1992年11月01日 『 That's Climax ! ( ザッツ クライマックス ) 名作アニメの 最終囘 』 なる…
書籍が 出版されました 内容は 全 26作に 及ぶ 【 世界名作アニメ劇場 】 の 中から…
① 『 フランダースの犬 』 ② 『 母をたずねて三千里 』 ③ 『 あらいぐまラスカル 』 …
④ 『 ペリーヌ物語 』 ⑤ 『 赤毛のアン 』 ⑪ 『 小公女セーラ 』 そして シリーズ外なる…
『 みつばちマーヤの冒險 』 『 ピコリーノの冒險 』 等の 最終囘に 於ける 名場面を…
解說してゐます 臣妾に 關して 言へば 同率 首位的に 殊の外 愛して 已まざる…
① 『 フランダースの犬 』 ⑤ 『 赤毛のアン 』 が 收錄せられてゐると 謂ふ 事も 有り…
販賣されるや 否や 卽行 初刷本を 購入し 今でも 大事に 大切に 保管してゐます…
☆ 『 That's Climax ! ～ 名作アニメの最終囘 ～ 』
1992年11月01日 リリース バンダイ 發刊 ☆
今囘は 【 世界名作アニメ劇場 】 中 最も 涕泣せずしては 鑑賞し 得ざると 謂ふ…
『 フランダースの犬 』 の 最終囘なる 第52話 『 天使たちの繪 』 を セリフレヴュー …
致します 因みに 下記 書籍も 又 初版本にて 大事に 大切に 保管してゐます…
☆ 『 角川版世界名作アニメ全集 フランダースの犬 』
1987年04月28日 リリース 角川書店 發刊 ☆
☆ 『 別冊寶島 758 私たちの 好きな フランダースの犬 』
2003年03月27日 リリース 寶島社 發刊 ☆
☆ よあけのみち ( 1975年 大杉久美子 ) ☆
プレイヤーで 視聽 出來ない 方は 此方を クリックして 下さいませ…
La La La La La La
Zingen Zingen Kleine Vlinders
La La La La La La
Zingen Vlinders La La
La La La La La La
Zingen Zingen Kleine Vlinders
La La La La La La
Zingen Vlinders La La
ミルク色の 夜明け
見えてくるまっすぐな道
忘れないよ この道を
パトラッシュと歩いた
空に 續く 道を
La La La La La La
Zingen Zingen Kleine Vlinders
La La La La La La
Zingen Vlinders La La
La La La La La La
Zingen Zingen Kleine Vlinders
La La La La La La
Zingen Vlinders La La
パトラッシュ！
【 パトラッシュ 】 には
なぜ 【 ネロ 】 が
自分の そばから 姿を 消したのか
わかりませんでした…
でも なにか
大変なことが 起こりつつ あることは
するどく 肌で 感じていました…
【 コゼツ家 】 の あたたかい 暖炉も
おいそうな スープの 匂いも
【 パトラッシュ 】 を 引き 止めることは
できませんでした…
ただ 【 ネロ 】 を 探すことだけが
疲れ 果て
年とった 【 パトラッシュ 】 の 頭の 中で
いっぱいだったのです…
あっ ちょっと！
今のは 【 パトラッシュ 】 じゃ なかったかい？
【 パトラッシュ 】 が
こんな ところに いる はずが ないよ…
【 パトラッシュ 】 は
いつも 【 ネロ 】 と 一緒だもの…
【 ネロ 】 や 待っといでよ…
今 すぐ 行くからね…
【 ノエル 】 じいさん…
いったい こんな 時間に
なんの 用事だと いうんだね？
【 コゼツ 】 さん…
風車を 直すようにと
わしに 知らせを よこしたのは
あんたじゃ ないかねぇ？
それは そうだが…
何も クリスマスイヴに 来てもらわんでも…
イヴだろうと なんだろうと
こっちには こなきゃ ならん 理由が あってな…
ところで 【 ハンス 】 ！
聞きたいことが あるのは おまえだ！！
な… なんだねぇ？
【 ネロ 】 が
風車に 火を つけたと いう 噂が あるが
ほんとうかね？
いやぁ～
そんな 噂も ちらほら…
ばかもん！！！
あの 風車を 火事にしたのは
【 ハンス 】 おまえだぞ！
えっ！？
わ… わたしが？
そうだ！！
それに 【 コゼツ 】 さん…
あんたも 重大な 責任が ある…
わしが？
さっき あの 風車を 調べてきたよ…
油も やらず
掃除も せず
そのまま 風車を 使い 続けた
あんたらの 責任だ！！！
なんだって！？
つまり
油の 切れた 歯車に ゴミが つまり
それが 摩擦を 起こして
小麦袋に 火の 粉が 舞い 落ちた…
それが 火事の 原因じゃ！！！！
よかったぁ～
ママ やっぱり
【 ネロ 】 の せいじゃ なかったのよ～
【 ハンス 】 ！
それを
【 ネロ 】 が 火を つけたなどと
言いふらしたのは
いったい 誰なんだ？
えぇ？
【 ハンス 】 ！！
こいつ…
【 ネロ 】 に なんて いう ことを してくれたんだ！
待って パパ…
【 ネロ 】 が 火を つけたんじゃ ないって わかれば
それで 十分よ…
【 ハンス 】 さん…
【 ネロ 】 に 謝ってね…
へ… へぇ～
謝りますとも…
パパ！
そうだ…
いちばん 詫びねば ならんのは
この わしだ…
そうだ…
今 すぐにでも
【 ネロ 】 の ところに 行って
謝ろう…
パパ あたしも 行くわ…
【 ネロ 】 …
おじいさん…
あたしだよ…
【 ヌレット 】 だよ…
約束 どおり 帰ってきたからね…
【 ネロ 】 ？
おじいさん？
いったい みんな
どこに 行ってしまったんだろうねぇ…
おじいさん かい？
【 ミシェル 】 さん…
よぉ 【 ヌレット 】 さんか…
変なんだよ…
あたしゃ クリスマスには くると
【 ネロ 】 に 約束して あったのに
おじいさんの 姿が 見えないんだよ…
そうか…
あんた 知らなかったんだねぇ…
【 ジェハン 】 じいさんは
死んだんだよ…
なんだって！？
【 ジェハン 】 じいさん…
それで
ひとり ぼっちに なっちまった 【 ネロ 】 を
わしが 引き とる つもりで
クリスマスに 迎えに くることに なってたんだが…
おっ 【 ネロ 】 は どうしたんだね？
【 ネロ 】 も いないんだよ…
な… なんだって！？
【 ネロ 】 ～
あたしだよ 【 ヌレット 】 だよ
どこ 行ったんだい？
約束 どおり
クリスマスの お祝いをしに きたんだよ…
【 ネロ 】 ～
わしだ 【 ミシェル 】 だ…
迎えに きたぞ～
どこに いるんだ？
【 アロア 】 ！
大変なんだよ…
【 ネロ 】 が いないんだよ…
なに！？
【 ネロ 】 が？
おっ これは？
なにもかも 片づけてある…
クリスマス…
クリスマスまで 待って ください…
そうしたら 出て 行きます…
【 ネロ 】 どうしたのかしら？
あら？
どうした 【 アロア 】 ？
これ 【 ネロ 】 の 手紙だわ…
なに！？
【 ハンス 】 さん…
とうとう 家賃の 残りが
払えなくて ごめんなさい…
足りないかも しれないけど
残った 品物を 代わりに 受け 取って ください…
もう
ぼくに できることは
それしか ないんです…
【 エリーナ 】 おばさん…
長い間
親切にして くださって ありがとう…
【 パトラッシュ 】 を 頼みます…
【 アロア 】 …
さようなら…
…
…
…
【 ネロ 】 ～
【 ジョルジュ 】 ！
【 ポール 】 ！
どうしたんだ？
こんなに 集まっちゃって…
あぁ 失礼…
私は アントワープに 住む
【 ヘンドリックレイ 】 と いう 画家です…
あの 【 ルーベンス 】 を 記念した 絵の コンクールの
審査員の ひとりでした…
【 ネロ 】 の…
【 ネロ 】 の 絵なのね…
【 ミレーヌ 】 …
【 ジェハン 】 じいさんと 【 パトラッシュ 】 だよ…
…
私は
【 ネロ 】 と いう 少年が 描いた この 絵を
審査会の 席上で 極力 推薦しましたが
残念ながら 一位の 作品を 推す
審査員の 数には 勝てませんでした…
しかし
私は 誰が 何と 言おうと
この 作品の 中に 輝いている
すばらしい 才能の 芽を
見逃す わけには いきません…
私は
これを 描いた 【 ネロ 】 と いう 少年に
アントワープが 世界に 誇る 大画家
【 ルーベンス 】 の 跡継ぎに なり 得る
恐るべき 素質を 見出しているのです…
【 ルーベンス 】 の 跡継ぎ！？
彼を 引き 取って
できる 限り 絵の 才能を 伸ばして やりたい…
そう 考えて
私は ここに 参ったのです…
おぉ いったい どうしたんです？
みなさん まさか！？
そうよ！
【 ネロ 】 は この うちを
出て 行って しまったのよ！
なんですと！？
【 アロア 】 ！
なんだって そんなことに
なっちまったんだよ？
わしが…
わしが 悪かったんだ…
わしは
絵ばかり 描いている 貧しい 子供が
娘と 親しくなるのが
気に 入らなかった…
ただ それだけのことで
この 村から
追い 出そうとさえ 考えていた…
それに 引きかえ 【 ネロ 】 は
わしが 落とした
全財産にも 相当する 大金を
拾って 届けてくれたのだ…
【 ネロ 】 …
許してくれ…
な… なんてことを…
こんな 大雪の 中に 出て 行ったら…
あの 子は…
【 ネロ 】 は 凍え 死んでしまうよ…
【 ハンス 】 ！
これから みんな 手分けして
【 ネロ 】 を 探してくれ…
【 ネロ 】 が 戻ってきたら
わしの うちに 迎えて
【 アロア 】 と 同じように
どんな 勉強でも させてやる つもりだ…
それが せめてもの
わしの つぐない なんだ…
頼む…
みんなで 【 ネロ 】 を 探してくれ…
【 ネロ 】 …
どこに 行っちまったんだよ…
あぁ 【 ジェスタス 】 さん 大変なんだ…
【 ネロ 】 が…
【 ネロ 】 が 姿 消しちまったんだ…
いけません 【 アロア 】 ！
あなたが 出て 行っても
どうなることでは ないんです…
みなさんが きっと
【 ネロ 】 を 探し 出して くださるわ…
でも あたし…
いいから 待っていなさい…
あなたまで こんな 雪の 中に 出て 行ったら
どんなことに なるか わかりません…
ママが 行ってきますから
心配しないで 待っているのよ…
【 ネロ 】 …
あなたの 描いた 絵は
誰にも…
誰にも 負けやしなかったのよ…
それなのに…
それなのに どうして 行ってしまったの？
【 ネロ 】 …
【 ネロ 】 …
お願い…
帰ってきて…
【 ネロ 】 ～
どこ 行ったんだ～
わしだ…
【 ノエル 】 じゃ～
【 ネロ 】 ～
あたしだよ 【 ヌレット 】 だよ…
帰っておくれ…
【 ネロ 】 ～
どこに いるんだ～
【 ネロ 】 ～
【 ネロ 】 ～
おれが 悪かった…
許してくれ…
もう 意地の 悪いことなんか
金輪際しないよ…
頼む…
戻ってきて 【 アンドレ 】 と 仲良くしてくれ…
【 ネロ 】 ～
帰ってきてよ～
みんなで 一緒に 遊ぼうよ…
【 ネロ 】 ～
あたしたちが 悪かったのよ…
お願い…
【 アロア 】 も…
【 アロア 】 も 心配しているから
姿を 見せて ちょうだい…
【 ネロ 】 …
頼む…
帰ってきてくれ…
帰ってきて この わしを 許すと 言ってくれ…
【 ネロ 】 …
どこに いるんだ？
【 ネロ 】 ～
【 マリア 】 様…
お願いです…
【 ネロ 】 を…
【 ネロ 】 を 助けて ください…
あたしは 死んでも いいから
【 ネロ 】 を 助けて ください…
『 フランダースの犬 』 最終囘 完全版 ( 中 ) に 續きます…
書籍が 出版されました 内容は 全 26作に 及ぶ 【 世界名作アニメ劇場 】 の 中から…
① 『 フランダースの犬 』 ② 『 母をたずねて三千里 』 ③ 『 あらいぐまラスカル 』 …
④ 『 ペリーヌ物語 』 ⑤ 『 赤毛のアン 』 ⑪ 『 小公女セーラ 』 そして シリーズ外なる…
『 みつばちマーヤの冒險 』 『 ピコリーノの冒險 』 等の 最終囘に 於ける 名場面を…
解說してゐます 臣妾に 關して 言へば 同率 首位的に 殊の外 愛して 已まざる…
① 『 フランダースの犬 』 ⑤ 『 赤毛のアン 』 が 收錄せられてゐると 謂ふ 事も 有り…
販賣されるや 否や 卽行 初刷本を 購入し 今でも 大事に 大切に 保管してゐます…
☆ 『 That's Climax ! ～ 名作アニメの最終囘 ～ 』
1992年11月01日 リリース バンダイ 發刊 ☆
今囘は 【 世界名作アニメ劇場 】 中 最も 涕泣せずしては 鑑賞し 得ざると 謂ふ…
『 フランダースの犬 』 の 最終囘なる 第52話 『 天使たちの繪 』 を セリフレヴュー …
致します 因みに 下記 書籍も 又 初版本にて 大事に 大切に 保管してゐます…
☆ 『 角川版世界名作アニメ全集 フランダースの犬 』
1987年04月28日 リリース 角川書店 發刊 ☆
☆ 『 別冊寶島 758 私たちの 好きな フランダースの犬 』
2003年03月27日 リリース 寶島社 發刊 ☆
☆ よあけのみち ( 1975年 大杉久美子 ) ☆
プレイヤーで 視聽 出來ない 方は 此方を クリックして 下さいませ…
La La La La La La
Zingen Zingen Kleine Vlinders
La La La La La La
Zingen Vlinders La La
La La La La La La
Zingen Zingen Kleine Vlinders
La La La La La La
Zingen Vlinders La La
ミルク色の 夜明け
見えてくるまっすぐな道
忘れないよ この道を
パトラッシュと歩いた
空に 續く 道を
La La La La La La
Zingen Zingen Kleine Vlinders
La La La La La La
Zingen Vlinders La La
La La La La La La
Zingen Zingen Kleine Vlinders
La La La La La La
Zingen Vlinders La La
パトラッシュ！
【 パトラッシュ 】 には
なぜ 【 ネロ 】 が
自分の そばから 姿を 消したのか
わかりませんでした…
でも なにか
大変なことが 起こりつつ あることは
するどく 肌で 感じていました…
【 コゼツ家 】 の あたたかい 暖炉も
おいそうな スープの 匂いも
【 パトラッシュ 】 を 引き 止めることは
できませんでした…
ただ 【 ネロ 】 を 探すことだけが
疲れ 果て
年とった 【 パトラッシュ 】 の 頭の 中で
いっぱいだったのです…
あっ ちょっと！
今のは 【 パトラッシュ 】 じゃ なかったかい？
【 パトラッシュ 】 が
こんな ところに いる はずが ないよ…
【 パトラッシュ 】 は
いつも 【 ネロ 】 と 一緒だもの…
【 ネロ 】 や 待っといでよ…
今 すぐ 行くからね…
【 ノエル 】 じいさん…
いったい こんな 時間に
なんの 用事だと いうんだね？
【 コゼツ 】 さん…
風車を 直すようにと
わしに 知らせを よこしたのは
あんたじゃ ないかねぇ？
それは そうだが…
何も クリスマスイヴに 来てもらわんでも…
イヴだろうと なんだろうと
こっちには こなきゃ ならん 理由が あってな…
ところで 【 ハンス 】 ！
聞きたいことが あるのは おまえだ！！
な… なんだねぇ？
【 ネロ 】 が
風車に 火を つけたと いう 噂が あるが
ほんとうかね？
いやぁ～
そんな 噂も ちらほら…
ばかもん！！！
あの 風車を 火事にしたのは
【 ハンス 】 おまえだぞ！
えっ！？
わ… わたしが？
そうだ！！
それに 【 コゼツ 】 さん…
あんたも 重大な 責任が ある…
わしが？
さっき あの 風車を 調べてきたよ…
油も やらず
掃除も せず
そのまま 風車を 使い 続けた
あんたらの 責任だ！！！
なんだって！？
つまり
油の 切れた 歯車に ゴミが つまり
それが 摩擦を 起こして
小麦袋に 火の 粉が 舞い 落ちた…
それが 火事の 原因じゃ！！！！
よかったぁ～
ママ やっぱり
【 ネロ 】 の せいじゃ なかったのよ～
【 ハンス 】 ！
それを
【 ネロ 】 が 火を つけたなどと
言いふらしたのは
いったい 誰なんだ？
えぇ？
【 ハンス 】 ！！
こいつ…
【 ネロ 】 に なんて いう ことを してくれたんだ！
待って パパ…
【 ネロ 】 が 火を つけたんじゃ ないって わかれば
それで 十分よ…
【 ハンス 】 さん…
【 ネロ 】 に 謝ってね…
へ… へぇ～
謝りますとも…
パパ！
そうだ…
いちばん 詫びねば ならんのは
この わしだ…
そうだ…
今 すぐにでも
【 ネロ 】 の ところに 行って
謝ろう…
パパ あたしも 行くわ…
【 ネロ 】 …
おじいさん…
あたしだよ…
【 ヌレット 】 だよ…
約束 どおり 帰ってきたからね…
【 ネロ 】 ？
おじいさん？
いったい みんな
どこに 行ってしまったんだろうねぇ…
おじいさん かい？
【 ミシェル 】 さん…
よぉ 【 ヌレット 】 さんか…
変なんだよ…
あたしゃ クリスマスには くると
【 ネロ 】 に 約束して あったのに
おじいさんの 姿が 見えないんだよ…
そうか…
あんた 知らなかったんだねぇ…
【 ジェハン 】 じいさんは
死んだんだよ…
なんだって！？
【 ジェハン 】 じいさん…
それで
ひとり ぼっちに なっちまった 【 ネロ 】 を
わしが 引き とる つもりで
クリスマスに 迎えに くることに なってたんだが…
おっ 【 ネロ 】 は どうしたんだね？
【 ネロ 】 も いないんだよ…
な… なんだって！？
【 ネロ 】 ～
あたしだよ 【 ヌレット 】 だよ
どこ 行ったんだい？
約束 どおり
クリスマスの お祝いをしに きたんだよ…
【 ネロ 】 ～
わしだ 【 ミシェル 】 だ…
迎えに きたぞ～
どこに いるんだ？
【 アロア 】 ！
大変なんだよ…
【 ネロ 】 が いないんだよ…
なに！？
【 ネロ 】 が？
おっ これは？
なにもかも 片づけてある…
クリスマス…
クリスマスまで 待って ください…
そうしたら 出て 行きます…
【 ネロ 】 どうしたのかしら？
あら？
どうした 【 アロア 】 ？
これ 【 ネロ 】 の 手紙だわ…
なに！？
【 ハンス 】 さん…
とうとう 家賃の 残りが
払えなくて ごめんなさい…
足りないかも しれないけど
残った 品物を 代わりに 受け 取って ください…
もう
ぼくに できることは
それしか ないんです…
【 エリーナ 】 おばさん…
長い間
親切にして くださって ありがとう…
【 パトラッシュ 】 を 頼みます…
【 アロア 】 …
さようなら…
…
…
…
【 ネロ 】 ～
【 ジョルジュ 】 ！
【 ポール 】 ！
どうしたんだ？
こんなに 集まっちゃって…
あぁ 失礼…
私は アントワープに 住む
【 ヘンドリックレイ 】 と いう 画家です…
あの 【 ルーベンス 】 を 記念した 絵の コンクールの
審査員の ひとりでした…
【 ネロ 】 の…
【 ネロ 】 の 絵なのね…
【 ミレーヌ 】 …
【 ジェハン 】 じいさんと 【 パトラッシュ 】 だよ…
…
私は
【 ネロ 】 と いう 少年が 描いた この 絵を
審査会の 席上で 極力 推薦しましたが
残念ながら 一位の 作品を 推す
審査員の 数には 勝てませんでした…
しかし
私は 誰が 何と 言おうと
この 作品の 中に 輝いている
すばらしい 才能の 芽を
見逃す わけには いきません…
私は
これを 描いた 【 ネロ 】 と いう 少年に
アントワープが 世界に 誇る 大画家
【 ルーベンス 】 の 跡継ぎに なり 得る
恐るべき 素質を 見出しているのです…
【 ルーベンス 】 の 跡継ぎ！？
彼を 引き 取って
できる 限り 絵の 才能を 伸ばして やりたい…
そう 考えて
私は ここに 参ったのです…
おぉ いったい どうしたんです？
みなさん まさか！？
そうよ！
【 ネロ 】 は この うちを
出て 行って しまったのよ！
なんですと！？
【 アロア 】 ！
なんだって そんなことに
なっちまったんだよ？
わしが…
わしが 悪かったんだ…
わしは
絵ばかり 描いている 貧しい 子供が
娘と 親しくなるのが
気に 入らなかった…
ただ それだけのことで
この 村から
追い 出そうとさえ 考えていた…
それに 引きかえ 【 ネロ 】 は
わしが 落とした
全財産にも 相当する 大金を
拾って 届けてくれたのだ…
【 ネロ 】 …
許してくれ…
な… なんてことを…
こんな 大雪の 中に 出て 行ったら…
あの 子は…
【 ネロ 】 は 凍え 死んでしまうよ…
【 ハンス 】 ！
これから みんな 手分けして
【 ネロ 】 を 探してくれ…
【 ネロ 】 が 戻ってきたら
わしの うちに 迎えて
【 アロア 】 と 同じように
どんな 勉強でも させてやる つもりだ…
それが せめてもの
わしの つぐない なんだ…
頼む…
みんなで 【 ネロ 】 を 探してくれ…
【 ネロ 】 …
どこに 行っちまったんだよ…
あぁ 【 ジェスタス 】 さん 大変なんだ…
【 ネロ 】 が…
【 ネロ 】 が 姿 消しちまったんだ…
いけません 【 アロア 】 ！
あなたが 出て 行っても
どうなることでは ないんです…
みなさんが きっと
【 ネロ 】 を 探し 出して くださるわ…
でも あたし…
いいから 待っていなさい…
あなたまで こんな 雪の 中に 出て 行ったら
どんなことに なるか わかりません…
ママが 行ってきますから
心配しないで 待っているのよ…
【 ネロ 】 …
あなたの 描いた 絵は
誰にも…
誰にも 負けやしなかったのよ…
それなのに…
それなのに どうして 行ってしまったの？
【 ネロ 】 …
【 ネロ 】 …
お願い…
帰ってきて…
【 ネロ 】 ～
どこ 行ったんだ～
わしだ…
【 ノエル 】 じゃ～
【 ネロ 】 ～
あたしだよ 【 ヌレット 】 だよ…
帰っておくれ…
【 ネロ 】 ～
どこに いるんだ～
【 ネロ 】 ～
【 ネロ 】 ～
おれが 悪かった…
許してくれ…
もう 意地の 悪いことなんか
金輪際しないよ…
頼む…
戻ってきて 【 アンドレ 】 と 仲良くしてくれ…
【 ネロ 】 ～
帰ってきてよ～
みんなで 一緒に 遊ぼうよ…
【 ネロ 】 ～
あたしたちが 悪かったのよ…
お願い…
【 アロア 】 も…
【 アロア 】 も 心配しているから
姿を 見せて ちょうだい…
【 ネロ 】 …
頼む…
帰ってきてくれ…
帰ってきて この わしを 許すと 言ってくれ…
【 ネロ 】 …
どこに いるんだ？
【 ネロ 】 ～
【 マリア 】 様…
お願いです…
【 ネロ 】 を…
【 ネロ 】 を 助けて ください…
あたしは 死んでも いいから
【 ネロ 】 を 助けて ください…
『 フランダースの犬 』 最終囘 完全版 ( 中 ) に 續きます…