車椅子スペースがあるので、E721系と同様の設計となっていることが分かるし。

車体の青色は仙石線のラインカラーである青色、桜色は沿線の桜がイメージされています。

今から10年前の2007(平成19)年7月31日に小海線(八ヶ岳高原線)に導入されたキハE200形は、ハイブリッドDCの元祖であり、車体は水郡線や久留里線で活躍しているキハE130系がベースとなっています。

キハE130系やキハE120系(新潟エリアの2ドアバージョン)の車体もやはりE231系がベースとなっているし。

小海線のキハE200形には、実際に乗ったことがあります。

発電用のディーゼルエンジンは、DMF15HZ-G型であり、そこで作られた電力によりモーターが回ることになります。

乗っている時にエンジンが動いたり止まったりするのは、ハイブリッドDCならではであり、騒音や燃費も大幅に低減されているし。

車内のモニターでは、ACCUMと同様に、ハイブリッドシステムの動作状況が分かるようになっています。

HB-E210系は、2016(平成28)年度のローレル賞受賞車であるので、小海線のキハE200形ハイブリッドDCが2008(平成20)年度のローレル賞が受賞されたことに続く快挙でありました。

仙石東北ラインが登場したのは、一昨年(2015(平成27)年)5月30日のことであり、仙石線の高城町~陸前小野間(2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災により大きな打撃を受けた区間)も再開されていました。

HB-E210系は2015年に2両8編成(C1~C8編成)が総合車両製作所横浜事業所で製造され、仙石東北ライン(仙台~塩釜経由~石巻、女川間)のほか、1日2往復の仙台~小牛田間(東北本線)の出入庫運用にも使われています。

仙石東北ラインの女川直通列車が、下りの最終と上りの始発の1往復で開始されたのは、昨年8月6日のことであります。

仙石東北ラインの路線と停車駅

緑快速(東北本線で各駅に停車)

仙台(東北本線)~東仙台~岩切~陸前山王~国府多賀城~塩釜~(連絡線経由)~高城町~野蒜~陸前小野~矢本~陸前赤井~蛇田~陸前山下~石巻

赤快速(東北本線区間ノンストップ)

仙台(東北本線)~塩釜~(連絡線経由)~高城町~野蒜~陸前小野~矢本~陸前赤井~蛇田~陸前山下~石巻…陸前稲井…渡波(わたのは)…万石浦…沢田…浦宿…女川

女川への直通は、仙台 20時46分の下り最終と、女川 6時05分の上り始発の1往復のみ。

赤快速のうち、仙台 7時24分発の石巻行き、緑快速のうち、石巻 8時12分発の仙台行き(計、1往復)は、3月4日から石巻あゆみ野駅(昨年3月26日に出来た駅)にも停車しています。

特別快速(1日1往復のみ運転)

仙台(東北本線)~塩釜~(連絡線経由)~高城町~矢本~石巻

これらの優等列車は、震災前に205系によって運転されていたものであり、あおば通発着の仙石線内の列車(205系)が仙石東北ラインへのシフトにより、石巻発着を含めて各駅停車に統一されていました。

これにより、多賀城、本塩釜、松島海岸に行く場合に改悪状態となってしまったし。

仙石東北ラインの時刻(特記以外は全て、東北本線で各駅に停車する緑快速です。)

下り(石巻、女川方面)

仙台 6時26分発→石巻 7時28分着

仙台 7時24分発→石巻 8時20分発(赤快速、石巻あゆみ野駅にも停車)

仙台 8時20分発→石巻 9時20分着(赤快速)

仙台 9時24分発→石巻 10時16分着(特別快速、途中、塩釜、高城町、矢本駅のみ停車)

仙台 10時15分発→石巻 11時17分着

仙台 12時17分発→石巻 13時15分着

仙台 13時16分発→石巻 14時17分着

仙台 14時16分発→石巻 15時17分着

仙台 15時16分発→石巻 16時16分着

仙台 16時14分発→石巻 17時11分着(赤快速)

仙台 17時11分発→石巻 18時10分着(赤快速)

仙台 18時19分発→石巻 19時16分着(赤快速)

仙台 19時26分発→石巻 20時24分着(赤快速)

仙台 20時46分発→石巻 21時46分着→女川 22時19分着(赤快速)

上り(東北本線、仙台方面)

女川 6時05分発→石巻 6時35分発→仙台 7時35分着(赤快速)

石巻 8時12分発→仙台 9時18分着(石巻あゆみ野駅にも停車)

石巻 9時03分発→仙台 10時04分着

石巻 9時58分発→仙台 11時04分着

石巻 10時59分発→仙台 12時02分着

石巻 11時52分発→仙台 12時55分着

石巻 13時59分発→仙台 15時03分着

石巻 14時58分発→仙台 16時ちょうど着

石巻 15時52分発→仙台 16時49分着(赤快速)

石巻 16時54分発→仙台 17時49分着(赤快速)

石巻 17時53分発→仙台 18時52分着(赤快速)

石巻 18時59分発→仙台 19時56分着(赤快速)

石巻 19時58分発→仙台 20時56分着(赤快速)

石巻 20時58分発→仙台 21時50分着(特別快速、途中、矢本、高城町、塩釜駅のみ停車)

仙石東北ラインは仙台駅で、東北本線のホーム(地上ホーム)から発着するので、仙石地下ホームから発着する仙石線の列車よりも乗り換えに便利な状態であります。

仙石東北ラインの連絡線(塩釜~高城町間)が非電化で整備された理由は、東北本線が交流20000V区間、仙石線が宮城電気鉄道によって開拓された直流1500V区間である為に、交直切り替えのデッドセクションを設けることが困難であったからであり、電車並みの加速性能を持ち、従来の気動車(DC)よりも低燃費、低公害、低騒音であるハイブリッドDCのHB-E210系による仙石東北ラインで実現していたのであります。

震災前に運転されていた仙石線の特別快速では、仙台~石巻間で最速63分掛かっていたけど、仙石東北ラインが出来てからは、最速で52分と、1時間を切るようになっています。

一昨年5月29日まで、キハ110系によって仙台~石巻間でノンストップ運転されていた直通快速は、最速64分掛かっていたし。

今回乗った仙石東北ラインは、仙台 8時20分発→石巻 9時20分着の通称赤快速で、仙台と塩釜の間がノンストップとなっていました。

当初友人が企画していた予定では、仙台 8時13分発の仙石線の普通列車で石巻へと向かい、石巻駅に9時42分に到着した後、10時36分発の列車(女川から来た列車)で気仙沼線への乗換駅である前谷地へと向かう予定だったけど、自分(しゃもじ)が仙石東北ラインに乗りたいということで、仙台 8時20分発の仙石東北ラインに変更した結果、石巻 9時33分発の女川行きに乗り継げることが判明したので、女川まで行くことが出来たのであります。

女川まで行っても、友人が計画していた前谷地 11時ちょうど発の柳津行きの列車(柳津から気仙沼まではBRT)に接続していたので、仙石東北ラインに変えたことのお陰で女川まで行けたことで、同行していた友人も喜んでいました。

やはり石巻線に乗るなら女川まで行きたいということもあるし。


当初のルート、福島~仙台~(仙石線経由、普通列車)~石巻~前谷地~柳津~(BRT)~気仙沼(周辺を散策)~一ノ関~仙台~福島


自分(しゃもじ)によって変更したルート、福島~仙台~(仙石東北ライン経由、快速)~石巻~女川~前谷地~柳津~(BRT)~気仙沼(周辺を散策)~一ノ関~仙台~福島
 
仙台→石巻→女川→石巻間以外は友人が立てたルート通りでありました。


このように、仙石東北ラインのHB-E210系に初めて乗ることが出来て良かったです。