鮎川信夫さんの詩
なぜぼくの手が
なぜぼくの手が
ふときみの肩にかけられたのか
どちらかが死にかけているような
不吉なやさしさをこめて
さりげない僕の微笑みも
どうしてきみの涙をとめることができよう
ぼくのものでもきみのものでもない
さらに多くの涙があるのに
ながかった航海の短かさについて
涙をながすほかには
なにも語ろうとするな
言わねばならぬさらに多くのことがあっても
きみの肩にかけられたぼくの手の
不吉なやさしさのなかで
虚しい文字のように消えてゆく
血の骨よ血の肉よ血の花よ
こうして耐えているぼくのほうが
むしろ泣きたいくらいだ
きみの青白い身体はみるみるうちに
どんな後悔よりも細くなってしまったから
略歴
大正九年(1920年)東京小石川に生まれる。昭和十二年頃より「LUNA}「LE BAL」「詩集」「荒地」「新領土」「文芸汎論」等に詩、評論を発表。昭和十七年早大英文科中退、同年入退、十九年帰還。
詩・評論家山本太郎さんの評
宿縁ということを、感傷的ではない、もっと冴えた眼と声でこのように歌わなければならぬのは、現代人の宿命なのかもしれない。親子や夫婦や親族同志のこの世での出会いだけがそうなのではない。こんなに不幸な世界ではその手をふと肩にかけた、あらゆる隣人が宿縁なのだ。静かではあるが、味わふべき愛の歌だと僕は思う。
今日の音楽、YouTubeから一挙に五曲紹介します。
新しき年に神のご加護があるように祈ります。
I pray for God 's blessing in the New Year.
Hallelujah - Instrumental (Cover) | Piano Violin Cello➡Leonard Cohen's Song Cover
Leonard Cohen - Hallelujah (Live In London)
Il Divo - Hallelujah (Live In London 2011)
ハレルヤは、ヘブライ語由来の言葉で、「神をほめたたえよ」の意 。ユダヤ教の讃美の言葉に由来し、アーメン、ホサナなど共に、キリスト教に残る代表的なヘブライ語の祈りの一つでもある。 ラテン語などでは、ハレルヤの語頭のhを発音せずにアレルヤという。日本のカトリック教会では典礼において「アレルヤ」を使用している。
出典: ウィキペディア(Wikipedia)による
ヤニー(ギリシャ・カラマタ出身のシンセサイザー奏者、ピアニスト)さんのライブ・ツアーに参加しているViolinistのMaestro Samvel Yervinyanさんと、Harp PlayerのVictor Espinolaの素晴らしい演奏をお楽しみ下さい。
All Music All Taste Violin Wood Hammer Harp Trumpet Classical Remix
Victor Espinola Solo de Harpa Yanni Live at El Morro
(注)
① Maestro Samvel Yervinyan
Maestro Samvel Yervinyan is an Armenian violinist and composer.
マエストロ・サンヴェル・ヤーヴィニャンさんは、アルメニア出身のバイオリニストであり作曲家でもあります。
マエストロは優れた音楽家に対する尊称・敬称で、巨匠と理解して間違いありません。
② Víctor Espínola
Víctor Espínola is a Paraguayan multi-instrumentalist and singer, best known for playing the Paraguayan harp . His style of music is influenced by a combination of flamenco , gypsy , Brazilian , Middle Eastern , African , pop and dance .
ビクター・エスピノーラさんは、パラグアイのマルチ・インストゥルメンタリストであり歌手であり、パラグアイのハープを演奏することで最もよく知られています。 彼の音楽スタイルはフラメンコ 、 ジプシー 、 ブラジル 、 中東 、 アフリカ 、 ポップそしてダンスの組み合わせの影響を受けています。ハープ奏法は、身体全体を使っての超絶技巧で、聴く人に感動を与えます。
出典: ウィキペディア(Wikipedia)による