ノンリアルです(o^^o)

見切り発車…。全編翔くん語りになる…はず←









S side



今、目の前で男児が2人、俺の潤に抱きついている。


なんでこんな事になったかというと…。



…昨夜から翌朝にかけてのことだ。



ーーー



突然潤に言われた。


「翔くん。明日から明後日まで、同僚の子供2人をうちで預かるからね。」



「えっ?」



おいおい、嘘だろ。


今言う?



「な…、えっ?」



「ごめん、ごめん。言うの忘れてた。」



「…同僚って?」



「相葉くんっていう、スラッとした笑顔の似合うイケメン!

"潤ちゃんお願いっ!!どうしても来週の土曜に2人きりで旅行行きたいから預かってくれない?"

って、抱きつかれてまでお願いされたの。断る理由なんて無いでしょ?ね?」



抱きついてくるのか…。


要注意人物だな…。



「まぁ、いいけど。」



「良かったぁ〜。」



せっかくの潤との2人きりの土日休みだったけど、潤が嬉しそうにしてるのを見ると、反対なんて出来なかった。



ーーー



それから翌朝…。


要注意人物である"相葉くん"が、2人の子供を連れて家にきた。


潤が言っていた通り、確かに相葉くんはイケメンの部類に入るだろう。



「潤ちゃん、おはよー!ごめんね〜泊まりで預かって貰って…。」



「全然いいよぉ〜。一段と賑やかになりそうで、ずっと楽しみにしてたから!」



てか、泊まりだったんだ…。


まぁ、「明日と明後日」って昨日言ってたもんな…。



なんか、潤と相葉くんの間の空気が激甘な気がするんだが。


2人の間で、常にハートが飛び交ってるように見えるのは俺だけか?



「あっ、それから櫻井さんも、どうぞよろしくお願いします!」



「えぇ、潤がいるから大丈夫でしょう。任せてください。」



「俺任せにしないでよ…。」



「さ、2人とも!ご挨拶しなさい!」



相葉くんの横に並んでいた小さな男の子2人。


この2人を預かるのだろう。



「…さとしです。ろくさいです。よろしくぅ!」



「ちょっとさとし!"よろしくぅ!"じゃないでしょ!"よろしくお願いします"でしょ!」



「べつにいいだろぉ〜。」



「んも〜…。ほら、かずも!」



「かずなりです。ごさいです。よろしくおねがいしまーす。」



「よし!おっけい!…じゃあ、潤ちゃんと櫻井さん、よろしくお願いします!!」



潤がブンブンと手を振る。


さとしくんとかずくんも、可愛らしい小さな手を思い切り振っている。



俺も一応小さく手を振っといた。



玄関のドアが無情にもパタンとしまる。



「…行っちゃったね…。2人は寂しくない?」



「べつにぃ〜。オイラにはじゅんちゃんがいるもんね。」



「ぼくもおなじです。かわいいじゅんちゃんがいるので、さみしくなんかないです。」



「おい、かず!じゅんちゃんはおれのだぞ!かずにはあげないぞ!」



そう言って、さとしくんが潤に抱きつく。



「ちがいますよぉー。じゅんちゃんはぼくのものです。さとしにはあげないですよーだ。」



べーと舌を出して、かずくんがさとしくんとは逆側から潤に抱きつく。



「なんだとぉ〜!」



「ほら、ぼくのじゅんちゃんにだきつかないでください!」



2人の間で、火花がバチバチと散っているように見える…。



「ちょっと2人ともっ…。」



そして冒頭で説明した状況になった。



というか…



「潤は俺のもんだぁぁぁぁぁぁ!散れぃ!!」



俺はシッシと手を払った。