「世界から猫が消えたなら」 川上 元気 | ほんとなかよし

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だったらいいな・・・

僕の葬式。僕の枕元に集まる人はどんな人たちだろうか。かつての友達、かつての恋人、親戚、教師、同僚たち。そのなかで僕の死を心から悲しんでくれる人は、何人いるのだろうか。僕と猫と陽気な悪魔の7日間の物語。


内容「BOOK」データベースより


余命幾許もなく命の尊さを感じる、愛猫の喪失に葛藤する・・・お涙頂戴系全開の一冊。

ライン連載小説という新しい小説スタイルを生み出した創世作品である。


作者は本作で小説家デビューとのことですが、数々の有名映画のプロデューサーの経歴がある事から作品は読みやすく理解し易いテイストなので流石は魅せる事のプロだなと感じる一冊です、また作者の情報量の多さが伺えるのは、作中に登場する名言や格言の多さですね、名言集・格言集が大好物って方は満足できるのではないでしょうか?一ページに数個もちらばる、心にのこる言葉の数々を是非堪能していただきたいものです。


少し辛口評価を・・・読みやすく解りやすいと書きましたが生命の尊さを問う作品にしては少しフランクすぎるかなと感じます、先ほど上げた名言や格言を用いて作品に厚みを出しているのですが・・・正直な所、そういった言葉に酔わされているだけで登場人物やこの作品だからこその伝わってくる言葉や思いってものが薄いように感じました。 色々な言葉が飛び交って胸に入ってくるのに・・・「セカ猫」を読んだからこそ伝わってきたものが残っていないのが少し残念だなと感じました。


自分の寿命を得る為に何かを犠牲にしなければならない!この物語の最大のポイントにして一番の葛藤であるこのテーマは注目ですね。 これって身近で考えると食事制限の幸福論なんですよね、長生きする為に体に悪いとされる好物を我慢して食事制限する・・・長生きする為に、生きる楽しみを失うという反比例の葛藤、本作のように死が直結していないのでさほど実感が薄い問題なのですが、ふと立ち止って生きる為にしている行動は果たして死を前に意味がある事なのだろうか?と考えてみると面白いかもしれませんね。

しかしそこは本屋大賞ノミネート作品!黙って感動してろ!って声が聞こえそうですね。

今作品は映画化が決定していますので、一足先に映画の予習をしてみては如何でしょうか?


世界から猫が消えたなら (小学館文庫)
川村 元気
小学館 (2014-09-18)
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