名将が振る魔法のタクトはセントラルの悪鬼たちを打ち払えるのか。
瘴気に包まれたナゴヤドームに今、足を踏み入れる・・・。
オリックスの先発は熱血教師アルバース。5月に4勝をあげ、今日の結果次第では月間MVPも。
ところが惜しい守備なども重なって初回いきなり2点を失う雲行きの怪しいスタート。
対する中日は来日2年目、育成上がりのマルティネスを送り込む。誰ですか。
1軍ではまだ3度目の登板と、全くデータがなくて困惑するオリックス打線をよそに4回ノーヒットの快投。
ちなみにオリックス打線における『4回ノーヒット』とは『くしゃみ2連発』くらいありきたりな物である。
4回、魔法のタクトが輝くと試合が動く。
首の皮一枚繋がった状態の堪忍袋の緒でおなじみの名将、早くもゴリラ宮崎を下げる。
代わって登場したのがドラ5ルーキー西村。捕手登録ながら外野もこなし、ファームで.320の有望株だ。
こういった野手に糸目はつけない大盤振る舞い采配が功を奏したのか潮目が変わり、
5回表には元祖山賊・小谷野のツーベースから升毅の姪の旦那・T-岡田が同点ツーランを叩き込む。
続く釣り大好き安達が引っ張った打球もまさかのスタンドインで一気に逆転に成功。
しかしその裏にヒゲのツーランで逆転を許すとピンチを招き若月のパスボールで5点目。
アルバース先生の月間MVPが儚く泡と消えた瞬間であった。
6回表、魔法のタクトを握りしめ必死に祈る名将。
祈りが通じたのかバットフリフリ野郎・吉田正尚のソロで1点差と迫ると
代わった中日・福谷教授からあれよあれよで4得点。ルーキー西村に初安打初打点のおまけ付き。
アルバース先生に続いて福谷教授も炎上となったが、奇しくも今日は日大アメフト部の監督コーチに
除名処分が下るなど教職員受難の日と言えるかもしれない。いや一緒にするな。
結果的にオリックスはこの試合12安打のうち5~6回だけで10本を放った。ゲリラ豪雨打線爆誕。
さて、試合はこのまま終わったのだが、ファンの中で物議を醸したのが8回表。
小田のヒットで1死1塁となった場面でセットアッパー黒木に打順が回る。
普通将なら黒木に代打伏見あたりを送るところだが名将は動かない。
ファンは思う、「まさか続投させるから?いや普通に考えたら8回は山本だよな・・・」
「ベンチには伏見、福田、山足、駿太が残ってるだろ?打つ打たないは別として駒はあるが」
「・・・まぁバントをするから代打を出さなくてもいいって事ね、わからんではない」
黒木、普通に振って空振り。
ファン「???バントせんのかーい!・・・という事は小田単独スチール?」
小田は走らないまま黒木は三球三振に倒れる。
次の打者、海ぶどう大城の打席で捕手が弾いてる間に小田盗塁。
ファン「走る気はあんのかぁい・・・攻める気はあんのかぁい・・・」
結局無得点に終わり、8回裏に入るとまさかの名将's マジカルタクトがきらりんレボリューションした。
名将「ピッチャー黒木に代えて山本!セカンドの大城がサード!サードの小谷野がファースト!
ファーストのTに代えて福田が入ってセカンド!以上!」突如起こった竜巻が内野陣をかき混ぜたのだ。
ファン「えーーーー????その布陣で使う気なら代打福田でも良かったのではーー!?」
だが待ってほしい、我々素人には理解できずとも、長年野球に関わっている専門家の意見を聞きたい。
解説・実況「結局どういう意図があったんですかね?」
ファン「えーーーー????やっぱりー!?やっぱりそう思うのーー!?」
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負け無し」という言葉があるように
勝利にはときおり意味不明な瞬間が生じる事がある。勝負とは計算が全てではない。
では何だったのか・・・それこそは名将マジックである、としか我々には答えられない。
交流戦という名のマジカル・ミステリー・ツアーはまだ始まったばかりである。
