こんにちは、テムです٩( ᐛ )و


今回のシェイクスピア読書はこちら。
カクシンハンの公演への予習・復習として
「ヘンリー六世」を( ゚∀゚)


いやー、もうどうしてもホロウクラウンのイメージが抜けないんですがどうしたらいいのでしょう?(←そういう人多いと思う)

そう、それは簡単!
それを上回る「ヘンリー六世」を観ればいいのです!
カクシンハンよ、BBCを超えてくれ!
間違いなく超えてくれるでしょう(๑•̀ㅂ•́)و✧



で、今回は先日の木村さんと松岡さんの講演で(こちら)話題になった松岡訳ヘンリー六世の第二部第三幕第二場のこのセリフについて。
P319のL4ですな(゚Д゚)

「別れるのは激痛の走る手術だけれど、
重い傷をいやすにはこれしかない。
フランスへ、愛しいサフォーク!
手紙を忘れないで。
あなたがこの地球のどこにいようと、
虹の女神を送って必ず見つけ出します。
さあ、早く!」

言うまでもなくサフォークが追放される場面ですね。愛し合う王妃マーガレットとサフォークの別れの場面でもあります。
っておい!王妃と愛し合うって⁉︎
不倫やないですかー!(゚口゚;)
王族的には不義密通とでも言いましょうか。
なので、どんなに綺麗な言葉で飾っても所詮は許されざる愛なわけです。
ただ、王妃はヘンリー六世と会う前にサフォークと出会ってしまっているのである意味純愛でもあるわけですね(゚Д゚)
まぁそのあたりはみんな知ってると思うので端折ります。

(この先、性差別、人種差別的な表現をしてしまいますが私はそういう主義ではありませんので誤解なきようお願いします。)

で、何が言いたいかというと、まず私的にはこのセリフにはプラトニックな部分だけではなく性的な渇望も見え隠れする気がします。
望まないのに王妃として連れてこられ(しかもイギリス側にもそんなに望まれてない)、男っぽいサフォークみたいな王の妃かと思えばナヨッとした王で(ここがホロウクラウンの影響大)、毎日カゴの鳥でつまらなくて唯一、楽しくて自分を解放できるのはサフォークとの逢引きだけ、というような状況だったのです(多分w)。そんなときにサフォークの追放。そりゃ身を真っ二つに切り裂かれるような思いですな(←松岡先生の表現☺︎)。

で、ここからが本題(笑)
「性的な渇望」なんて言ってそれで終わったら、ただのエロいおっさんになってしまいますがちゃんとこの先があるのでもうすこしお付き合いを!

この場面でシェイクスピアが観客に期待したリアクションはなんだったか?と考えた時に、憎たらしい淫売のフランス女(史実じゃなくてね、あくまでも歴史劇の中で)と、それにかしずくダメな家臣を嘲けり笑うっていうのもあったのではないかと思ったんですね(笑)
当時、梅毒だか淋病をフランス病と揶揄していたくらいだったので多分、対仏感情はあまりよくないはず。「我がイングランド、ヘンリー六世を愚弄するとんでもない王妃と間男だ。ザマアミロ」ってな具合。観客の中には柄の悪い男たちもいただろうからそういうのもあるんではないかと。
なので、逆にわざと「虹の女神を送る」なんて仰々しいセリフを言わせたんではないか?というのは穿ちすぎですね、はい、変テコな自論を展開してすいません(笑)

なんて妄想がグルグルして止まらないわけですよ。いやー、このシェイクスピア病はなかなか重症ですなー(゚∀゚)ノ 

といったあたりで今日はおしまい。
ありがとうございました、またね(。・Д・)ゞ