祝勝会! | 猛獣珍の恋愛小説

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第二十六章 祝勝会!


静奈達の大会は、無事閉会した。

咲ちゃんは、泣き崩れた様子だった。

静奈は、咲を抱きしめ彼女を褒めてあげてた

「咲、頑張ったもんね。凄いよ!まだ次も
 頑張ろ!今度は、もっと上に行こうね」

「うん。でもやっぱり悔しいよ。勝てる自信
 あったし、まだ、やれたもん。」

いつも明るい咲ちゃんのイメージしか

なかった俺達は、その場で、何も声かける

ことが出来なかった。加奈ちゃん絵里ちゃんも

同じ気持ちだったのだろう、俺らから見えない

様にしてたが、やっぱり泣いていた。

静奈だけ、励ましながら笑ってた。

彼女のこんな一面を見た俺は、静奈を好きに

なったことを誇りに思えた。 

長谷川「さあ、皆んなよくがんばったから、
    お祝いしましょうか!
    大した事は出来ませんが、よろしい
    でしょうかねぇ?」

まこ「そうやね、皆んなマジ頑張った!
   俺らが奢ります!」

かわちん「よう言うわ!加奈ちゃんとか
     の試合見てないやん」

やま 「ほんまやで!今回は、静奈ちゃんと
    咲ちゃんがベスト4ちゅうことで、
    今度は、加奈ちゃん絵里ちゃんの
    応援もしっかり来るっちゅうことで」

俺 「そやな、行こか!」

咲 「皆んなありがとう。次、もっともっと
   頑張るから」

咲ちゃんにもいつもの笑顔が戻ったようだった

俺 「静奈、お疲れ。初めて見たけど、凄いな
   少し驚いたわ。カッコ良かったってのも
   変かも知れんけど、見惚れてもうた」

静奈「ホンマに。ありがとう。いつも緊張
   するんやけど、皆んな応援してくれた
   から、硬くならずに行けたかも。
   見ててくれたんが、ホンマ嬉しくて
   テニスが楽しめたんよ。ヤス君も
   明日、頑張ってな。応援するから」

俺 「静奈の頑張り見たら、負けてられへん
   て言いたいとこやけど、明日、ベンチ
   スタートになってもうたから。
   もしかしたら、出番ないかもよ」

静奈「でも、行くよ。絶対。」

咲「べーやんら、何話てんの?皆、行くって
  お好み焼き奢ってくれるって!」

静奈「そうなん、今行くね」

俺 「お好み焼きって、そんなんでええの?」

まこちゃん「俺らの財布の中知っとるやろ!
      タクシー出来て金あるかいな!」

かわちん「そうそう、今日はこれで勘弁や」

やま 「俺は、お好み好きやから、ええで」

長谷川「明日は、俺らも試合あるし、今日は
    近場で、許してね!」

皆んなで、近くのお好み焼き屋に向かった。

ちっちゃな店やったが、ぎゅうぎゅう詰めに

座りながらも、楽しい祝勝会だった。

2時間ぐらい騒いだかな。店を出た。

咲 「明日、べーやんら試合なんやろ?
   私ら休みやし、応援いこうよ!
   静奈、予定ある?絵里も加奈も
   行かへん?」

静奈「私は行く予定やったから」

咲 「そーなん!ずる〜い、誘ってよ!」

絵里「あれれ?もしかしたら、もしかする?」

加奈「え!そうなん?」

咲 「何、何、どういうこと?」

ここで発表しとくタイミングかなって、静奈と

目が合った。お互いそう感じた。

俺 「ちょっと前から、大西と付き合ってて
   報告が遅くりましたが・・・」

静奈「ごめんね、隠すつもりはなかったん
   だけど、恥ずかしくて中々、言えて
   ませんでした・・・」

咲 「静奈!ホントなん?前に好きな人
   居るって言ってたん、べーやんのこと?」

静奈「うん」

咲 「告白してたのって、べーやんやったって
   こと!」

静奈 「そう」

咲  「ちょっと、ショックやな。私、
    べーやんのこと気になってたのに〜
    でも、静奈がずっと言うてたの
    知ってるし、応援するわ!」

咲ちゃんのこの言葉に驚いたのは言うまでも

ない。

加奈「うわ〜。ええなー。私も好きな人に
   応援来て欲しいなー」

絵里「私もー。えーいつから?この前、
   会った時、もう付き合ってたとか?」

俺「あの時、2度目の告白した日かな」

絵里「うわー、全然気付かなかったって
   言うと思った? 私は何となく怪しい
   なー、思ってたんよ。だって帰り静奈
   凄い嬉しそうやったから、なんか、
   あった?って聞いたの覚えてる?」

静奈「覚えてるw。言うのは、恥しくて
   言えんかったけど、バレたかもって
   ヒヤヒヤしたもん」

加奈「その時、返事してたの?」

静奈「その時はまだで、その後すぐ電話した
   の。返事また、今度って言ってくれてた
   んやけど、もう、決まってたし。
   前みたいに、すれ違いになったら
   嫌やったから」

まこ「おーい!君達、僕らをお忘れに
   なっちょりはしませんでしょうか?」

かわちん「そうそう、僕ら全然フリーですよ
     寂しいあなた方のお供に僕らは
     いかが?」

やま 「お前ら、あほか!恥ずかしいわ!」

全員大爆笑!

咲 「じゃあ、明日私ら皆んなで、応援
   に行くことに決定しました!」

まこ「女性陣が来るなら、俺らは・・・」

かわ「当然、いくでしょ!」

やま「それ、やめろって!恥ずかしい」

咲 「べーやん、静奈と、私らが応援行くん
   やから、負けたらあかんよ!」

俺 「俺ら、もしかしたら、明日出番ない
   かもって静奈には言うてたんやけど」

咲 「でも、この前のサッカーの試合見て
   ハマってもうたところあるし、
   行くよ!」

俺 「そう、ありがとう」

まこ「スタジアムに10時集合で、俺ら下で
   待ってるわ、一緒に応援やな」

俺 「そろそろ解散しよか。明日もあるし
   今日は、お疲れ様でした。」

長谷川「じゃあ、明日!」

俺 「静奈、また、帰ったらLINEするわ。
   今日は、ホンマ、お疲れさん」

静奈「うん。気を付けて帰ってね」

俺 「咲ちゃん、お疲れ!絵里ちゃん
   加奈ちゃんもお疲れ様です」

咲 「べーやん、静奈泣かしたら、私が許さ
   ないからね! フラれたら、慰めて
   あげるからねー!バイバイ!」

俺 「じぁね!そんときは、よろしく」

彼女達と別れた。

男だけになるといつも通りに戻るわけで

かわちん 「帰りは、タクシーやないの?」

やま 「帰りは、知らんで」

まこ 「考えてなかったやん。電車まだある?」

長谷川「あるやろ。ゆっくり電車で
    帰りますか」

俺 「金ある?さっき使ったから足りへんかも
   まこちゃん、貸してな」

まこ 「歩き確定。俺、知らん」

この日は、皆んなでお金を出し合い帰宅する

ことになった


明日の試合、絶対に勝つ! 

家に着く前に、彼女にLINEを送った

静奈からの返事

「がんばって!皆んなに報告出来て、ホッと
 してます。咲がヤス君の事思ってたこと
 を聞いて、少しヤキモチを妬いて
 しまいました」

俺 「今日、また違った静奈を見ました。
   また、惚れでしまいました。
   おやすみ」

静奈「❤️❤️❤️  おやすみなさい」