“結果が出る努力”と“ムダな努力”、その線引きはどこにあるのか。
内容 「BOOK」データベースより
国内学生ベンチャーの先駆け的存在として著書が人気の堀場 正夫さん。大正13年生まれの作者の言葉が現役職業人に読まれているのだから凄い事である。歯に衣着せぬものいいは清々しく、白黒を断言する言い回しが読者を惹きつける。本書は、堀場氏の視点で観る約90タイプの人間を仕事のできる人と出来ない人に斬って捨てる内容であり、小難しい理屈や理論は抜きにして何処にでもいる(または居そうな)人を対象にしているため読みやすい。仕事上でのあるある話として、身近な人や自身を当てはめて楽しんでみましょう!作品を一言で言うと・・・「堀場流」でしょうか・・・書かれている事はいちいちごもっともで頷ける内容も多いし、流石は人を率いて突き進んで来た猛将タイプの人間だなぁと関心する事が多かった。多くの社会人の基本的な心構えとして有用な書物である事は間違いが無いが・・・技術開発系の色が強い発想・理屈が多いような気がするので全職業人が参考にするには注意が必要かもしれない。この感覚は異業種転職を経験した人ならば理解し易い感覚だと思うが、一つの仕事で適用できた事が他の仕事ではまったく役に立たない事がある。読書をして丸ごと真似する阿呆がたまぁ~にいるが、そんなタイプの人が読むには少し危険かもしれない・・・作中に「上司の空気をいち早く読んで打たれる前に響け」とあるが、これが珠玉だと思う。そもそも作中の発想を持った堀場氏の居る会社だからこそ本書の価値観が共有され活かされるのであって、万人が会社で適用できるかといえばそうじゃないだろう・・・様々な価値観に白黒つける意志力や姿勢を堀場氏から学び取り自らがどのタイプを選択すべきかを考えて取捨選択していくと価値のある一冊となるだろう。
無性にビジネス書を読みたくなる時がある、ビジネス書を読んでいれば格好が付くと思っていた新社会人時代を思い出す為に読むのである、何かを得ようだとか知りたいといった気持ちは当時に比べると薄くなってしまってただ初心を忘れるべからずとの想いから手にとる。何かを成し遂げた人の言葉は凄い!これは凄い人が言うから凄いのかもしれない、同じような事ならできの悪い上司でも酒の席で口上を垂れ流しているのだから・・・仕事をある程度していると(といっても10年にも満たない小僧ですら)他人の職業観を耳に入れなくなってくるのである。特に自分の出来が判断できる程度に仕事を覚えれば無能(と判断してしまった)な上司の言葉など聞かなくなるものである・・・傲慢、どんな人間だって良い事は言うものだ。聞く耳が無いのである。そこでビジネス書の活躍である。自らの傲慢さを知るにはうってつけだ、自らが無能だと思っていた上司が同じような忠告を自分に与えていたら思い知る事になるだろう。そして無能な上司ほどビジネス書の訓告を後生大事に抱えているものだから面白い。自らを律し、そして上司の軽薄さを知る。ビジネス書はなんて素晴らしいものだろう・・・
三笠書房
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