1月5日は、修善寺から伊豆長岡までと、伊豆長岡から三島まで、伊豆箱根鉄道(いずっぱこ)駿豆線の1300系(元西武鉄道N101系)の1301Fによるいずっぱこイエローパラダイストレイン(新春ヘッドマーク付き)に乗りました。


こちらは、親会社の西武鉄道で活躍し、譲り受けられていたN101系の235Fのクハ1235号車とモハ235号車に283Fのクモハ284号車を組み合わせた3両編成であり、2008(平成20)年に1100系(元西武鉄道701系)の置き換え用として、伊豆箱根鉄道入りし、同年12月14日に営業運転入りしていました。


形式は、クハ2201+モハ1401+クモハ1301号車となっています。


残りの235Fのモハ236号車+クハ1236号車と283Fのクモハ283号車は、三岐鉄道三岐線(三重県、西武グループ外の元西武車王国)に751系として譲渡されていたけど、3連化の際に全てM車だったN101系の2両付属編成の一部を使い、三岐鉄道と分け合っていたことにより、先頭車改造をせずに済んだのであります。


翌年の2009(平成21)年に伊豆箱根鉄道入りしていた1302Fの種車は、元西武237Fのクハ1237号車とモハ237号車、291Fのクモハ292号車となっており、残りは部品取り用として三岐鉄道三岐線に譲渡されていました。


1100系は1009,1011,1013Fの3編成あったけど、1300系に置き換えられたのは1011,1013Fの2編成であり、最後まで残されていた1009F(元西武783Fのうちの3両)が、2011(平成23)年7月に西武の赤電塗装となり、2012(平成24)年6月13日まで運転されていたけど、自分(しゃもじ)は同年1月2日に乗りに行ったのが最初で最後でした。


西武の701系列(701系、801系、401系)が本家の西武鉄道から全廃されてから今年2月で20年経つけど、晩年は初期型の2000系と同様に専ら西武新宿線系統で活躍していたので、よく乗っていました。


元西武701系列の車両は、流鉄からも全廃となったけど、上信電鉄(群馬県)、三岐鉄道三岐線、近江鉄道(滋賀県、西武グループ)では未だ現役であります。


2013(平成25)年まで流鉄(三岐鉄道三岐線と同様の西武グループ外の元西武車王国)で活躍し、同じ千葉県の松戸市にある昭和の杜博物館で静態保存されている2000形の2005F(元西武757F)のクモハ2006号車(2代目なの花号)はLED表示から幕式に戻され、車内にも入れるので、懐かしさを味わうことも出来るけど、未だ行ったことがないです。


いずっぱこイエローパラダイストレインは、親会社の西武鉄道で活躍していた頃の黄色い塗装(1979(昭和54)年のデビュー当時のツートンカラー)に復元された車両であり、黄色い電車が幸せの効果をもたらすと言われていることにより施されたのであります。


営業運転が開始されたのは昨年12月10日のことであるし。


1301Fは、3両共に1979年に東急車輛製造(現、総合車両製作所横浜事業所)で製造されていたので、3000系(駿豆線のオリジナル車両)の3001Fと同い年の車両であり、同じ東急車輛製ということは偶然であります。


235Fは、西武時代に秩父鉄道乗り入れ対応編成として、前述の237Fとペアが組まれていました。


1979年のデビュー当時に存在していたN101系の281~295F(クモハ1301号車の種車であるクモハ284号車も該当する)は、前面の窓枠が側面と同じウォームグレーとなっていたので、リバイバルムードが高まっているし。


このような復刻ツートンカラーは、2009年に西武秩父線開業40周年記念として西武鉄道の271F(池袋線系統の2連)と261F(多摩湖線のワンマン改造車)にも施されたけど、後者の261Fに関しては、現在他のワンマン対応編成と同じ白一色に変更されています。


271Fは、流鉄に譲渡され、5000形の5005F(3代目なの花号)となっているし。


現在牽引車対応の263F(オールM編成)が黄色のままとなっているので、N101系らしいN101系であります。


多摩湖線のワンマン車両が白いのは、四季彩ラッピング編成が活躍する西武多摩川線との車両入れ替えを容易にする為であるし。


伊豆箱根鉄道駿豆線の路線


三島~三島広小路~三島田町~三島二日町~大場~伊豆仁田~原木~韮山~伊豆長岡~田京~大仁~牧之郷(まきのこう)~修善寺(しゅぜんじ)


特急踊り子号(JR東日本の185系の5両編成による運転)の停車駅


(熱海、横浜経由、東京まで直通運転)←三島~三島田町~大場~伊豆長岡~大仁~修善寺


修善寺発着の踊り子号は2往復(土曜日は下り4本、上り3本、日曜日は下り3本、上り4本、祝日は3往復)であり、自由席(修善寺寄りの11,12号車)の三島~修善寺間に限り、特急料金なしで乗ることも出来ます。


修善寺駅は、3面5線の終着駅で、普通列車の並びも撮影することも出来るので重宝しているし。


牧之郷駅と修善寺駅のある伊豆市は、2004(平成16)年4月1日に、田方郡の修善寺町、土肥町、天城湯ヶ島町、中伊豆町の合併によって出来た市であり、修善寺温泉へは、修善寺駅からバスに乗っていくことになります。


鉄道むすめ(トミーテック)のキャラクターである修善寺まきのは、伊豆市にある修善寺駅と牧之郷駅に因んで名付けられているし。


伊豆の国市は、伊豆市の誕生の1年後である2005(平成17)年4月1日に、田方郡の伊豆長岡町、韮山町、大仁町の合併により出来た市で、原木~大仁間の各駅が該当しています。


伊豆の国市の中心である伊豆長岡駅は、西側に伊豆長岡温泉、東側に韮山反射炉があり、一昨年に韮山反射炉が世界文化遺産に登録されたことで話題になっているし。


前年の2014(平成26)年には、群馬県富岡市にある富岡製糸場(上信電鉄線の上州富岡駅付近)が世界遺産に登録されていたので、どちらも元西武車で行く世界遺産巡りを楽しむことが出来ます。


伊豆長岡温泉は、修善寺温泉とは異なり、伊豆長岡駅から徒歩でも行くことが出来るし。


伊豆長岡温泉付近の伊豆の国市役所(旧、伊豆長岡町役場)付近からは、伊豆の国パノラマパークロープウェイが出ており、葛城山の山頂に行くことも出来ます。


伊豆長岡温泉の古奈地区には、伊豆長岡温泉京急ホテルがあるけど、こちらは京急グループの京急伊豆開発による運営となっています。


西武グループの列車に乗って伊豆長岡京急ホテルに泊まることは、西武線と京急線の塗装交換(西武レッドラッキートレインと京急イエローハッピートレイン)の関係と同様であります。


伊豆長岡の日帰り温泉では、弘法の湯(本店(古奈地区)と長岡店(伊豆長岡地区)があり、宿泊も可能)がオススメであり、ラドン温泉が使われています。


伊豆長岡温泉へは、伊豆長岡駅から伊豆箱根バスが出ているし。


三島~大場間は三島市、伊豆仁田駅は東海道線(JR東海)の函南駅と同様に、田方郡函南町にあるけど、1934(昭和9)年12月1日に現在の三島駅が開業するまでの間は、現在の御殿場線下土狩駅(旧、三島駅)に乗り入れていました。


当時は伊豆の国だけでなく、駿河の国(現在の沼津市)にも跨がっていたことから、駿豆線の由来となっているのであります。


伊豆仁田駅は、唯一函南町にあることだけでなく、構内踏切に電鈴式の警報器が最後まで残されていたことで有名であったけど、現在は電子音に改良されているし。


伊豆箱根鉄道駿豆線の車両基地と工場は、大場にあり、大場工場では、駿豆線の車両だけでなく、大雄山線の5000系の定期検査も行われているので、小田原~三島間で甲種輸送されています。


こちらは親会社の西武鉄道で、孤立路線となっている西武多摩川線の車両が武蔵丘車両検修場に出入場する時に、武蔵境~新秋津間で甲種輸送が行われていることと同様であるし。


伊豆箱根鉄道大雄山線では、5000系で唯一の普通鋼車である5001F(1984(昭和59)年製)が大雄山線開業90周年記念により赤電塗装となっているけど、未だ撮影したことがないです。


1300系の運転予定表は、1301F(イエローパラダイストレイン)、1302F(従来塗装)共に伊豆箱根鉄道のHPで調べることが出来ます。


このように、伊豆箱根鉄道駿豆線で、いずっぱこイエローパラダイストレインに乗ることや撮影することが出来て良かったです。


画像は、修善寺駅と伊豆長岡駅で撮影したものです。