吉田一穂(いっすい)さんの詩



ああ麗はしい距離(デスタンス)
つねに遠のいてゆく風景・・・・・

悲しみの彼方、母への
捜(さぐ)り打つ夜半の最弱音(ピア二ツシモ)。

詩人・評論家山本太郎さんの評
吉田一穂は寡作だ。そしていちど魂の青銅に刻まれた詩は、言葉のもっとも美しい形でそこに「在る」。この独創的な北方の古代人、占星術者は、ミニチュアーのなかに広大な精神の領域を印し、常に「原理」だけを語る。一穂の沈黙は、だからまた一ケの「原理」の表現だともいえる。そしてこの「母」のなんという「原初的」な影像 !

略歴
明治三十一年(1898年)北海道上磯に生れる。独学。

 

今日の音楽は倍賞千恵子さん特集

倍賞千恵子メドレー

①忘れな草をあなたに ②さよならはダンスの後に ③下町の太陽 ④青空通り一番地
⑤さよならはダンスの後に

 

月の沙漠 - 倍賞千恵子

Moon's Desert - Baisho Chieko

倍賞千恵子 - 岩尾別旅情
Baisho Chieko - Iwaobetsu Travel Feelings