さて、前回、Erik先輩の不安げな表情で終わりましたが、その視線の先には…

 

Hm. I had thought to search the town for you while the citizenry were occupied with this idiotic spectacle... 

(この馬鹿げた騒ぎに民衆が夢中になっている最中、町中お前を探そうと思っていたが…)

 

まずは手始めに、

Gondoliaの皆様の1年に一度の楽しみを、idiotic spectacleと一蹴します。

 

But no! Instead, you choose to saunter up and greet me in broad daylight. Brazen fool!

(しかしその必要はなかった!代わりに、お前は白昼堂々私の前に姿を現すことを選んだ。厚かましい馬鹿者め!)

 

People of Gondolia! Lesten, and lesten well!

(Gondoliaの市民よ、聞け!よく聞くのだ!)

 

今までさんざんGondoliaの一大行事を馬鹿にしてきておいて、いきったポーズで目いっぱい注意を惹きます。

 

I, Jasper, knight of Heliodor and trusted retainer of His Majesty, King Carnelian...

(私、Jasper,Heliodorの騎士であり国王様の信頼を得ている私は…)

 

ここにきてようやく名前を名乗ったかと思えば、

圧倒的な自己陶酔型自己紹介。

この長い文章、全部主語です。

Come before you to tell you that the very Darkspawn himself is among us! The bedevilled child who brought about the destruction of Dundrasil!

(お前より前に来て、悪魔の子は群衆に紛れていると伝えていたのだ。Dundrasilに破滅をもたらした悪魔の子よ!)

 

主語だけでまるまるワンカット使っているのでわかりにくいですが、文頭にComeがきているのは命令文ではなく、前のカットの続きですね。

 

Come quietly, accursed one, and I may not be inclined to make you suffer!

(おとなしく、わが手中に落ちろ、そうすれば私はお前を困らせたりしない。)

 

★等位接続詞and

今さら感満載のがっつり初歩ですが、Jasper(日本語版ホメロス)パイセンが良い例文を次から次へと口走ってくれるため、このトピックでいきます。

まず、接続詞には二つの用法があります。

①対等に並ぶ形でつなぐ:文字通り、二つ以上の文を対等な関係でつなぐ。

②一方がもう一方によりかかる形でつなぐ:Unless等が代表的で、一方の文だけでは意味が通らず、もう一方の文章で初めて納得のいく文章となる。

 

等位接続詞は、言葉の通り①の用法ですね。

I, Jasper, knight of Heliodor and trusted retainer of His Majesty, King Carnelian...

この長い主語、I=Jasperという名前かつknight of Heliodorかつtrusted retainer of His Majesty, King Carnelian...と、すべて対等な意味で並べ立てられています。

 

因みに、andを使って2つ以上の句や文を並べたい時は、最後の語句の前にだけandを使用し、そのほかはカンマで区切るのが一般的です。

 

因みに、そのあとにのたまっている

Come quietly, accursed one, and I may not be inclined to make you suffer!

(おとなしく、わが手中に落ちろ、そうすれば私はお前を困らせたりしない。)

 

こちらのandは、andの前の条件を満たせば、こうしてやるぞ(andのあとの文章)という訳の方がすっきりします。となると、②の用法ともいえそうなので、今は深追いはしないでおきます。

 

さて、ほぼネタバレな気もしますが、これからどんどんかわいそうになっていくナルシストのカット満載でしたが、ここまでで一度切ります。

 

次回、絶体絶命の主人公とErik先輩、どうする!?

 

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