完全に怒りに支配された私は、何の迷いもなく、二人の乗った車の前に立ち、バンッ
とボンネットを叩き、フロントガラス越しに旦那を睨み付け、
『……り…ろ……降りろー
』と怒鳴り付けて居ました。
ビビった様子の女。
旦那は、俺の奥さんだから大丈夫、絶対に降りるな。的な事を言ってるのが、口の動きでわかりました。
旦那が降りてきたと同時に、旦那の胸ぐらを掴みあげ、バチーン
と平手打ちがクリティカルヒット

この時、なぜか冷静になって、頭の中では、『あぁ、ドラマでの場面は嘘じゃないんだな』と考えつつ、目の前の旦那を見て、また怒りがこみ上げました。
※注意~ここから暴言が始まります。苦手な方はスルーして下さい~※
『一体、何考えたらこんな事出来るわけ?どんだけアタシに嘘ついたら気がすむんだよ
』
旦那の言いつけを守って、助手席に座ったままの女。それにもカチン
と来て、
『テメー
テメーもさっさと降りろよ
』と窓ガラスを割る勢いで殴るも、微動だにしない女。
怒りは加速します。
必死に止める旦那。
そんな旦那に、さらに怒り爆発。
もう、自分でも自分を止める事が出来ませんでした。
『あいつは関係ない、悪いのは俺だ』と、女を守る旦那。
『この前の熱も冷めやらぬうちに、テメーはよくもこんな事出来たもんだな
』と、噛み合わない平行線の言い合い。
まだ降りて来ない女。
バチーン!ともう1回平手打ち。旦那は暴れる私をとにかく抑え込もうと必死の様子。
やはり、力では男の人に勝てる訳もなく、どんどん女の乗った車から引き離されました。
その間も、『あいつは関係ないから』を繰り返す旦那。
その言葉が、余計に私の怒りを増幅させていることに気付かないんだろうか?
大声でわめく私に、『静かにしろよ、悪いのは俺だ、わかったから』と、一体何がわかったのかはわからないけど、とうとう私は、駐車場を区切っているフェンスまで追いやられ、押さえ付けられました。
『お前の話しなんてどうでもいい!あの女と話をさせろー!さっさと放せ!このやろー!』
両手は押さえ付けられ、出来るのは、暴言を吐き続ける事だけでした。