今月8日に都電の荒川車庫で行われた路面電車の日のイベントでは、都営バス90周年記念リバイバル塗装車のうちのクリーム色に臙脂色の帯のP-M190(練馬200か12-61)号車、巣鴨自動車営業所所属が、ラストの12時台に都電とのコラボレーションで展示されていました。

この塗装は、1959(昭和34)年に導入され、1968(昭和43)年のアイボリーに水色の美濃部カラーの登場まで使われていたもので、都電の7001号車のイメージに近かったことや、荒川電車営業所から近い巣鴨自動車営業所所属であることからこの塗装のP-M190号車が展示されたのであります。

P-M190(練馬200か12-61)号車は、2005(平成17)年3月に導入されたいすゞエルガ(PJ-LV234L1)で、90周年記念ラッピングバスのP-M187(練馬200か12-58)号車や、ボンネットバス塗装のP-M191(練馬200か12-62)号車と同様に、当初から巣鴨自動車営業所で活躍しています。



巣鴨自動車営業所は、巣鴨駅北口にある営業所で、都電の巣鴨電車営業所から転用されているけど、改築工事によりその面影が無くなっています。

都営バスの営業所や支所のうち、都電の営業所から転用されたのは、巣鴨、早稲田、南千住の各自動車営業所と杉並、大塚の両支所だけど、2005(平成17)年3月まで存在していた目黒自動車営業所→目黒支所(末期は品川自動車営業所の目黒分駐所となっていた)は、都電の目黒電車営業所から転用されていました。

目黒支所のほうは、港区港南にある港南支所が後継ぎとなっているし。

このイベント終了後には、営業所前を左折して巣鴨まで直接回送されていたけど、町屋駅前まで乗った都電の7013号車で追っ掛けたところ、小台で右折して行ったことを確認しました。

小台からは動坂下まで東43系統(東京駅丸の内北口~御茶ノ水駅、駒込病院、田端駅経由~荒川土手操車所、江北駅間)と同じルートを通り、動坂下から千石一丁目経由(里48系統の巣鴨担当便の出入庫ルート)で入庫されたと思われます。

このP-M190号車は、イベント前日の6月7日に茶51系統(駒込駅南口~本郷三丁目、御茶ノ水駅経由~秋葉原駅間)に使われ、秋葉原駅でそれを確認していました。

この車両に乗ってみたいと思っているけど、渋谷自動車営業所所属が渋谷駅東口発着メインであるのに対し、巣鴨自動車営業所所属は、池袋、巣鴨、駒込、日暮里、上野、御茶ノ水発着と運用が複雑なので捕まえるのが困難となっています。

これまではHPで検索することが出来たけど、出来なくなってしまったことで残念に思っているし。

このように、都電イベントで都営バスの車両が展示されたのは、2005(平成17)年6月11日以来9年ぶりでした。あの時は見逃していたけど。

一昨年6月10日はオレンジ色の8809号車と、とあらん&みんくるのラッピングバスとのコラボ撮影会が行われるはずだったけど、諸事情により中止となったので、今回都電と都営バスのコラボレーションを初めて見ることが出来て良かったです。