DVD鑑賞 印象に残った女性映画パート3 | アマルコルドのブログ

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「ブルックリン」
監督:ジョン・くローリー 脚本:ニック・ホーンビー 撮影:イブ・ベランジェ 音楽:マイケル・ブルック
出演:シアーシャ・ローナン、ジュリー・ウォルターズ、ドーナル・ブリーソン、エモリー・コーエン、ジム・ブロードペント、フィオナ・グラスコット、ジェーン・ブレナン
 
大人しく目立たない性格の少女エイリシュは、妹の将来を案じた姉の勧めで、アイルランドの小さな町からニューヨークへとやってくる。それまでとはあまりに異なる大都会での生活に戸惑うエイリシュは、しかし、イタリア系移民の青年トミーとの恋をきっかけに大きく変わっていく。洗練されたニューヨーカーとして生き生きと日々を過ごすエイリシュだったが、そんな彼女のもとに故郷からある悲報がもたらされる。(映画com.解説より)
故郷と新しい街
穏やかな気持ちと落ち着きと郷愁、活気と洗練と生きがい
2人の男性
揺れ動く少女の気持ち
シックなパステルカラーの映像
色彩が彼女の気持ちを表す
アイルランドからNYへ向かう船を見送る人々
彼らの表情は、神妙で重苦しい
しかしその服装は明るい色彩に満ちている
新しい街へと旅立つ少女の不安と緊張と期待、希望を表してる
ちょっと大人になったシアーシャ・ローナンの演技が素晴らしい!
以前は、透明感のある生活観を感じさせない雰囲気であったが
その良さはそのままで
きっちりと生活観のある少女の思いを描き出す
心に染み入る繊細で豊かな演技
女性というのはこんな思いで人生に向かっているのだなあとしみじみ男の僕でも思う
NYの共同生活での女性達の会話が面白い
故郷に戻ったとき地元の意地悪ばあさんに向かって言う台詞
「ああ、思い出した。ここはこういう所だった、、あなたは一体何がしたいの?」
この台詞は、自分に対して言った言葉のようにも思える
NYにいる少女からの手紙を湖畔で読む姉の姿は
とても痛々しく切なく胸につまされる
留まる女性、旅立つ女性、それぞれの想い
それぞれが少女の未来を描き出す
カラフルなパステルカラーは少女の希望
 
「さざなみ」
監督:アンドリュー・ヘイ(脚本) 撮影:ロル・クローリー
出演:シャーロット・ランプリング、トム・コートネイ、ジェラルディン・ジェームズ、ドリー・ウェルズ
結婚45周年を祝うパーティを土曜日に控え、準備に追われていた熟年夫婦ジェフとケイト。ところがその週の月曜日、彼らのもとに1通の手紙が届く。それは、50年前に氷山で行方不明になったジェフの元恋人の遺体が発見されたというものだった。その時からジェフは過去の恋愛の記憶を反芻するようになり、妻は存在しない女への嫉妬心や夫への不信感を募らせていく。(映画com.解説より)
序盤、中盤に描かれる自宅へのなだらかな長い坂道
それは、老年の境に入るケイトのそれまでの人生を現しているように見える
緩やかな坂道を歩き我が家にいたる
それは彼女の夫婦愛と人生経験の誇りの証
だが、
一通の手紙と夫の反応、それからの行動は
静かな水面に投じられた一石のように
彼女の心に疑惑と不安の波紋を生み
ザワザワとしたさざなみとなって彼女の心を苦しめる
そんなゆれる女性の心をシャーロット・ランプリングが静かに緻密にリアルに演じていて凄い!
僕がシャーロット・ランブリングに抱くイメージは
たとえ普通の女性を演じていてもどこか
謎めいて妖しくセクシーな女性であった
突き詰めてしまえばこの作品のこの画
そんな昔を持ち出しても困ると言うかもしれないが、、、
しかしこの作品は、そんなイメージを全く感じさせない
見事に
一人の女性、夫への愛の不信に喘ぐ女性が存在していた
「あの女の名前を家の中で呼ばないで!この家には、あの女の気配が充満してるのよ!」(、、、台詞はうろおぼえで正確ではありません)
彼女が夫に対して言う言葉だが
この作品には、
彼女の愛の不信による不安と声にならない叫びが充満している
ラストにかかる、かつて夫婦の結婚式に流れた曲
”煙が目に沁みる”
they asked me how l knew
my true love was true
l of couse replied
samethinng here inside
cannot be denied
その歌詞は無慈悲で残酷に変貌し
シャーロット・ランプリングの声にならない叫び、表情は
鮮烈で痛切だ
 
「シークレットアイズ」
監督:ビリー・レイ(脚本) 撮影:ダニー・モダー
出演:キウェテル・イジョフォー、ジュリア・ロバーツ、二コール・キッドマン
 
02年、ロサンゼルス。FBI捜査官レイは、殺人事件発生の報を受け現場に駆けつける。被害者は、仕事上のパートナーで親友でもある検察局捜査官ジェスの娘で、捜査に乗り出したレイとエリート検事補クレアはやがて容疑者を特定するが、FBI内部の事情により、真相は闇に葬られてしまう。それから13年後、事態は急展開を迎え、驚きの真実が浮かび上がる。(映画.com解説より)
 
ヘビーではありますが
好きなクリミナルサスペンスで面白かった!
愛と憎しみを同時に背負う
 
何より、ジュリア・ロバーツの変貌ぶりにびっくり
若い頃の描写はまだキャリアウーマンチックな勢いのある感じですが
それから十数年後の彼女は
老けて精細が無く弱々しい
歳をとってもキラキラの二コール・キッドマン共演なのでなおさら
、、、、
これ以上は、サスペンスなので
僕のへタッピな文章ではかけません
 
「キャロル」
監督:トッド・へインズ 原作:パトリシア・ハイスミス 脚本:フィリス・ナジー 撮影:エド・ラックマン
出演:ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ
 
52年、冬。ジャーナリストを夢見てマンハッタンにやって来たテレーズは、クリスマスシーズンのデパートで玩具販売員のアルバイトをしていた。彼女にはリチャードという恋人がいたが、なかなか結婚に踏み切れずにいる。ある日テレーズは、デパートに娘へのプレゼントを探しに来たエレガントでミステリアスな女性キャロルにひと目で心を奪われてしまう。それ以来、2人は会うようになり、テレーズはキャロルが夫と離婚訴訟中であることを知る。生まれて初めて本当の恋をしていると実感するテレーズは、キャロルから車での小旅行に誘われ、ともに旅立つが……。(映画.com解説より)
 
女性同士の愛の作品
同じ~同士でも男性同士というのは、
おっとととと~という生理的山場を越えなければなりませんが(差別してるわけではないっすが)また、どこかスキャンダラスだったり社会的な匂いがしますが
この作品は愛の純粋抽出物を観てるような気になります
ケイト・ブランシェットがまさに解説に書いてあるとおりにエレガントでミステリアスで、ちょっとした悲しみをにじませてて魅せてくれます
この人の演技は常にいい香りがする、、、様な気がします
関係ないですが、この人の作品てヒロインの名前をタイトルにした作品が多いような
オスカーとルシンダ、エリザベス、シャーロット・グレイ、ヴェロニカ・ゲリン、ハンナ、ブルー・ジャスミン、そしてこのキャロル
そして、ルーにー・マーラが躊躇いとひた向きさを切なく表現していて可憐でとても可愛い
ラストが、胸キュン←チョイ恥ズ、、でありました
 
 
 
ということで
記事が最後のほうはやや尻切れトンボ気味になってしまいました
 
 
次回は死にまつわる印象に残った映画を3本
 
では