こちらに来て、良かったと思える事の一つに、インド映画がたくさん見られるということがある。
以前にも書いたことがあるが、インド映画専門チャンネルもいくつかあり、新旧合わせて一日中流しっぱなし。まさに見放題。
アラブの人達もインド映画は(たぶん)大好き。歌や踊りの場面の美しさや、心情的に近いものもあるのかもしれない。またインドも性的描写などの規制でチェックが入っているはずなので、こちらでも放送されやすいという点もある気がする。そんな事から受け入れられているのだろう。ドラマ部門ではトルコドラマが一時期圧倒的人気を誇っていたが、最近はそれもインドのドラマが取って代わろうとしているようだ。
放送される映画自体にも偏りはあるだろうし、"たまたま見て良かった"というものや、出演者で見るものを決める場合も多く(Shah Rukh Khanものが多い)、かなり偏ってはいるが、これから時々少しずつ私のお気に入りのインド映画も紹介していきたいと思う。原語(ヒンディー語)のアラビア語字幕で見ているが、筋は大体追えていると思う。それでなくてもインド映画、2時間以上、3時間近いのは当たり前なので、何度か見ている映画でも、頭の中で場面が前後するのはよくあることだ。
また、映画の内容について細かく説明するのは避け、あくまでも個人的な感想、意見にとどめることとし、それも偏っているとは思うが、ご了承いただきたいと思う。
記念すべき第一弾。
MY NAME IS KHAN
これもクッルシュワイヤ(しょっちゅう)という感じで放送されている。(同じ映画を何度も繰り返し放送するのもこちらの特徴)年末にもまたやっていた。放送されるたびに見てしまう。
日本でも上映されたと思う。
165分(Wikipediaによる)たっぷり、中身の濃い~ぃ映画である。
イスラム教徒の人にも、そうでない人にも、機会があったら一度見てもらいたいと思う。
"You know Khan?"と訊かれて "I don't know."と答えるRizwan Khan (Shah Rukh Khan)のお茶目さや、何度もプロポーズを断られたMandira (Kajol)に逆にプロポーズされ、照れた笑いを浮かべるところなど、思わず微笑んでしまう。
個人的には、9.11の後、Rizwanの義理の妹、Haseenaが、何者かにいきなり後ろからヒジャブ(又はタラハ=イスラム教徒の女性が髪を覆うために巻いている布)を剥ぎ取られる場面は、いたたまれない気持ちになる。
日本でもヒジャブ姿をしている方たちがいる。私もあからさまに笑われた経験があるが、どうか彼女らを笑ったり、辛くなるような言葉をかけたりしないでほしいと思う。
アラビア語表記では خان カーンでも、ハーンでもなく、Khanという表示も何となく違う気がする...(;^_^A خ の発音、喉の真ん中辺りから出す音。私も習ったが、難しい。
正しく発音しないと、Rizwan Khanに直されますよ。(*´艸`*)
Rizwan Khanを通して、イスラームを垣間見てもらう機会になると良いと思う。Rizwanはアスペルガー症候群という設定になっているが、そうでなくともイスラム教徒、本来は純粋で、良い人達ですよ。(褒め過ぎかな?)
気持ちよく泣ける映画。泣いてスッキリ、新しい年を良いものに。
おまけ~
こんなサプライズ、受けた~い!!!
※短いバージョンがCM放送中。
そして1月1日、Shah Rukh Khan出演、"HAPPY NEW YEAR"も放送。こちらもいずれ紹介したい。