A「堅物の昭和臭い翔ちゃんなんかより、俺の方がよっぽど優しくしてあげられるよ?」
S「は?そしたらこっちはヘラヘラし過ぎてる相葉くんみたいな頼りない奴より、松潤のこと圧倒的に分かってるんだけど。」
A「えー、頼りないって酷くない?」
S「まさか。」
M「…。」
さっき俺、うるさいって言ったよね。
それになんでこの2人、こんな仲悪い感じになってんの?
罵りあいとか、最悪なんだけど。
M「ケンカしないでくれない…?」
S「ケンカじゃねーし。」
A「ケンカじゃない。」
M「……。」
バチバチしてたじゃん。
めちゃくちゃしてたじゃん。
M「…どっちとも付き合いません。」
A「えー!!」
S「はぁ?それはないだろ!」
A「…絶対翔ちゃんの邪魔が入ったせいだ!俺だけに告られてたら、"はい!"って言ってくれてただろうに!」
大袈裟に涙目になった相葉くんが、翔さんに早口で捲し立てた。
S「な訳ないだろ!…もしかしたらこの服装…状況が悪かったんだ!…リハ終わりだから、汗臭いか?」
負けじと翔さんも食らいつく。
睨み合うディスコスター様と巡査。
…何この画。
M「…とりあえず着替えさせてくれない?ずっとこの衣装でいるの、恥ずかしいんだよね。」
S「……相葉くんが着替え前に来るから悪いんだ。俺はちゃんと着替え終わった頃を見計らって来たつもりだったのに。」
A「しょーちゃんうるさい。」
ようやく2人は腰から腕を外してくれた。
M「…はぁ、」
A「松潤、俺が脱がし、」
S「はあっ?!」
いや、先に叫ぶのは俺の方でしょ。
M「やめ、」
S「なんで1人でやろうとしてるんだよ!せめて2人で脱がそうぜ。」
A「えー…仕方ないなぁ、、、」
S「てか、前はだけてんのずっと気になってたんだよね。」
A「同じく。…わざと?」
そう言って、俺の上着に手をかける2人。
M「わざとじゃないし!ちょっ、、、やめ、」
N「おつかれー。」
はっ!
救世主だ!
O「おつかれさん。」
2人目!
M「ちょ、2人、とも、っ、、助け、」
N「何してるんですか?」
ニノが俺らを見て不思議そうな顔をする。
すると2人は上着からパッと手を離して、
A「ちょっと松潤〜。おふざけはこの辺にして、早く着替えよ?」
S「相葉くんの言う通りだよ。この衣装のままずっといるのはちょっと、、、こっちはロングブーツだし。」
翔さんは床に落ちていたままの帽子を拾う。
M「、、、はっ?」
さっきまで俺の取り合いをしていたのが、まるで無かったかのように取り繕い始めた。
M「…ねぇ、、、」
A「翔ちゃんの衣装暑そうだもんね。」
S「上着はそこまででもないんだけど、下がロングブーツだからね。蒸れるったらありゃしない。」
A「あひゃひゃ!翔ちゃんからそんな言葉聞きたくないなぁ。」
O「まぁ、別になんでもいいけど。」
ふにゃりと笑った大野さんが、ジャケットを脱ぎ始めた。
手のひら返しの2人の態度に、呆気に取られていたら
A「松潤またあとで話そ?」
耳元で囁かれ、最後にクフフと笑った。