監督:ロベール・アンリコ(原案) 脚本:パスカル・ジャルダン、クロード・ヴェイヨ、 撮影:エチエンヌ・ベッケル 音楽:フランソワ・ド・ルーべ
出演:フィリップ・ノワレ、ロミー・シュナイダー、ジャン・ブイーズ、マドレーヌ・オズレー、ヨアヒム・ハンセン、カトリーヌ・ドラボルト、ロバート・ホフマン
製作:1975年 フランス
ジャケットの裏の宣伝文句
”愛するものたちよ、私の心に生きろ!
怒りの炎の中に悲しみを焼き尽くせ!
溢れる涙に照準をくもらすな!”
そして
”出演は当時人気絶頂を迎えていた女優、ロミー・シュナイダーそしてフランス映画界の誇る名優フィリップ・ノワレ”
そして、また
1076年セザール賞3部門受賞(最優秀作品賞・最優秀主演男優賞・最優秀音楽賞)
そして、この作品の感想等をみても非常に評価の高い作品です
期待するなというほうが無理な作品です
思いっきり期待して観ました
期待する方向が間違ってたかもしれません、多分、間違ってました
エキサイトできませんでした
1975年の作品だということを割り引いても
主人公あるフィリップ・ノワレの妻と娘を殺された怒りと悲しみが僕の心を揺さぶることはなかった
印象に残るシーンは数々、、、
しかし、それが全体としてみると、、、
物語;1944年、第2次世界大戦末期のドイツ占領下のフランスの小都市モントバン、医師のジュリアンは、日増しに激しさを増す戦闘、ナチによるパルチザン狩りに危機を感じ妻のクララ(ロミー・シュナイダー)と娘のフロレンス(カトリーヌ・デラポルテ)を自分の城のあるバルベリー村に疎開させることにする
5日後、妻と娘に会いに村を訪ねたジュリアンだったが、最初に眼にしたものは教会の中の村人たちの虐殺死体であった
妻と娘の姿はなく、慌てて城へ向かったが、そこにはドイツ軍の兵士たちがいた
コッソリ城の裏庭に回り、城の塀越しに彼が目にしたものは、銃殺されて棟を真っ赤に染めて死んでいる娘のフロレンスと壁に寄りかかったようにして真っ黒に焼け焦げたクララの死体であった
悲しみと怒りに燃え上がるジュリアンは、たった一人でドイツ軍と戦う決意をするのだった、、、
結構、血や死体がいっぱい出てきます
冒頭近くの街路樹に吊るされた死体や手術着に飛び散った血や傷口なんかは、ストレートに見せてます
勿論今ほどグロくはないけど、それでも、ロベール・アンリコ監督は「冒険者たち」をとった次の作品だし、ロミー・シュナイダー、フィリップ・ノワレ主演だしで、当時はロマンチックな映画を期待してみてビックリって言うのは、想像できます(当時としても予告宣伝はあったでしょうから、そんなにという気もしますが)
何となく「わらの犬」を思い出します
普通のオッサン(こっちは太り気味)が、強くて悪いやつらに怒りの復讐!
”名優”フィリップ・ノワレ、、、この人が僕には、ダメでした
ナチとの戦闘シーン、、、、残酷、容赦のない韓国アクション映画や強烈、ド迫力のラテンアクション映画とまでは言いませんが、ナンかトロイそして過去を思い出してウルウル顔
戦闘(復讐)シーンと回想シーンが交互に描かれ物語が進んでゆく構造になっているんですが、
ソコでも呆けたような表情が、イッパイ
誰でもロミー・シュナイダー見たらそうなるか、、にしても
あんまりかっこよくない
ロミーシュナイダーの妖しい瞳とは、あまりに対照的
これが、フランスか?とか、マア、現実には、よくあるカップルか、なんて余計な事まで考えたりして
ヒューマンストーリーやサスペンスならこういうフィリップ・ノワレの演技は生きてくるんだろうけど、カットバックに使うには?
そしてこの、戦闘シーンと回想シーンの交互に描くというやり方が、、、、ン~
回想シーンによってフィリップノワレの怒りや悲しみの感情を高めて
時々出てくる火炎放射器で、黒焦げのロミーを連想させ
その思い出も焼き尽くす!という感じを狙ってるんだろうけど、、ちょっと回りくどくないかい?
テンポも落ちるし
、、、、と個人的には、思います
しかし、火炎放射器の発射音(?)が、アンなだとは、、、、、
耳に残ります、
これが、二番目に印象が強かった
勿論、一番は、、、
ロミー・シュナイダーでした、、、回想シーンは、さながらロミー・シュナイダー、オンステージ
何となく「ドライヴ」に出ていたキャリー・マリガンに似ている、、、
考えたらロミー・シュナイダーの作品観たのは殆ど初めてです、、、、考えなきゃわからんか?
「暗殺者のメロディ」の出てたらしいけどかなり前で忘れてもうた
最後に一番冒頭のチラリズム、、、エロくてスンマヘン
では