1月2日は、仲ノ町から銚子までと、銚子から外川まで、銚子電鉄の2000形2001F(元京王2010系→伊予鉄道800系、緑色の車両)による初詣(はつもうで)のヘッドマーク付きの臨時列車に乗りました。

 

銚子電鉄は2013(平成25)年11月21日に日中1時間1本に減らされていた為に行きづらい状態となっているけど、正月三が日に増発が行われていたので、今年も行くことが出来たのであります。

 

 

銚子電鉄の2000形は、伊予鉄道(愛媛県)で活躍していた800系(元をただせば京王2010系)の822Fと823Fが譲り受けられた車両であり、2010(平成22)年7月24日に、吊り掛けモーター車だったデハ700形やデハ800形の置き換え用として営業運転が開始されていました。

 

 

2001Fは、銚子電鉄入りした時から、京王時代(2010系)と同じ緑色(グリーン車)の塗装となっており、後にパンタグラフがシングルアーム化されています。

 

 

グリーン車とは、1984(昭和59)年まで活躍していた京王の緑色の電車のことで、JR等の特別車両のグリーン車とは無関係であります。

 

 

京王グリーン車は、井の頭線にもあったけど、こちらは旧1000系列が該当し、京王線系統の2000系列と同様に1984年まで活躍していたし。

 

 

このグリーン塗装は、東急電鉄の旧3000系列や旧5000系(青ガエル)、2001(平成13)年2月まで活躍していた世田谷線の旧型車両でもお馴染みの色だったこともあり、東急のこれらの系列を思い出すこともあります。

 

 

1984年まで、下高井戸駅で京王2000系列と東急世田谷線の緑色の電車の組み合わせが見られていたし。

 

 

銚子電鉄の2001Fは、1962(昭和37)年に、京王帝都電鉄(現、京王電鉄)2010系のデハ2070号車とサハ2575号車として製造されていたけど、2002Fの前身であるデハ2069+サハ2576号車と同様に、1963(昭和38)年4月1日に地下化される前の新宿駅に乗り入れていた頃の面影があります。

 

 

地下化される前の新宿駅は、現在の京王百貨店新宿本店の1階部分にあり、小田急線の新宿駅と隣り合っていました。

 

 

当時は新宿駅を出た後甲州街道の路面を走っていたので、最後まで残された京王電気軌道(路面電車)の面影の残る併用区間でもあったし。

 

 

小田急線の地下緩行線のホームが地下1階にあるのに対し、京王線の新宿駅のホームは、京王百貨店の真下にある地下2階部分にあります。

 

 

銚子電鉄の2000形は、地上時代の新宿駅や幡ヶ谷駅だけでなく、1964(昭和39)年6月に地下線の延長により地下化され、1978(昭和53)年10月31日に京王新線にシフトされるまで使われていた初台駅の地下旧ホームの面影が残る車両でもあるし。

 

 

旧初台駅や地上時代の幡ヶ谷駅の面影の残る車両は、銚子電鉄の3000形(元京王旧5000系狭幅車→伊予鉄道700系、1963年製)にも言えることであり、京王時代はデハ5103+クハ5854号車、伊予鉄道時代はモハ713+クハ763号車となっていました。

 

 

銚子電鉄の3000形は、昨年3月26日に営業運転が開始された澪つくし塗装の車両で、この日に行った時に運休だったので、同年3月29日に乗りに行っておいて正解だったと思っています。

 

 

2000形では、銚子寄りの先頭車がオリジナルの2枚窓(非貫通の湘南形)、外川寄りの先頭車が伊予鉄道時代に先頭車改造された京王旧5000系もどきの顔つき(貫通型)となっているのに対し、3000形は前後共に京王旧5000系時代から変わっていない先頭車(貫通型)なので、3000形の場合は銚子寄りでも貫通型となるのであります。

 

 

犬吠駅付近にある犬吠埼付近は、日本一早い初日の出の名所として有名であり、JRと共に臨時列車が運転されています。

 

 

京王線では、高尾山での初日の出輸送である迎光号で1年が始まる状態であるけど、銚子電鉄でも初日の出輸送が行われているので、迎光号に乗ったような気分を味わうことが出来ます。

 

 

2001Fに取り付けられていたヘッドマークは、はつもうでの表示であり、初日の出の時には、はつひのでの表示となっていました。

 

 

銚子電鉄は、お正月に乗りたいローカル路線の一つであり、正月三が日に賑わっていたので、人気があることが分かります。

 

 

京王時代のグリーン塗装は、銚子電鉄にも似合っているし、沿線のキャベツ畑との組み合わせも最高であります。

 

 

銚子市は、温暖な気候であることからキャベツの産地として有名であり、犬吠埼灯台に因んだ灯台キャベツ(ブランド)として全国に出荷されているし。

 

 

JRでは、犬吠埼への初日の出輸送により、臨時特急犬吠初日の出号(全席指定)が運転され、1号(ちょっとひと息、房総休日。~春びより~)は高尾発銚子行きで189系の6両編成、3号が大宮発新宿経由銚子行きでE257系の5両編成(NB18編成)、5号が新宿発銚子行きでE257系の5両編成(NB08編成)が使われ、成田山での初詣客にも対応させる為に成田線経由となっていました。

 

 

これらの列車は、銚子駅で犬吠行きの銚子電鉄の電車に接続していたけど、その後に運転された快速銚子初日の出号(成田発銚子行き、209系の8両編成)も犬吠行きの臨時列車に接続していました。

 

 

189系は、かつての特急すいごう号を彷彿とさせる国鉄色のM51編成(豊田車両センター所属)が使われていたけど、臨時の表示となっていたことを聞きました。

 

 

銚子駅では、駅舎の改築工事が行われており、旧海軍の香取航空基地で飛行機格納庫として使われていたものが転用されたユニークな駅舎が取り壊されていました。

 

 

改築後には灯台や醤油蔵のイメージの駅舎となるし。

 

 

昨年12月1日からは、銚子電鉄の銚子駅に、ポータルサイトのgooでお馴染みのNTTレゾナントによる命名権が獲得され、駅名表示板の後ろに、「supported by goo」の文字が入るようになっています。

 

 

銚子電鉄に行った目的は、臨時列車だったので、行くことが出来て良かったです。

 

 

画像は銚子駅で撮影したものです。